ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ドバイ駐在員ノート書籍化

2008年04月01日 03時19分23秒 | 読む
このブログを書籍にしないかという誘いは早くからあった。だが、それらは自費出版に近い持ち出しを要求したり、大幅な修正や書き下ろしを前提にしたもので、その気にはなれなかった。

昨年末に一時帰国した時、郷里で高校の同級生と何年かぶりに会った。彼は地元の銀行を振り出しに何度かの転職後、脱サラして東京で小さな出版社の社長をしている。最近日本でブームになっているドバイとはどんなところかと、根掘り葉掘り聞いてくる。このブログを書いていることを教えると、一晩かけて全部読んでしまったらしい。面白いので本にしたい、一切自分に任せてほしい、とメールを送ってきた。他からのオファーとは違って、費用は心配しなくていいし、意にそまない書き直しもしなくていい。めんどうくさい編集は全部彼の会社でやってくれ、私は写真などの素材の提供と校正だけすればいいという。どこまで本気かわからないが、じゃあいいよ、と返事をしたのが1月末のこと。

その後、彼からの連絡は途絶えていたので、企画はてっきりボツになったのだろうなと思っていた先週、事務所に分厚いクーリエが届く。校正用のゲラだ。

さすがプロの仕事はすごい。私が書き散らかしたブログの中から、そう多くはない紙媒体にふさわしいものを選び出し、読者にわかりにくい点は、ブログの雰囲気を壊さない程度に、加筆・修正してある。彼が英語ができるとは知らなかったが、いつのまにかガルフ・ニュースから引用の許可まで得ている。ウェブ上では表現力に限界がある写真も、読者の評価が高かったものを中心にカラー印刷でふんだんに載せることになっているのが楽しみだ。

タイトルは「ドバイ・アンダー・コンストラクション(ドバイただいま工事中)」とした。これは、私がドバイに対して抱くイメージと、事務所を立ち上げていく過程で書いたという二つの思いを込めている。ドバイ良いとこ一度はおいで、という観光案内とは一線を画するユニークなものに仕上がるはずだ。

順調に行けば、ゴールデンウィーク前には出版される予定だ。もとより洛陽の紙価を高めようとは思ってはいない。だが、友人の会社に大赤字を出させるのも申し訳ない。良ければ是非一冊購入していただきたい。

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7 コメント

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Unknown ()
2008-04-01 19:10:54
値段はおいくらですか?
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お名前は? (松本)
2008-04-01 19:15:08
すばらしい。

このブログは匿名でおやりになっているけど、本ではどうするのですか? また、会社名とかも。
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Re: お名前は? (duke_h)
2008-04-02 02:49:37
松本さん、早速のコメントありがとうございます。

ペンネームをそのまま使うつもりです。価格は税込2千円です。

、、、って、すっかり本気にさせてしまったようですが、これ、エープリル・フールでした。書籍化したらと親しい友人から言われるのは事実ですが、茶飲み話に過ぎず、こういうオファーがあったらしてもいいという願望を込めて話を作ってみました。

会社の同期からは、売れて続刊が出ればいいねなどという気が早い激励のメールも届き、まんざらでもないかと思った次第。

お騒がせしてすみません。四月馬鹿に免じてどうか悪しからず。
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すっかり本気にしました (松本)
2008-04-02 21:38:30
なあんだ、そうなんですか。

でも、あっても良さそうな話だと思うんだけど(とひっかかった自分を正当化してみる)。
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Unknown ()
2008-04-03 20:44:30
怒!
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欲しかったのに・・・ (nefertari)
2008-04-07 09:11:53
私もすっかりだまされました。
ぜひ実現してくださいよ~
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Unknown (Yamashita)
2008-05-06 01:32:12
お久しぶりです!ブログを読んでいて私も購入したいと思いましたぁ!!が、残念
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