ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ヨルダンの旅~バプティズム・サイト

2008年07月04日 23時06分39秒 | 旅する
ヨルダンの旅の最終目的地ペトラに向かう途中、どうしても寄りたいところがあった。それは、バプティズム・サイト(上の写真)。

イエス・キリストがバプテスマのヨハネからバプテスマ(洗礼)を受けた場所がヨルダン川のこちら側にあることが近年わかって、名所になっている。ヨルダンとイスラエルをつなぐキング・フセイン橋のすぐ近くにあり、アラビア語ではマグタスという。観光客のための施設がオープンしたのは1996年と聞いた。

ここへはアンマンからタクシーで30分程度。8時にはついてしまった。ピックアップトラックを改造したバスでその場所まで連れて行ってくれるツアーは9時からしか始まらないことがわかり、1時間ほど近くを歩き回って待たなければならなかった。入場料は7ディナール。

バプティズム・サイトのすぐ近くを幅数メートルのヨルダン川が流れている(下の写真)。対岸にはイスラエルの国旗が立っており、イスラエル領であることがわかる。



敷地にはなぜかロシア正教の教会が建っている。ロシアが資金を拠出したらしい。他には、同時に大勢が洗礼ができるようなプールもあった。これはヨルダン政府が作ったものだと聞いた。




ヨルダンには、旧約聖書に登場するものとして、モーゼ(アラビア語ではムーサ)の終焉の地モビ山や、モーゼが石を杖で打ったところから水が出たというアイン・ムーサ(モーゼの泉)、それにペトラにはモーゼの兄アーロンの墓などもある。

聖書にまつわる場所は、もちろんエルサレムなどイスラエルの方が多いと思う。だが、パスポートにイスラエルのビザのスタンプが押されると、アラブ諸国へは入国できなくなるという話も聞くし、入国するにはいろいろとややこしい。ヨルダンなら日本人はビザなしで来れる。

クリスチャンの両親は、エジプトに一緒に旅行して聖書の世界が身近に感じられるようになったと言ってくれた。だが、ヨルダンにしておけばもっと良かったかもしれないと少し反省している。


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