「あいのうた 最終話」 この先どんな事があっても

「あいのうた　最終話」
前回までに、成すべき事は全て済ませた物語。
ですから、今回は、最終話であるのを忘れるくらい、淡々と気負うこと無く進んでいきました。
第１回から欠かさず見てきた私たち視聴者は、いろんな事を考えて来ました。
境遇は違うにせよ、洋子（菅野美穂）が変わっていく事、意識が変わっていく事に、自分を重ねて見ていたのです。
それは、テレビの前を離れても、消えることの無い意識でした。
…そんな事を考える余裕も持ちながら、今回は見ていけました。

物語は、ですから敢えて、片岡（玉置浩二）の命の期限まで辿り着かせずに終了しました。
おそらく、結論を見せないこの終わり方には賛否両論出てくるかと思います。
でも私は、これが最良だったと思います。
実は、最終話の中で、結論はしっかり語られていましたから。

クリスマスの夜、洋子のセリフです
「この先どんな事があっても、私は幸せです」

そうです。どんな事があってもです。
奇跡が起こっても起こらなくても、もう決して、洋子の意識はブレる事がありません。
片岡の命が尽きようと、生き続けようと、そこから描き出される物語は同一のものになるでしょう。
そしてそれは、今の洋子とも、そう変わるものではない筈です。

ドラマが終わってこれから先、私自身の人生の中で、私が洋子と同じような局面に遭遇する事があるかも知れません。
その時もし迷ったら、この物語を思い出す事でしょう。そして、ドラマで描かれなかった結論を、その時に自分自身が描く事になるのかも知れませんね。
私の意識は、変わること無く幸せでい続けられるでしょうか。
奇跡を、起こすことも出来るでしょうか。

最終話、ほかに印象に残ったセリフです。
牧野医師（岸田今日子）　「人間はね、命があるから生きてるんじゃなくて、生きたいからその為に命があるの」
柳沼（成宮寛貴）　「自分の気持ちばっかりだったんだよな。人の気持ちに気付かない」

そして、洋子
「私を産んでくれてありがとう」
「こうやって笑って生きてさえいれば、ありえない奇跡だって起きてしまうかもしれない」


このドラマのレビューを通じて、多くの方が私のブログを訪ねてくださり、コメントやトラックバックをしてくださりました。
ブログ駆け出しの私にとって、とても有り難く、励みになりました。ありがとうございます。
この先、私自身、どんな記事を書いていくか、どんなドラマを見ていくか判りません　（おそらく、そんなにいろいろは見られないと思いますが）
ですが、せっかくのご縁です。今後もひょっこりと、皆さんのブログへコメントをしに伺う事があるかと思います。その時はよろしくお願い致しますね。
ありがとうございました。




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