小学生の男子で、座って小便するのが増えているとの新聞報道を見て、思い出したことが一つある。それは、現役の頃、上司の家で飲み会をやっていた時のことだ。トイレを借りると告げて、私がトイレに向かうと、上司は私をトイレに案内し、そして、「我が家では、男も座って小便することにしているんです。」と一言。亭主関白かと思っていたので、どうも上司の家でも、女性上位なのかと、少し驚いたことがあった。
話は変わるが、我が家では、トイレにスリッパを置いていない。靴下のままトイレに入る。だから、トイレの床は綺麗にして置かなくてはならないのだが、少し掃除をサボっていると、妻が、「男の人が小用を足すと、飛まつが飛び、床が汚れるんだから、ちゃんとモップを掛けたり、拭き掃除をこまめにしないとだめでしょう。」と言う。飛まつが飛び散るというのは少し大げさな気もするのだが、靴下でトイレに出入りする妻としては、気になるのは当然なのかも知れない。
トイレ掃除は嫌なものだ。特に、小便が落ちているなんて言ったら、近づきたくもないだろう。しかし、掃除しないわけには行かない主婦、子どものしつけで小用の時も、座ってするものと教えるのも無理はない。そんなこんなで、座って小用を足す男が増えても当然と言えば当然だと思う。
加えて、最近のパンティは、前を開けられないものが増えている。特に、ビキニタイプになると、ほとんどが前開きなしなのだ。そうなると、脱いで座って用を足すというのは当たり前というか、そうするしか小用を足すことができなくなっている。まあ、時代も変わったものだ。特に、そんなに違和感はない。男子用の公衆トイレ、便器の周囲が濡れているのを見かけると、いつも嫌な気分になるのは、私だけではないだろう。