内閣改造され、就任会見で、早くも教育勅語を道徳教育に活用できるのではといった主旨の問題発言をし、新聞各社がそのことを取り上げた。これは失言ではなく、本人が本当にそう思っているのだから、なぜ周囲が騒ぐのか、理解できていないようだ。まあ、安倍総理は、今回も同様の考えを持つ人たちを多数大臣等に登用しているのだから、身内の中からの批判なんて出て来る筈もない。
教育勅語は、天皇が臣民に対して下した言葉で、忠義に励め、天皇に忠誠を強いているものなのだから、現憲法下では全く容認できるものではない。親に孝行せよとかは間違っていないから使えるのではという発想自体、的外れも甚だしい。国会が始まったら、またまた見当外れの答弁を繰り返し、国会の審議時間を無駄にするのではないかと危惧されるところだ。
ところで、そんなに教育勅語が大好きな安倍総理、部下の自民党幹部が、天皇に余計なことを言わずに、祈っていれば良いんだと言ったとか言わなかったとか、そんな天皇をないがしろにするような発言を野放しにしているのには合点がいかない。天皇を敬う気持ちが本当にあるのだろうか?まずは、自民党のみなさんにもう一度教育勅語を読み直させてみてはいかがですか?