2024年5月 京都童心の会 通信句会結果
日記より 4月9日 ほどほど
金澤ひろあき
二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。
散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famous restaurant?」と訊いてきた。
年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。
いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。
ほどほどがいいかも花も散りそめる ひろあき
皆さんの選です。
選者 真・・野谷真治 白・・白松いちろう 修・・遠藤修司
辰・・蔭山辰子 ひ・・金澤ひろあき 硯・・中野硯池
照・・佐久間照三 須・・三村須美子 加・・野原加代子
真理・・岡畠真理子 芳・・松村芳子 す・・塩見すず子
○塩見すず子
1 さくらさくら スケッチに色を差す (特 修)加 辰
2 上から見おろす桜異人たち 須 辰
3 桜の帯です 同世代の話題です (特 ひ)辰
4 しばらくはじっとして桜と青空と (特 真理)修 辰
5 花見スポットゆっくりほどけてゆく私 (特 辰)ひ 真 照 真理
○遠藤修司
6 少年に道ゆずるハキハキと「ありがとうございます」と良い子やなあー
7 朝日さす雪やなぎ映す様な道歩く 加
8 あと何回61段登り下り朝の出発足たたく ひ 須
9 小銭入れ友達仰ぎ迎へチャラリーンどや顔に
10 エイプリルフール問題おこし頭を下げる笑いでごまかすな!
11 政界汚染よごれた布で何度ふけどもきれいにならぬ 須 照
12 華やいだワンピース見て春想ふ ひ 真理
13 淡い緑のブラウス君に届けます「胸おどる春ですよ」 辰
14 色気づいた時を思えば動悸かな?今年「古希」
15 桜より少し遅れてしとやかに憧れの人名は花水木 照
○野谷真治
16 反戦ポスターハタメク葉桜 ひ 須
17 穀雨に濡れている呼鈴の人 照 修
18 くしゃみ一つ人肌の古書 ひ
19 すきっ腹の風船ぺちゃんこ
20 片付ける炬燵の吐息
○蔭山辰子
21 花を待ち花が去ったら柳の芽 加 照 真理
22 急に夏 窓を開けるとクシャクシャミ ひ 真
23 春風は遠くに去って夏の空 加 真理
24 小走りも額に汗する まだ四月 須
25 気をつけよう熱中症 ニンチ症 照 修
26 気をつけろ家族に心配かけぬよう
27 登り龍今日明日連休ゆったりと
28 夕日落ち薄暗がりに蝶々とび 加 真
29 黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした ひ 照
30 新緑の風は甘ーあいあまい頬にふれ 修
31 エアコンの掃除に追われ夏近し 須
32 子供の日屈原にも供えようかしわ餅 照
○佐久間照三
33 花の舞う遍路の境内握り飯 ひ 加 真 須 修
34 夢の跡今日も発掘土の山 須 辰
35 ありがとう鳥居を抜ける朝日浴び 須
36 葉桜や神籤の結び増えている ひ
37 酒好きな日本の神々花の宴 加 真 須 真理
38 微風に柳と桜のデュエット 須
39 分かれても切磋琢磨の本願寺 加
40 背伸びする肩凝りほぐす朝日かな 真
41 もつれずに絡み合えるね紋白蝶 (特 加)
42 若者も負ける短パン老夫婦 修
43 朝日浴ぶ飛行機雲が空をチョキチョキ 真 修
44 野球帽とペットボトルの忘れ物 (特 ひ)
○野原加代子
45 月見草夜輝きて道端に 真理
46 藤見上げ鳥も鳴きして目で追いし 辰
47 手の平にアリンコ歩き愛おしく ひ 照 修
48 公園のベンチ座りて初夏香る 須
49 春雨や東寺参りし花買いし 辰 真理
50 坂道に枝垂桜や車窓より
51 鶯心地良き鳴き耳澄まし 修
52 行く春や袖通して衣替え 真 真理
53 若草や来春願い新芽見て
〇三村須美子
54 曇りなの黄砂なのかな頭なの ひ 照 修
55 子雀の親呼ぶ声に目覚むかな ひ 加 真 辰
56 芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす ひ
57 花開きゲスト対応疲れ果て
58 筍や甘み歯応えうまし音 加 照
59 春行くや猫とスマホの枕元 ひ 真
60 隼人瓜初挑戦の畝作る 修
61 玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち (特 ひ)辰
62 草刈りの草の香りに身を浸す ひ 加 真 真理
63 母の日の娘にねだる土色々
64 祖父祖母の宅配弁当新茶添え 真
65 一年生帽子にかばんでっかいね 辰
○金澤ひろあき
66 さよならまたね振り返っている花吹雪 加 真理
67 しかたない残業多かったね花時分 辰
68 赤字路線 春の空気をたっぷり乗せる (特 真)加 須 照 修 真理
69 小さなバスひょっこり来る花停留所 辰 真理
70 思い出の駅は田んぼのまん中急行通過
71 寝そべり人生もいいさ口下手な蛙 須 照 真理
72 風船も迷子になりそう黄砂の空 加 真 修 真理
73 団地と花 知人が去ってあいた穴 照 修
74 薔薇の熱 やり直す話など
75 花から青葉 運命受け入れるだけなのか 照
76 雨の五月一日 削減された社員の行方 (特 須)真
77 卯の花腐し原子炉腐りませんか (特 照)
78 青い目も担ぐ神輿の粋な露地 真 修 辰 真理
79 お祭りのカウントダウン地元の子
※写真は西院春日社の能舞台。
日記より 4月9日 ほどほど
金澤ひろあき
二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。
散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famous restaurant?」と訊いてきた。
年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。
いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。
ほどほどがいいかも花も散りそめる ひろあき
皆さんの選です。
選者 真・・野谷真治 白・・白松いちろう 修・・遠藤修司
辰・・蔭山辰子 ひ・・金澤ひろあき 硯・・中野硯池
照・・佐久間照三 須・・三村須美子 加・・野原加代子
真理・・岡畠真理子 芳・・松村芳子 す・・塩見すず子
○塩見すず子
1 さくらさくら スケッチに色を差す (特 修)加 辰
2 上から見おろす桜異人たち 須 辰
3 桜の帯です 同世代の話題です (特 ひ)辰
4 しばらくはじっとして桜と青空と (特 真理)修 辰
5 花見スポットゆっくりほどけてゆく私 (特 辰)ひ 真 照 真理
○遠藤修司
6 少年に道ゆずるハキハキと「ありがとうございます」と良い子やなあー
7 朝日さす雪やなぎ映す様な道歩く 加
8 あと何回61段登り下り朝の出発足たたく ひ 須
9 小銭入れ友達仰ぎ迎へチャラリーンどや顔に
10 エイプリルフール問題おこし頭を下げる笑いでごまかすな!
11 政界汚染よごれた布で何度ふけどもきれいにならぬ 須 照
12 華やいだワンピース見て春想ふ ひ 真理
13 淡い緑のブラウス君に届けます「胸おどる春ですよ」 辰
14 色気づいた時を思えば動悸かな?今年「古希」
15 桜より少し遅れてしとやかに憧れの人名は花水木 照
○野谷真治
16 反戦ポスターハタメク葉桜 ひ 須
17 穀雨に濡れている呼鈴の人 照 修
18 くしゃみ一つ人肌の古書 ひ
19 すきっ腹の風船ぺちゃんこ
20 片付ける炬燵の吐息
○蔭山辰子
21 花を待ち花が去ったら柳の芽 加 照 真理
22 急に夏 窓を開けるとクシャクシャミ ひ 真
23 春風は遠くに去って夏の空 加 真理
24 小走りも額に汗する まだ四月 須
25 気をつけよう熱中症 ニンチ症 照 修
26 気をつけろ家族に心配かけぬよう
27 登り龍今日明日連休ゆったりと
28 夕日落ち薄暗がりに蝶々とび 加 真
29 黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした ひ 照
30 新緑の風は甘ーあいあまい頬にふれ 修
31 エアコンの掃除に追われ夏近し 須
32 子供の日屈原にも供えようかしわ餅 照
○佐久間照三
33 花の舞う遍路の境内握り飯 ひ 加 真 須 修
34 夢の跡今日も発掘土の山 須 辰
35 ありがとう鳥居を抜ける朝日浴び 須
36 葉桜や神籤の結び増えている ひ
37 酒好きな日本の神々花の宴 加 真 須 真理
38 微風に柳と桜のデュエット 須
39 分かれても切磋琢磨の本願寺 加
40 背伸びする肩凝りほぐす朝日かな 真
41 もつれずに絡み合えるね紋白蝶 (特 加)
42 若者も負ける短パン老夫婦 修
43 朝日浴ぶ飛行機雲が空をチョキチョキ 真 修
44 野球帽とペットボトルの忘れ物 (特 ひ)
○野原加代子
45 月見草夜輝きて道端に 真理
46 藤見上げ鳥も鳴きして目で追いし 辰
47 手の平にアリンコ歩き愛おしく ひ 照 修
48 公園のベンチ座りて初夏香る 須
49 春雨や東寺参りし花買いし 辰 真理
50 坂道に枝垂桜や車窓より
51 鶯心地良き鳴き耳澄まし 修
52 行く春や袖通して衣替え 真 真理
53 若草や来春願い新芽見て
〇三村須美子
54 曇りなの黄砂なのかな頭なの ひ 照 修
55 子雀の親呼ぶ声に目覚むかな ひ 加 真 辰
56 芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす ひ
57 花開きゲスト対応疲れ果て
58 筍や甘み歯応えうまし音 加 照
59 春行くや猫とスマホの枕元 ひ 真
60 隼人瓜初挑戦の畝作る 修
61 玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち (特 ひ)辰
62 草刈りの草の香りに身を浸す ひ 加 真 真理
63 母の日の娘にねだる土色々
64 祖父祖母の宅配弁当新茶添え 真
65 一年生帽子にかばんでっかいね 辰
○金澤ひろあき
66 さよならまたね振り返っている花吹雪 加 真理
67 しかたない残業多かったね花時分 辰
68 赤字路線 春の空気をたっぷり乗せる (特 真)加 須 照 修 真理
69 小さなバスひょっこり来る花停留所 辰 真理
70 思い出の駅は田んぼのまん中急行通過
71 寝そべり人生もいいさ口下手な蛙 須 照 真理
72 風船も迷子になりそう黄砂の空 加 真 修 真理
73 団地と花 知人が去ってあいた穴 照 修
74 薔薇の熱 やり直す話など
75 花から青葉 運命受け入れるだけなのか 照
76 雨の五月一日 削減された社員の行方 (特 須)真
77 卯の花腐し原子炉腐りませんか (特 照)
78 青い目も担ぐ神輿の粋な露地 真 修 辰 真理
79 お祭りのカウントダウン地元の子
※写真は西院春日社の能舞台。
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