明日へのヒント by シキシマ博士

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「盲導犬クイールの一生」 幸福感について

2008年09月28日 03時21分21秒 | 明日のためのドラマ
5年前にNHKで放送されたドラマ「盲導犬クイールの一生(全7話)」が、今月、ケーブルTVの〝チャンネル銀河〟で放送されていたんですが、昨日(27日)が最終回でした。(来週、再放送があります)
5年前もそうでしたが、今回もすっかり嵌まってしまいました。
一匹の盲導犬をめぐる、3組の親「生ませの親」「パピーウォーカー(育ての親)」「訓練士」、そしてその盲導犬の使用者となる視覚障害者とその家族の物語。実話に基づいたお話です。
パピーウォーカー役の沢口靖子さんがナレーションも努めていて、その控えめで優しい語りかけが、このドラマに、他に類を見ない独特のたおやかな趣きを醸し出してくれています。
そして、訓練士役のうじきつよしさん、視覚障害者役の玉置浩二さんが素晴らしい。
役に対する取り組み方、盲導犬や障害についての捉え方に、とても誠実さが感じられます。
過剰なBGMや余計な演出も無く、全体的にとても調和がとれていて、たぶん出演者・スタッフのすべてが一体となり真摯に取り組んだ結果なんだろうなと感じられ、それを観ているだけでとても幸福感に満たされます。
障害や悲劇を過剰に演出して泣かせようとする作品は多いけれど、本当はこうあって欲しいですね。
障害や悲劇がもたらすのは不幸などでは決してなく、新たな価値観・新たな希望なのだと、このドラマのように語って欲しい。

暑かった季節が終わり、外出するのが楽になってきましたね。
脳梗塞の後遺症で右の手足が不自由な我が母を外へ連れ出すのにも良い季節です。
夏のあいだは控えていた、近くの公園でのリハビリ(歩行練習)を再開しました。
ほんの僅かの距離を、ものすごい長い時間を掛けて歩きます。
健常者から見れば痺れを切らすかもしれませんが。
でもそこに、渡辺さん(玉置浩二)と盲導犬クイールがそうであったように、ふつうに歩いていたら気づかない新たな価値観を発見できるから、これが実はけっこう面白い!


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