1月2日付ウェブ版ガルフニュースに、興味を引く記事が載っていた。
バーレーンの議員が、イランの外務省がペルシャ湾の呼称を「湾」(The Gulf)に変更する提案を拒絶したことを非難しているというのだ。前にも書いたと思うが、ドバイで買う地図にはアラビア湾と表記されていて、ペルシャ湾の表記がない。ウィキペディアで調べてみると、国際的にはペルシャ湾として認知されており、アラブ諸国のナショナリズムの高まりとともにアラブ諸国で、アラビア湾という呼称を使うようになっているということのようだ。
経緯はつまびらかでないが、イランの最高国家安全保障評議会(Supreme National Security Council)の議長が、ペルシャ湾を「友好湾」(Friendship Gulf)と呼ぶように提案したのを、イラン外務省がペルシャ湾は永久にペルシャ湾だと拒絶したことに、バーレーンの議員が腹を立てている。
イランとはUAEも島の領有権をめぐって争っている。部外者には単なる呼称の問題のように見えてしまうが、イランの外務省は、ここで譲ると、未解決の他の問題に波及することを心配したのだろう。
そもそも、湾は中東以外にも色々ある。「友好湾」ならよいかもしれないが、イランとアラブ諸国の間だけでこれからは「湾」と呼ぶことにしようというのも、いかがなものかと思う。
対米外交政策について、アラブ諸国の支持をとりつけたいイランだが、それはそれ、これはこれ。イランとアラブ諸国が必ずしも一枚岩ではないことをはしなくも示す一例だ。
バーレーンの議員が、イランの外務省がペルシャ湾の呼称を「湾」(The Gulf)に変更する提案を拒絶したことを非難しているというのだ。前にも書いたと思うが、ドバイで買う地図にはアラビア湾と表記されていて、ペルシャ湾の表記がない。ウィキペディアで調べてみると、国際的にはペルシャ湾として認知されており、アラブ諸国のナショナリズムの高まりとともにアラブ諸国で、アラビア湾という呼称を使うようになっているということのようだ。
経緯はつまびらかでないが、イランの最高国家安全保障評議会(Supreme National Security Council)の議長が、ペルシャ湾を「友好湾」(Friendship Gulf)と呼ぶように提案したのを、イラン外務省がペルシャ湾は永久にペルシャ湾だと拒絶したことに、バーレーンの議員が腹を立てている。
イランとはUAEも島の領有権をめぐって争っている。部外者には単なる呼称の問題のように見えてしまうが、イランの外務省は、ここで譲ると、未解決の他の問題に波及することを心配したのだろう。
そもそも、湾は中東以外にも色々ある。「友好湾」ならよいかもしれないが、イランとアラブ諸国の間だけでこれからは「湾」と呼ぶことにしようというのも、いかがなものかと思う。
対米外交政策について、アラブ諸国の支持をとりつけたいイランだが、それはそれ、これはこれ。イランとアラブ諸国が必ずしも一枚岩ではないことをはしなくも示す一例だ。
領海<経済海域<海域名、という広がりなんでしょうが、とにかく国家の面子を掛けて、争うがあまり紛争にならなければ良いですけど。
イラクはシーア派、GCCのほとんどはスンニ派、ということで宗教的にも対立しがちですしね。
昨年は、身近にアメリカがイランを爆撃するのではないかという人もいて、どうなることかと思いました。そうならずにすんで良かったと思います。
同じ中東でも、イラン、イラクやレバノンは別の世界のようで、ドバイだけは平和という感じがします。ドバイが平和であり続けて欲しいと願うのと同時に、平和が輸出できたらいいのにと思います。
本年もよろしくお願いします。