ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

「八日目の蝉」角田光代

2011-07-14 09:36:51 | 読書
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逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。
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こちらも話題の映画原作

誘拐された娘、誘拐した母。それぞれに感情移入しながら読み終わりました。
転々と住まいを変えながらの逃亡生活の中で、エンジェルホームでの生活は重要な意味を持つ期間なのでしょうが、ホームの描写が長いというか詳しすぎるというか・・・逃亡生活の中で占めるウエイトが大きすぎて、ホームのことだけで一つの話にしたほうがいいのでは?という印象。その後の「逃亡生活らしい」逃亡生活をする後半のほうが面白かった。
誘拐犯の心情にスポットをあてるという、なんとも言えない、切なく悲しいテーマ・・・作者、すごいです。
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2 コメント

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Unknown (maki)
2011-07-15 13:36:25
私も読みました。
NHKのドラマは見逃しちゃったんだけど…
「母性」を考えさせられる1冊でした…
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makiちゃんへ (Rico)
2011-07-15 23:23:38
そう!「母性」
私自身は今回、誘拐した「母」の感情に気持ちが寄り添って行くような・・・不思議な感覚で読みました。私が「母」となってから読んでみるともっと複雑な気持ちになるのでしょうね・・・。
ドラマにもなっていたんですね~。映画も観てみたいなぁ。
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