トランプ大統領や日本政府首脳は、北朝鮮に軍事的圧力と、経済制裁を強化することで、自重を促そうとしているようだが、そんなものは今の北朝鮮には何の役にも立ちはしない。
それはなぜか?
北朝鮮では、餓死者が出ても、軍部と支配層は豊かな生活を送っている国だ。国民の命を命とも思っていない。経済援助をしても、そのほとんどを支配層が甘い汁と吸うだけで、国民に還元することはしていない。国民には、貧困に耐えることを強要し、政府に反対する人たちを抹殺するか、さらに、酷い状況を強いて、洗脳教育を徹底しているのだ。そんな状況で育った国民に、政府を批判するようなことは決してないし、あっても少数で、それもすぐに抹殺されてしまっているのではないだろうか?
困窮すればするほど、現政権はアメリカや日本が自分たちを苦しめているのだと国民に伝え、そして、結束を呼びかけるから、経済制裁は、北朝鮮の結束を固めるだけだ。つまり、日本やアメリカの常識は全く通用しない国なのだということ、経済制裁は全く逆効果なのだということを日米の首脳はもっと認識した上で、対策を考えるべきだろう。