一つの物語を二つの視点から描く共作。
福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九。
踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験する。数々の男と別れても、いつもどこかに、影のような九がいて…。(左岸)
不思議な力を授かりながら、人を救うことができず苦しむ九。放浪の後、パリで最愛の女性・ネネに出会うが、いつも心の片隅には茉莉がいて…。(右岸)
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同様のコンセプトの10年くらい前の作品、「冷静と情熱のあいだ」が良かったので、わくわくしながら読み始めましたどっちから読もうかな~?と迷いましたが、女性目線の「左岸」から。
読んでいて・・・あれ?あれれ・・・前半はひたすら兄への思慕。そして男から男へ渡り歩く茉莉の人生に全く共感を感じることなく・・・茉莉の人生における九の存在感の希薄さにも???
その後「右岸」へ。あぁ、九は茉莉のことが好きだったのね、とは納得したものの、途中からは巨大なナニの話と超能力の話ばかりで・・・
文庫4冊(上下巻×2)も買ったのに・・・