ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

Don't they know it's Friday?

2007年04月05日 23時45分45秒 | 読む
来週は東京から大挙して出張者が来るというので、ホテルの予約やお客様とのアポとりで今日は一日忙しい。さながら旅行代理店のようだ。出張者の大半がドバイは初めてだから、当地の気候などについて1からレクチャーしなくてはならない。中でも、当地で金曜日が休日であることは、一番最初に教えなければならない。さもなければ、金曜日に平気でお客様の携帯電話に電話をしかねないからだ。

掲題は、モール・オブ・ジ・エミレーツのカルフールの書籍コーナーで見つけて、即購入した本だ。75ディルハム(約2500円)。著者のジェレミー・ウィリアムズは、サウジアラビア(リャド)、UAE(アブダビ、ドバイ、シャージャー)、バーレーンに、計12年以上、英国大使館付の軍人として勤務した経験を持つ英国人だ。湾岸諸国におけるビジネスや生活での注意点を、英国人らしいウィットとユーモアにつつみながら、解説している。書かれたのが1998年なので、若干データが古いきらいがあるが(例えば、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの運転免許証はUAEでは書き換えができないとされている。少なくともシンガポールについては書き換えができるのを、当地の友人から聞いて知っている)、多くの指摘はそのまま今日にもあてはまりそうだ。

この本のタイトルが、「今日が金曜日だってわからないの?」(拙訳)というのも、やはり休日の違いが一番大きな問題だからだろう。

下の漫画をみてほしい。湾岸の駐在員から、本国(英国だろう)の上司(または同僚)に日曜日の朝に電話が入る。「金曜日に家に電話をもらった質問についてだけど、答がわかったよ」。まだぴんと来ない人のために解説すると、たまの日曜日に仕事の電話が入るのは嫌だろう、湾岸諸国の駐在員に金曜日に電話するのはそれと同じことをしているんだよ、という意味がこめられている。

もちろん、日系企業のドバイ駐在員は、こんな大胆なことはしない。我慢強いと言うべきか、金曜日に休めないのは仕方ないと諦めている人が多いような気がする。

この本、休日の違い以外にも、色々興味深いテーマについて語っている。追々紹介していこう。


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