映画を観ようか、献血しよか

先日、12月１日は映画ファン感謝デーでしたね。
安く映画を見ようと、私は前日、パズルの原稿を急ピッチで仕上げました。
しかし、なぜか当日、映画の前に献血をしようかなぁなんて事を、とつぜん思い付いてしまったのです。
ドラマ「あいのうた」の影響じゃないけれど、せっかく健康でいられるんだから、それを何かに生かしたいと、そう軽く思っただけです。

観ようと思ってる映画開始の２時間前、映画館から徒歩５分とかからない場所にある、献血センターへ到着。
受け付けで献血手帳を差し出すと、言われました。
「今日はお時間ありますか？」
対する私は「え？　あ、はい、まぁ…」
受付の人「全血献血に比べ時間がかかってしまうのですが、成分献血をお願いできますか？」
成分献血は以前にもした事があり、どのくらい時間が掛かるか大体わかっています。
映画には（チケットを買える時間には）間に合うだろうと思い、
「はい、いいですよ」と言ってしまいました。
待合室では、飲み物やお菓子が無料でいくらでも食べられます。私はそれらに手をのばしつつ、置いてあった楳図かずおの漫画「漂流教室」を読みはじめました。
しかし…、その日は何故か人が多くて、私の名が呼ばれるまでにいつもより時間が掛かってしまいました。

（成分献血は、血液中の血小板や血漿のみを採取し、赤血球を体に戻す献血方法。時間は掛かりますが、体への負担が少なくて済みます。
次に献血が可能になる日までの間隔も大幅に短くなります。
血小板には、止血する働きがあります。
血漿は、血小板とともに止血の働き。さらに、栄養分を体中の細胞へ運び、老廃物を体外へ排出。また「はしか」などに２度かからないのも、血漿に含まれる抗体のお陰です）

さすがに手馴れたもので、腕へ刺される針はちっとも痛くありませんでした。
問題は時間ですが、これもなんとか大丈夫そう、と思ったのですが…
私を担当した人は、終わった後の説明やら何やらがとても丁寧な人で…
やっと開放され、腕時計を見る。
（ダッシュで行けば間に合うぞ！）
しかし、そうは出来ません。しばらく待合室で休まなくてはいけません。
以前、献血後すぐに帰ろうとして、気分が悪くなったという人を見たことがあります。
それに眠くなってきました。パズル制作とブログへの書き込みのため寝不足気味です。無理して映画館に行っても眠ってしまうでしょう。
というわけで、今回は、潔く映画を諦めました（でも、やっぱり安く観たかったなぁ。なんでこの日に献血しちゃったんだろ。あさはか～）

…しかし、巡り合わせとは面白いものです。
帰りに立ち寄ったお店で、映画「ロング・エンゲージメント」のＤＶＤが異常に安く売られていたのです（たぶん間違ったんじゃないかと思われる値段が付いてました）
一般的に高い評価は得られなかった作品ですが、私はけっこうお気に入り。迷わず買ってしまいました。映画を観てたら、この店へは立ち寄らなかったかも。
たぶん、日々の出来事は、自分の思惑より大きな器の中で、ちゃんとバランスが取られているのかも知れないですね。
私の知らないどこかで、今回の献血が、映画を観る事より重要な意味を持っていたのかも知れませんしね。

冬は血液が不足するんだそうです。
もし良かったら貴方も、…って、日本赤十字社のまわし者じゃないですよ。私は。