明日、10月5日の26時25分というとんでもない時間から「ウルトラセブンX」とうい新番組が始まるんですね。
というのも、今年はあのモロボシダンの「ウルトラセブン」誕生40年なんだそうです。
私はまさに、本放送をリアルタイムで観て夢中になったクチですから、こういう情報には敏感です。
で、さっそく「ウルトラセブンX」をネットで検索してみたんですが…。
設定が全く違う。
ウルトラ警備隊もウルトラホークもポインターも出てこない。
セブンそのものの設定も違ってるみたいで…。
これじゃいったい、何故、ウルトラセブンでなくちゃいけないのかが分からない。
新しいヒーローによる新しい作品にしたほうが良いんじゃないのと思ってしまいます。
やはり、私が愛したウルトラセブンは、1967年に誕生した、あのウルトラセブンなのです。
最初の「ウルトラセブン」が放送された頃、小学生の私は転校して、まだ新しい地に馴染めずにいた時期でした。
だから私は、遥かな星から来たセブン=モロボシダンの孤独感に、自分のそれを重ねて観ていたんだと思います。
思い入れは特別なものがあります。
セブンの生みの親、金城哲夫さんが沖縄出身だということを後になって知り、「ああ、そういうことだったのか」と納得しました。
地球人に馴染もうとするセブンの姿は、内地人(ヤマトンチュ)に馴染もうとした沖縄人(オキナンチュ)金城哲夫さん自身の姿だったんだなと。
たぶん、転校などを経験しなくても、自分が成長する途中で味わう孤独のようなものと、セブンの姿を重ね合わせて観た少年は多かったんだろうと思います。
きっと、そんなところが、ウルトラシリーズの最高傑作と言われる所以でしょう。
実は、CS放送のチャンネルNECOでは、7月から9月の3ヶ月間にわたり、過去の「ウルトラセブン」、'94年のTVスペシャル版と、'98年3部作・'99年6部作・'02年5部作のオリジナルビデオシリーズが集中放送されていたんです。
ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?
私も前々から気になっていた作品でしたが、オリジナルビデオシリーズを観るのはこれが初めてでした。(TVスペシャルは観ました)
で、観ての感想は「もっと早く観とけば良かった~」でした。
最初のテレビシリーズの雰囲気・世界観を、よくここまで忠実に継承してくれたと感謝したい気持ちです。
いや、それだけではありません。最初の設定を守りつつ、よりしっかりした世界観が描かれているのです。
最初のテレビシリーズが30分枠だったのに対し、TVスペシャル・ビデオシリーズとも、1話が倍かそれ以上の長さになっているので、ウルトラ警備隊の隊員たちのキャラも丁寧に掘り下げて描かれています。
このシリーズに関わった期間から言っても、最初のTV版の出演者より長く隊員を演じてるわけだし、彼ら彼女らを抜きにしてウルトラ警備隊を語ることは出来ないでしょう。
(私的には、鵜川薫さんが演じた〝サトミ隊員〟がお気に入り)
モロボシダンの森次晃嗣さんとフルハシ隊員(のちに参謀)の毒蝮三太夫さんも'99年6部作まで登場していて、その使命を新しい人たちへと見事に受け渡してみせます。
ストーリー的に嬉しいのは、最初のシリーズ中で最も評価の高かったエピソード「ノンマルトの使者」の延長線上で物語が展開していることです。
ノンマルトとは地球の本来の先住民で、今この星に暮らす私たちは遠い昔に他の星からやって来て、彼らを滅ぼした侵略者の末裔ではないのか? …という設。
この可能性に直面した時、ウルトラ警備隊も、セブンも、自分が信じてきた正義に確信が持てなくなります。
あまり観る人もないであろうオリジナルビデオなのに、これはじつに大胆な設定です。
ただ、とても残念なのは、お金も掛けられなかったためか、この世界観の全体像を描くことが出来ていないことです。エピソードはすべて、隊員たちの周辺に限られてしまっている感が否めません。
それでも、
我々は何物なのか?
正義とは何なのか?
我々に正義はあるのか?
守るべきものとは?
と言ったテーマを、ブレることなく問い掛け続けた「旧・ウルトラセブン」。
円谷プロ・制作スタッフ・出演者の皆さんが、このシリーズを本当に大切にされている事がひしひしと伝わってきます
長い期間にわたり、世代を超えて大切に受け継がれたその思いを、これからも私は大切にしていきたいと思います。
新たな設定の「ウルトラセブンX」。あまり期待し過ぎないで…、一応は観てみます。
すべてDVD化されてます↓
'67TVシリーズ
'94年TVスペシャル2作品
'98年3部作
'99年6部作
'02年5部作
というのも、今年はあのモロボシダンの「ウルトラセブン」誕生40年なんだそうです。
私はまさに、本放送をリアルタイムで観て夢中になったクチですから、こういう情報には敏感です。
で、さっそく「ウルトラセブンX」をネットで検索してみたんですが…。
設定が全く違う。
ウルトラ警備隊もウルトラホークもポインターも出てこない。
セブンそのものの設定も違ってるみたいで…。
これじゃいったい、何故、ウルトラセブンでなくちゃいけないのかが分からない。
新しいヒーローによる新しい作品にしたほうが良いんじゃないのと思ってしまいます。
やはり、私が愛したウルトラセブンは、1967年に誕生した、あのウルトラセブンなのです。
最初の「ウルトラセブン」が放送された頃、小学生の私は転校して、まだ新しい地に馴染めずにいた時期でした。
だから私は、遥かな星から来たセブン=モロボシダンの孤独感に、自分のそれを重ねて観ていたんだと思います。
思い入れは特別なものがあります。
セブンの生みの親、金城哲夫さんが沖縄出身だということを後になって知り、「ああ、そういうことだったのか」と納得しました。
地球人に馴染もうとするセブンの姿は、内地人(ヤマトンチュ)に馴染もうとした沖縄人(オキナンチュ)金城哲夫さん自身の姿だったんだなと。
たぶん、転校などを経験しなくても、自分が成長する途中で味わう孤独のようなものと、セブンの姿を重ね合わせて観た少年は多かったんだろうと思います。
きっと、そんなところが、ウルトラシリーズの最高傑作と言われる所以でしょう。
実は、CS放送のチャンネルNECOでは、7月から9月の3ヶ月間にわたり、過去の「ウルトラセブン」、'94年のTVスペシャル版と、'98年3部作・'99年6部作・'02年5部作のオリジナルビデオシリーズが集中放送されていたんです。
ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?
私も前々から気になっていた作品でしたが、オリジナルビデオシリーズを観るのはこれが初めてでした。(TVスペシャルは観ました)
で、観ての感想は「もっと早く観とけば良かった~」でした。
最初のテレビシリーズの雰囲気・世界観を、よくここまで忠実に継承してくれたと感謝したい気持ちです。
いや、それだけではありません。最初の設定を守りつつ、よりしっかりした世界観が描かれているのです。
最初のテレビシリーズが30分枠だったのに対し、TVスペシャル・ビデオシリーズとも、1話が倍かそれ以上の長さになっているので、ウルトラ警備隊の隊員たちのキャラも丁寧に掘り下げて描かれています。
このシリーズに関わった期間から言っても、最初のTV版の出演者より長く隊員を演じてるわけだし、彼ら彼女らを抜きにしてウルトラ警備隊を語ることは出来ないでしょう。
(私的には、鵜川薫さんが演じた〝サトミ隊員〟がお気に入り)
モロボシダンの森次晃嗣さんとフルハシ隊員(のちに参謀)の毒蝮三太夫さんも'99年6部作まで登場していて、その使命を新しい人たちへと見事に受け渡してみせます。
ストーリー的に嬉しいのは、最初のシリーズ中で最も評価の高かったエピソード「ノンマルトの使者」の延長線上で物語が展開していることです。
ノンマルトとは地球の本来の先住民で、今この星に暮らす私たちは遠い昔に他の星からやって来て、彼らを滅ぼした侵略者の末裔ではないのか? …という設。
この可能性に直面した時、ウルトラ警備隊も、セブンも、自分が信じてきた正義に確信が持てなくなります。
あまり観る人もないであろうオリジナルビデオなのに、これはじつに大胆な設定です。
ただ、とても残念なのは、お金も掛けられなかったためか、この世界観の全体像を描くことが出来ていないことです。エピソードはすべて、隊員たちの周辺に限られてしまっている感が否めません。
それでも、
我々は何物なのか?
正義とは何なのか?
我々に正義はあるのか?
守るべきものとは?
と言ったテーマを、ブレることなく問い掛け続けた「旧・ウルトラセブン」。
円谷プロ・制作スタッフ・出演者の皆さんが、このシリーズを本当に大切にされている事がひしひしと伝わってきます
長い期間にわたり、世代を超えて大切に受け継がれたその思いを、これからも私は大切にしていきたいと思います。
新たな設定の「ウルトラセブンX」。あまり期待し過ぎないで…、一応は観てみます。
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