トラが3びき。+ぶち。

トラ年の人間2ひきとトラから名前をつけた犬(ワイマラナー)1ぴき+ぶち(イングリッシュポインター)1ぴきのおはなし。

クマルの首輪の歴史3

2010年09月02日 | 訓練部屋
ちょっと真面目な話になっちゃいましたが、もう少しおつきあいください。

「1」「2」の過程を経て、現在うちは2頭とも「スパイクチェーン」を使っています。
うちの訓練士さんは犬と飼い主に負担の少ないもの(飼い主の金銭的にも)、社会的に受け入れられやすいもの、など色んな要素を考慮して飼い主がそのときどきで良いと思える道具を紹介してくださったので、結果いろいろな道具を買うことになりました。まぁ最初の道具だけで済めばそのほうが良かったんですが、これは犬の資質・性格と飼い主の忍耐、(訓練の)センスなどによって変わってくると思います。

首輪以外にもいろんな訓練道具を使ってみて分かったことは、

専門家の指導の下、正しい使い方をしなければどんな道具も意味がないこと。

魔法の道具はありまへん、ということ。

どんな道具もこいつら、慣れよんねん、ということ。です。

どんな道具も最初の効果ってすごいんですよねー。ほんと何回「これぞ魔法の道具!」と思ったことか。でも、それはほぼ確実にいっときの幻です。

痛みや、音や、においにビックリする系の道具は絶対に慣れてしまいます。だからこそ、そのビックリの要素に頼るのではなく、ビックリしたせいで悪さを止めたってところをすかさず褒めて、犬になぜ褒められたのかを考えさせることが大切なのかなーと。

なんか偉そうに言っちゃいましたが、我が家ではいまでも2頭のしつけに悪戦苦闘しております。犬が生きている限りはずっと続くんだろうな~。まぁ、それでいいんでしょう。

首輪シリーズのほかにも我が家にある訓練道具を紹介していきますね。


「アタシたちのデキが悪いんじゃないもーん。飼い主のせいやもーん」

クマルの首輪の歴史2

2010年09月02日 | 訓練部屋
というわけで、次に紹介してもらったのが、「チョークチェーン」



こんな感じでつけますねん。



これは犬が引っ張ったときに、こっちがコレクションをかけると金属が擦れる「ジャリッ」という大きな音とともに首が締まるという、いままでの2つに比べると直接的な効果がある首輪です。リードを引っ張るほうもわりと力とコツがいるかもしれません。

クマルはこれを一番長く愛用してました。チェーンを巻く位置としては、犬のノドの部分ではなくて、耳のすぐ後ろにするほうが効き目があるようなのですが、クマルはどうしてもノドのほうにすぐ落ちてしまうので、そこはちょっとイライラポイントです。
あと、装着するときに、反対周りにつけちゃうと全然効果が得られません。

クマルはずっとチョークチェーンで行くつもりだったんですが、我が家に2頭目のゾーイが来て、ゾーイの訓練が始まると、ゾーイはまずジェントルリーダーをつけてみて、クマルのときなどくらべものにならないくらい文字通り狂ったようにイヤがったので、訓練士さんは速攻で次の「スパイクチェーン」を紹介してくれました。

それがこちら。


これはもう説明不要っていうくらいに一目瞭然ですね。リードを引っ張ると、このイガイガが首に刺さってイヤだ!というものです。映画なんかでよく怖い系の犬がしているものですね。

ゾーイはどうしてチョークチェーンを経ないで、これを紹介されたのか分かりません。おそらく、あまりにも見込みのない仔だったからかと…

やはりこれは速攻性がありますね。刺さるといっても、スパイクの先はとがっているわけではないので、血がにじむとかそういうことはないです。うちは短毛なので長時間つけていると赤くなったりすることはあるかな。

ちなみにスパイクチェーンは、競技会では使えないそうです。うちは無縁の話ですが。それから、ヨーロッパでも使用禁止の国々があるそうで、日本の訓練士さんの中でも意見が分かれるものらしいです。だから、スパイクチェーンを隠すカバーも売っているようなんですが、うちは気にしないのでカバーはしていません。こういう事情もあり、つけているだけで「虐待!」とヒステリックになるお方もいらっしゃるようなので、使おうと思う方はそのへんも考慮の上で使ってくださいまし。うちは訓練士さんがそのへんの事情をすべて説明してくれた上で納得して使っています。

ゾーイにスパイクを使うようになって、チョークチェーンよりも飼い主にも犬にも負担が少ないと判断したので、クマルにも買いました。

ちょっと長くなっちゃったので、「3」へつづきます。

クマルの首輪の歴史1

2010年09月02日 | 訓練部屋
このブログを読んでくださっている方は、クマルがパピーのとき結構大変なヤツだったことをご存じの方も多いと思います。

甘噛み(という名の本気噛み)、飛びつき、吠え、などなどなどなどの問題行動に加え、お散歩も猛ダッシュというありさまでした。

そういうわけで訓練士さんと相談の結果いろんな道具を使ってきた我が家。いまでは我が家にない訓練道具ってないんじゃないの?というくらいほとんどの道具が揃っております。

クマルのしつけに困っていたとき、訓練士さんのアドバイスはもちろんのこと、いろんな方のブログの記事に助けられたことを思い出して、私たちもクマルの訓練道具を紹介してみようということになりました。(←今回ちょっと真面目)

まず、1番最初に使ったのが、「イージーウォーク」



こんな感じでつけますねん。


このDリングのところにリードをつけるので、犬の胸のところからリードが出ているというちょっと変わった感じになります。
犬が飼い主を引っ張ろうとすると横向きに力がかかるので、後ろに下がらざるをえなくなるというもの。無理強いはしない感じなので、犬への負担も少ないと思われます。

クマルはいっとき、調子よくつけていたんですが、脇のところがすれて赤くキズになっちゃったのと、このころのクマルはやせっぽちでDリングがすぐに胸から下にずり下がってしまって、うまく使えませんでした。

そこで、訓練士さんが新しく紹介してくれたのが、「ジェントルリーダー」



こんな感じでつけますねん。



あごの下にリードをつけます。これは犬のマズルをコントロールすることで、方向や引っ張る力加減を調節しようというもの。リードを犬が引っ張るとマズルの輪っかが締まる仕組みになっていて、親犬が仔犬を叱るときに、マズルを軽く噛むということを利用しています。こちらも力いっぱいリードにコレクションをかけなくても犬が反応するので楽と言えば楽です。マズルの根元のほうにつけるので、吠えることも水を飲むこともできます。

これは口輪と間違えられて、「噛むんですか?」とか聞かれることがあるので、それがイヤな飼い主さんもいるようです。

これも最初はいい感じでつけていたんですが、マズルが赤くすれて痛そうなのと(←我が家は、マズルの上部分の紐にだけフェルトでくるっとカバーをつけてました)つけるのを異常に嫌がるようになったのと、このころのクマルは元気が良すぎて、他の犬を見ると喜んでジャンプしてしまい、ジェントルリーダーをつけた状態でジャンプしてひっくり返って体から地面にドンと落ちるというのが何度かあったので、怖くなってまた別の道具を使うことになりました。

つづく…