ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ドバイのガソリンスタンドでクレジットカード使用不可に

2007年10月21日 00時55分20秒 | 暮らす
10月20日(土曜日)に、アパートの近くのガソリンスタンド(当地ではペトロール・ステーションという)、エマラート(Emarat)で給油しようとしたところ、支払い方法を聞かれた。今までそんなことは一度もなかったので、変だなと思ったが、そういえばガルフニュースでガソリンスタンドでクレジットカードが使えなくなるという記事が出ていたのを思い出す。

アパートに帰ってここ1週間のガルフニュースをひっくり返して調べてみると、10月15日10月16日の記事に、20日からガソリンスタンドでクレジットカードが使えなくなるとある。その理由は、ガソリンスタンドが負担するクレジットカード利用料が高額であるためという。

給油に限らず、もともと私はクレジットカードをめったに使わないから直接の影響はない。だが、当地の知人には現金をめったに使わないという人もいて、彼らにとってはちょっとした事件ではあるまいか。

こういった動きは、当地でのガソリン値上げの兆候かもしれない。原油の国際価格が1バレル90ドルを超えたが、当地でのガソリンの価格は1ガロン6.25ディルハムのままだ。現地通貨がドルに固定されているUAEでは、物価や賃金が全体的に上昇しているからガソリンスタンドの運営コストも上昇しているはずだ。クレジットカードの使用不可も、政府の許可が必要なガソリン値上げの前にできるコストカットのジェスチャーとみるのはうがちすぎだろうか。

先週久しぶりにアブダビに出張した。アブダビに15年以上在住されているお客様の話をうかがうと、UAEのガソリンはこの間三度も値上げされていて、それ以前の3倍になっているとのこと。それが本当なら、ガソリンが水より安い時代があったのかもしれない。油価の高騰とドル安のトレンドが続くなら、当地のガソリンもいずれは値上がりが避けられないだろう。

最新の画像もっと見る