京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

2024年9月 京都童心の会 通信句会作品

2024-10-03 07:52:40 | 俳句
2024年9月 京都童心の会 通信句会作品

この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。
特選句の選評をいただけるとありがたいです。

1 おどろきと悲しみ いくつ人生は
2 酷暑過ぎ 涼風待てば逢えた人
3 あまりにも遠くへ行かれ涙のみ
4 食事前アイスクリーム水を飲み
5 口一杯西瓜の紅の甘さよし
6 パリの町一緒に追いかけるマラソン
7 コルセットゆるめに締めても汗もでき
8 いいことないか月の象形文字
9 地震の夜のカレーライス
10 一日店番古本一冊五百円の猛暑
11 アルキメデスヒトリアキデミズ
12 待合せ一途の夕凪
13 ああ言えばこうとかけ合うねじり花
14 口だけはしっかり運び伊勢せんべい
15 遊泳の夢ゆらゆらと美酒かな
16 売り家の旗は日焼けて野分近し
17 午後三時金魚も家族夢の中
18 打ち水や陶の狸が目を覚まし
19 土ならし豆にさわやかな風まとう
20 赤い夢青い夢みる塩センベイ
21 五輪終わり ゆっくりとゆっくりと来る台風
22 緑の空間をいそぐ八月の特攻隊
23 奥から二つ故人の指定席だった
24 やられたからやり返す猫の喧嘩と戦争と
25 招かざる客と台風長居する
26 胸の渦巻き台風もまだ立ち去らず
27 台風迷走する米不足の日本
28 妖精のイタズラの恋 夏の夢
29 重くないけん帰省のたびの塩せんべい
30 夏の夢 親しく語る死んだ人
31 関ヶ原 覇者達の陣夏の夢
32 風と波耳に残せしサーフィン
33 夏の夢 ポットに冷めたミルクティー
34 クーラーのなかった昭和塩せんべい
35 音もなき簾の揺れや野分待つ
36 人知れず思ひそめしか夏の夢
37 息しているかと台風叫んで行く
38 自他共に8・15命の重きを
39 みどりの生命 忘れない様終戦の日
40 「リンゴの唄」聴けば嬉し辛しのオモテ・ウラ
41 忘れてないね夏を元気に百日紅
42 姉の子育て〝勉強しないとのび太くんの様になるよ〟
43 カミナリ後のプレゼント 晴れ間からの天然ミスト
44 交差点横を見ればシャクレてる何故か嬉しいアゴ友よ
45 雑草とゴチャ混ぜ稲穂実入り少なし
46 集団登校はなれてポツン女の子
47 風鈴や縁側眺め耳澄まし
48 ミニトマト弁当飾り輝きて
49 蝉鳴きし木々の隙間で声高し
50 蓮の花仏壇供え手を合わせ
51 夏終わり来季節も夢見たし
52 枝豆やビールと食す味わいて
53 赤とんぼ群れて舞いしや秋の空
54 秋近し夕方の風涼しけり
55 朝顔の吸い込まれそうに青いこと
56 一陣の風葛の葉裏返す
57 覆いつくし絡むギャングの藪枯らし
58 送信先間違う未明蒸し返す。
59 からからの暑いながらもススキに穂
60 後期高齢者免許返納秋に入る
61 台風や天井に印置いて去る
62 稲妻やレトルトご飯で米を待つ
63 天の川老いの肌撫で髪を撫で
64 二学期の朝顔の鉢の種の数
65 鶏頭や戦いの傷消え去らず
66 板床の素足ひんやり今朝の秋
※写真は、長岡天神八条池。細川家寄進の石橋。