ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

ブット元パキスタン首相暗殺

2007年12月28日 00時02分38秒 | 時事
ブット元首相、暗殺 集会で自爆テロ 頭部銃撃の情報も(朝日新聞) - goo ニュース

27日午後9時、初めて家族を連れて行ったデザート・サファリから戻り、アパートのジムに日課のランニングに行く。エルゴメーターの前にある大型のスクリーンはBBCのニュースを流していて、ブット元首相が暗殺されたことを伝えている。チャンネルを変える。CNNでもこのニュースで持ちきりだ。

ドバイ人口に占めるパキスタン人の割合はインド人に次いで多い。また、インドと違ってイスラム教が支配的である点はUAEとも共通する。ガルフニュースでも、ムシャラフ政権の非常事態宣言などパキスタン情勢をよくフォローしていた。

ガルフ・ニュースのウェブ版では早速、ブット女史に関する特集ページを設けている。ブット女史は、パキスタンに帰国する前、ドバイのエミレーツ・ヒルズに住んでいたようだ。10月のパキスタン帰国前にドバイのムハンマド首長と会談しているのが記憶に新しい。この時、ムハンマド首長と握手している写真を見て、ムスリムでも女性と男性が握手することがあるのだと不思議に思ったものだ。

彼女には、エミレーツ・ヒルズに住んでいれば安全だということはわかっていたに違いない。危険を冒してもパキスタンに帰国しなければならない理由があったのだろう。

現時点では、犯行声明はどこからも出ておらず、自爆したとされる犯人のバックグラウンドも不明だ。いずれ、ブット女史が取締強化を主張していたアルカイダやタリバンなどイスラム過激派との関連が疑われる。パキスタンのみならず、イスラム社会にとっても失ったものは大きい。

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