自家用車の所有をやめてもう2年が経つ。車で移動する必要がある時は、タクシーを使っていて特に不便を感じたことはない。だから、運転免許はいらないと言えばいらないのだが、それは、この場所に住んでいるという前提があってのことだ。もし、引越しして駅まで遠かったり、バスの便があまり良くなかった場合は大きなハンディを背負うことになる。そう考えると、運転免許の更新をやめてしまおうという決断をするのは慎重にしたいと思う。
車を運転していた頃、運転には自信がある方だった。そして、上手な部類に入るという自負も持っていた。ただ、たまにはヒヤッとすることもなかったわけではない。多分、周囲の状況の把握が遅れたりしていたためだろう。これまで事故を起こさなかったのは運が良かったからという見方もできる。その運がいつまで続くか、それは誰にも分からない。運が悪いめぐりあわせになった時、これまでの経験からすると、事故が起こっても不思議はないようにも思えてきた。
ここ数日、相次いで、大きな自動車事故の報道がなされているが、仮に、自分が運転していると思うと、他人事とは言えないような気がしてくる。80歳までまじめに生きて来て、最後の最後で、交通事故を起こしてしまい、それまでの努力や業績を一瞬にして無にしてしまい、挙句の果てに、刑務所生活はどうもいただけない。それで刑務所か?と思う人もおられると思うが、被害者が2,3人と多くなれば、それなりの罰は与えられるのが当然だろうし、実刑判決ということも考えられることなのだ。それはちょっと惨めすぎる人生の結末でしょう。それは何としても避けたいところだ。
幸い、運転免許の更新は再来年だ、ゆっくり考えて結論を出したいと思う。