新型コロナウイルス感染が拡大する中、一つ見えてきたころがある。それは、新型コロナウイルス感染でひたすら守りに入り、ただただ我慢の日々を過ごす人と、積極的に苦境を乗り越えようと、攻めに転じる人がいるということだ。
テレビのニュースを見ていると、家の中に閉じこもり、外に出られないストレスを必死でこらえようとしている人が映し出される一方で、独自の発想や工夫で、コロナ禍で失ったものを取り戻して、さらに一歩前に進もうとしている人も移す出されている。例えば、ドライブスルー方式で、様々な工夫をした弁当を配ったり、売れなくなった魚をアレンジして所品価値を高めて、ネットで注文を受けて、カード決済を済ませ、やって来た客の車に注文品を載せて、接触することなく取引を終了するグループ等々だ。
このように、平時にはそれ程目立った動きをするわけでもない人が、非常には、想像もつかなかったような動きを見せ、ビジネスチャンスに変えてしまう。そういうタイプの人も世の中には存在するのだ。戦国時代、目覚ましく、生き生きと活躍していた武将が、江戸時代になり、世の中が安定すると、表舞台から消えていった。そして、戦国時代には埋もれていた人たちが、前面に出て世の中を動かしようになった。されには、幕末から維新に掛けては、若い血気盛んな武将が登場し、明治になって世の中が平和になると、表舞台から消えていった。このような繰り返しがずっと続いているように思う。
戦後、平和な時代がとても長く続いた。そのため、非常に力を発揮できる人たちは世の中の表舞台では目立たずに、埋もれてしまっていたが、今度のコロナ禍で、非常時に強い人たちが表舞台にどんどん躍り出るようになったのだろう。前代未聞のコロナ禍では、この人たちの自由で前向きな発想が更に力を発揮してくることだろう!