明日へのヒント by シキシマ博士

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再放送「蝉しぐれ」 美しき日本人とはこういうことだ

2007年01月20日 11時37分38秒 | 明日のためのドラマ
1月スタートのドラマの初回、何本かを観てみましたが、そのどれからもレビューを書きたいと思えるほどの際立った魅力を感じることは出来ませんでした。
ま、あくまで私の好みの問題でしょうから、それは仕方ないです。

そんな中、1月9日からBS2で再放送が始まった「蝉しぐれ」に魅了させたれました。(毎週火曜日19時45分~。全7回)
もとは2004年のNHK金曜時代劇の枠で放送されていた作品ですが、私はその時は観ていませんでした。
(訂正:正確には2003年夏が最初の放送だそうです。komaさんから正しい情報をいただきました。komaさん、ありがとうございます)
がその後、観た人が絶賛している声を聞きとても興味を持ち、2005年に公開された映画版のほうは劇場で鑑賞しました。
日本の風景の美しさが見事に映し出された映像と、それに負けない文四郎とお福の美しい生き方に感銘を受けました。
けれども私には、主役の二人を、文四郎とお福として観ることが完全にはできず、演技者・市川染五郎と木村佳乃のまま観ていたということも否めませんでした。

その点、今回はじめて観る、内野聖陽水野真紀の演じる文四郎とお福は、完全に私を物語の世界に浸らせてくれます。
おそらく、役を離れた素のお二人も、凛として清涼な雰囲気を漂わせているからなんだろうなと思いました。
ぴったりのキャステイングだと思います。

第2話での、養父の亡骸を乗せた大八車を引いて坂道を登るシーンは映画でも感動したシーンでしたが、今回のドラマでも涙が出ました。

どんな理不尽な運命の中にあっても、決して誠実な信念を失わず凛として生きる。
誰かさんが唱える「美しい国」には実感が伴いませんが、この物語の文四郎とお福こそは、「美しい日本人」の姿を体現して見せてくれている気がします。
あと5回、楽しみです!

内野聖陽さんは「風林火山」の主役も演じられていますね。
私には毎週観続けるのは困難かな。
春に公開の主演映画「あかね空」は、原作も読んだので必ず観に行きます!


蝉しぐれ

NHKエンタープライズ

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6 コメント

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Unknown (koma)
2007-01-20 12:08:08
>もとは2004年のNHK金曜時代劇の枠で放送されていた作品ですが

よく誤解されて書いてる方をみかけますが
これは2003年の夏に放送されたのが最初です。
何度も再放送され、その都度感銘されるお仲間が増えてうれしいです。
返信する
おはようございます (ひょうひゃく)
2007-01-20 12:10:26
このブログお気に入りにいたしました。
昨夜いろいろお世話になりました。
「ひょうひゃく」は頓智、滑稽の意味で
はぶ三太郎さんに明解三ちゃんしてもらいました。仏教用語から来ていました。放送外で教えてもらったんですよ。
ではまた
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>komaさん (シキシマ博士)
2007-01-20 23:37:39
正確な情報を教えていただき、どうもありがとうございます。
そうですか。もう3年半も前の作品になるのですね。
今、藤沢周平作品のドラマ化・映画化がブームのようですが、このドラマ版「蝉しぐれ」は、原作を熟読されている方たちにもとても評判が良いですね。
これからの展開も楽しみです。
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>ひょうひゃくさん (シキシマ博士)
2007-01-20 23:57:37
ありがとうございます。
こちらこそ楽しいひと時をありがとうございました。
素晴らしいかくし芸も見せていただき、なんだか得した気分です。
次にお会いできるのは来年の新年会になってしまうと思いますが、よろしければ、たまにこちらを覗いてやってください。

(ここを読まれている方にも分かるように紹介しますと、ひょうひゃくさんは私と同じくパズル作家の方です。実績も実力も、ひょうひゃくさんの方が遥かに上ですが)
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蝉しぐれについて (theta2)
2007-04-24 05:13:55
「蝉しぐれ」は藤沢周平氏の傑作のドラマ化だったわけですが、ドラマ化も映画化も一定水準以上の出来だったかと思います。
特にNHKドラマはリアルタイムで見ましたが、「秘剣村雨」を本当に描いたのには驚きました。映画版ではその辺をぼかしていたのが気になりましたが。、「秘剣村雨」の会得は主人公文四郎の成長の証を示す重要な点なんですが。
少なくともNHKドラマ化はCOOLだったと思います。
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>theta2さん (シキシマ博士)
2007-04-25 00:20:29
この「蝉しぐれ」に限らず、藤沢周平作品の映像化は成功している作品が多いようですね。
と言いながら、実は私は読んでいないのですが。
内野聖陽さんの立ち回り、サマになっていましたね。立ち回り以外のシーンでの物腰も、文四郎らしさが良く出ていました。その点でも、原作を読まれた方は満足されたのではないでしょうか。
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