昨日は、スティール・パートナーズが久々に新聞をにぎわせた。アデランスの筆頭株主として約29%を握っているが、今回の株主総会で、会社が提案する取締役が、社外取締役を除き否決されたということだ。いよいよ日本の株主資本主義も正常化するのではないかとの期待感から、今日(30日)は上がったともいえよう。
ただ、スティール・パートナーズの行動パターンがやや変わってきている。ブルドックソースでの訴訟合戦に懲りたのか、これまでの攻撃的なスタンスを控え、自社株買いや増配を求める提言書を送るなどおとなしい動きになっている。
一方、スティールについては、本日気になる記事が出ている。すなわち、12.96%を保有する中北製作所株を、オーナー社長の娘婿に売却したというものだ。株取得のコストが17億円で、売却額が30億円、多額の利益を得た。要は、儲かることが最大の眼目で、それまでの行動は、如何に株価をそのために上げるかということ、それがすべてということだ。
どうもこのパターンは、たちが悪く飲み込みにくい。安易な経営サイドの買い取りが横行しかねないということと、大量取得した株がこのように経営サイドが引き取ってくれるという、いわばモラルハザードが懸念されるのだ。言葉は悪いが、大量取得して経営陣に刃をちらつかせれば買い取ってくれるという思惑が、大量取得側に出てくる可能性がある。
この二つの記事を見ていると、スティールは、徐々に幕を引き、撤退していく可能性も否めない。一般株主は、スティールが持つ株には近づかないほうが得策だろう。
ただ、スティール・パートナーズの行動パターンがやや変わってきている。ブルドックソースでの訴訟合戦に懲りたのか、これまでの攻撃的なスタンスを控え、自社株買いや増配を求める提言書を送るなどおとなしい動きになっている。
一方、スティールについては、本日気になる記事が出ている。すなわち、12.96%を保有する中北製作所株を、オーナー社長の娘婿に売却したというものだ。株取得のコストが17億円で、売却額が30億円、多額の利益を得た。要は、儲かることが最大の眼目で、それまでの行動は、如何に株価をそのために上げるかということ、それがすべてということだ。
どうもこのパターンは、たちが悪く飲み込みにくい。安易な経営サイドの買い取りが横行しかねないということと、大量取得した株がこのように経営サイドが引き取ってくれるという、いわばモラルハザードが懸念されるのだ。言葉は悪いが、大量取得して経営陣に刃をちらつかせれば買い取ってくれるという思惑が、大量取得側に出てくる可能性がある。
この二つの記事を見ていると、スティールは、徐々に幕を引き、撤退していく可能性も否めない。一般株主は、スティールが持つ株には近づかないほうが得策だろう。