新型コロナウイルスのPCR検査、政府は、検査能力は2万件に増強したというのだが、実際に行われている検査の数は、その十分の一にも満たない。また、感染の不安を訴えているのに、実際に検査が行われないまま放置されている数も非常に多いようだ。なぜ、このようなことが感染が始まってから、4か月も続いているのだろうか?
確かに、検査機器の整備はどんどん進んでいるように思うのだが、相談を受け付ける保健所のスタッフの人で不足は深刻で、スタッフは疲労困憊している。確かに、専門的な知識や経験を必要とする業務、俄かに増員を図ることが難しいという事情もあるだろう?しかし、電話対応などは、何も保健師でなくても、聞き取りマニュアルを理解し、電話相談に応じる素養のあるものならば、それこそテレワークでも十分可能なことだろう。例えば、学校カウンセラーとして働いている臨床心理士に電話対応に当たってもらったり、元看護師に電話対応してもらったり、保健所の保健師の仕事を減らすことはできるのではないだろうか?この人たちならば、電話対応のイロハは分かっているし、プライバシー保護の面でも十分心得ている筈なので、心配は少ない。これをテレワークにすれば、日本全国の人材を活用できることになるだろう。
また、臨床検査技師ももっと増強し、それこそ24時間体制で、検査機器をフル活用して、実施件数を増やす態勢を整える必要があると思うのだが、この4か月で、臨床検査技師の数がどのくらい増えたのだろうか?いささか疑問だと思う。これは、国民一人当たり布製マスク2枚配布するよりも、緊急性が高いことだと思う。
安倍総理は事あるごとにテレワークという言葉を使うが、保健所にテレワークを導入する術を考えて欲しい物だと思う。