8月16日の昼過ぎ、バール・ドバイで取引先と打合を終え、シー・シェル・インというホテルのレストランで昼飯を食べて事務所に帰る途中、赤信号に気づくのが少し遅れたが、横断歩道の手前で停車した。その直後、車体になにかぶつかったような音がした。前方に停車したフォルクスワーゲンから、インド人の若者が降りて来て、どうしてくれると言う。停車燈をつけて、車を降りてみると、左のサイドミラーがふっとばされていて、車体にもこすった傷がある。赤信号で停車中の車にぶつけておいてどうしてくれるもないものだ。聞きもしないのに自ら18才と名乗るインド人青年は、困った、自分は保険に入っていない、おまえの車は入っているのかと、青い顔(のように見えた)をして言う。保険に入らないで車を運転をするのはそもそも違法だが、この青年は保険が切れて更新をしていない父親の車を運転していたらしい。
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