京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

野干

2023-02-13 08:02:10 | 俳句
野干
            金澤ひろあき
 能で「野干」という面があります。「野干」とは、狐の意味です。玉藻の前という美女に化けた狐が死んで、殺生石という毒を出す石になったというお話で着ける面です。
 この面は狐なのに、鬼のように角がついています。表情も苦しみに満ちていて、恐ろしさを感じます。面に恐ろしさを感じるなど、初めての体験です。名人が作った面に違いありません。
 こういう作品を残せた人に憧れます。
  野干の面業にじみ出る角が出る ひろあき