ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ドバイからオマーンへ 国境越え

2007年11月01日 00時01分20秒 | 旅する
18日は、出張のため、私の運転でオマーンの国境を初めて通った。正確には、アル・アインやハッタに行く度に、何度もUAEとオマーンの国境は通ったことはあったが、これまでは一度もパスポートにスタンプを押してもらうことがなかった。

ハッタ・フォート・ホテルの前のラウンド・アバウトを、ハッタ・ヘリテージ・ビレッジへ向かう右に曲がらず、まっすぐに行くと10キロほどのところに第一の検問がある。ここで、パスポートにUAE出国のスタンプを押してもらう。

さらに10キロほど行ったところに、今度はオマーンの入国管理の事務所がある。最初ここを素通りしてしまい、その先の検問所であそこの建物(写真)に行けと言われる。こういうことがあるだろうと思ってパスポートは持ってきていたが、UAEの住民にはビザは不要と聞いていた。結局、同行した韓国人の同僚だけがなぜかビザが不要だったが、私とインド人社員には必要であることがわかった。理由を係官に聞くと、政府が韓国企業をオマーンに誘致しようとしているからだとのこと。では、日本やインドの企業は誘致しようとしていないのか、と思ったが、言っても仕方がないので、言われるように申請書を埋める。安倍首相が春に中東を歴訪した際、オマーンに寄らなかったことも多少は影響しているかもしれない。

失敗したのは、自動車保険の証書のコピーを持ってきていなかったことだ。保険がオマーンでの運転をカバーすることはあらかじめ確認していたが、それを証明する方法がなければ、この事務所で110ディルハムで買うしかないと言う。保険会社に電話してFAXで送ってもらい、これはなんとかしのぐ。

ビザには、何種類かあり、数次ビザが欲しいと言ったが、駄目だと言われ、1回限りのビザで一人30ディルハム払わされる。ここでは、UAEの通貨ディルハムがそのまま使える。オマーンの通貨リアルもディルハムと同様ドルとペグしているからできることだろう。ちなみに、1リアルが10ディルハムにあたる。領収書をくれと頼んだが、そんなものはないと言われ諦める。

帰りは行きと同じ二つの検問をくぐる。最初の検問は簡単に通してくれるが、ハッタに近い方で車両出国料(Vehicle Exit Fees)30ディルハムを払わされる。こちらは領収書らしき半券をくれた。

以上が、初めてのオマーン国境越えの顛末。行きの入国管理事務所でビザを取得するのに1時間近くかかってしまった。これから車でドバイからオマーンへの入国を考えている人には、自動車の保険証を忘れないことと、余裕を持って出発することを勧める。

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