ドミンゴ(土民子)のわくわくランド

自分が感じた面白い、かつ、怒りの話題を提供します。
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一箇所依存の危うさ

2007-07-20 | Weblog
今から12年前愛知県の岡崎市で審査をしていた。ある会社が火事になった。これは大きな影響を及ぼすと心配していたが案の定、トヨタの部品を作っていた会社である。以前は複数の会社に発注していたがコストダンを図るために一社に絞り発注していた。この工場の火事によって部品の供給がストップし生産ラインが止まり、他の部品メーカーにも大きな影響与えた。当時の役員は我々の判断が間違っていたと述べ複数の会社から調達したいと意向を示していた。
トヨタの在庫を持たないと言う方針が崩れていった。ところが今度の新潟地震で改めて自動車メーカーの体質が変わっていないことが露呈した。ピストンリングの生産会社が地震の被害を受け生産がストップした。この影響により日本のほとんどのメーカーが自動車の生産ラインがストップしたと報じられている。
しかも各社は在庫を持たないと言うトヨタの生産方式を採用し、生産コストを抑えていた。たぶんこの部品メーカーも安い価格で取引していたと思われる。日本は地震国いつ何処で地震が発生するかわからない。一箇所に集中するとこんなリスクもある。この部品メーカーは受注数は多いだろうが利益は少ないと思う。こうして大手の自動車メーカーは部品メーカーの犠牲により利益を上げている実態が明らかになった。ピストンリングはエンジンの要である。
ジャストインタイムの生産方式は良い点と弱点を合わせもつものである。ましてや公道を倉庫のように使うのはいかがなものか。喉元過ぎればなんとやら・・・・
反省すれど進歩なしか!