宅間孝行/うつみ宮土理/山田まりや/永田恵悟、越村友一、
須加尾由二、中島弘臣、万田祐介、牟田圭吾、小谷早弥花、
池田沙耶香、尾畑美依奈/小野了
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時は現代、ここは東京の片隅にある古びた下宿屋「徳秀館」。
星野謙作と夏子の熟年夫婦が営んでいる。しかし2人の間は冷え切っていた。
謙作は山登りと称しては、しばしば家を空け、夏子も熟年離婚を考えるようになる。
そんなある日、会話らしい会話もなくいつものように出かけた謙作は、出かけた先で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。
それから初七日を終えたある夜、夏子の前に突然、魔法使いだと称すマリーが現れる。
夏子の願いを四つ叶えてくれるという。
半信半疑の夏子ではあったが、彼女の望んだ願い事は「タイムスリップできる?」。
夏子は謙作と結婚する前に好きな人がいたのだった。しかもその男、中富は謙作によって死に追いやられたのだという。
過去に行って歴史を変え、中富と結婚し人生をやり直したいと望むのだった。その願いを叶えるべく、夏子とマリーは1970年、昭和45年へ・・・。
時代は万博や学生運動、よど号事件、東大爆破騒ぎの真っ只中。
夏子と父、慎太郎の営む徳秀館に、夏子は夏美と名乗り、マリーとお手伝いとして住み込む事に成功するが、当時取り立て屋をしていた謙作も弟分ヨージと共に住み着く事に。
夏美は何とか夏子と、下宿人の中富をくっつけようと必死。果たして歴史は変えられるのか?
本当に中富は謙作によって死に追いやられたのか?
残りの願い事は?
そしてマリーの正体は?目的は?
夏子の知らなかった事実が次第に明らかに・・・。
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うつみ宮土理さんがとっても可愛い「おばちゃん」で、山田まりやさんのイマドキのギャルっぽい魔法使いキャラもキュート
1970年の登場人物たちも一人一人キャラが立っていて、とても「お芝居らしい」脚本・・・あちこちに張り巡らされた伏線がある瞬間ぴたっとつながって・・・なるほどと思わせるまで、笑いあり、涙あり、たっぷり楽しめる2時間でした