私は目覚ましを掛けたことがない。それは、人はだいたい思った時刻に起きることができるものだと思っているからだ。目を覚ましたときに、起きるようにすれば、朝寝坊することはまずないだろうと思う。
ところが、朝が弱いという人は、いったん起きる時刻に目を覚ましても、そのときに、すぐに起きずに、いつまでも布団の中に留まっていて、いつの間にか、また、寝入ってしまうのだ。私は、だいたい目が醒めたらすぐに起きてしまうのだが、朝の予定が全くない寒い朝などは、布団のぬくもりから出難く、もう少しもう少しと起き出すのを先延ばしに、いつの間にか寝入ってしまい、朝寝坊してしまうこともないではない。そんなときは、起きはしても、頭は朦朧とし、なかなかしゃきっとしない。
まあ、人によって、そういう朦朧とした状態が好きという人もいるのだろうが、私は、一日が短くなるようで、好きにはなれない。朝起きたとき、しゃきっと起きたいタイプなのだ。