ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

ニキビのお薬・・・その2

2011-01-07 09:30:01 | 美容・医学
続きます・・・って言って、続けるのを忘れるところでした
前回の続き・・・


ディフェリンゲルの成分であるアダパレンの作用は、

皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進して、古い角質を除去。
毛穴まわりの角化を抑えて、他の外用薬の浸透を促す。
皮脂の分泌を抑制する。

というもの。

今までの抗生物質の軟膏が、細菌感染して炎症を起こした(赤くなった)ニキビをターゲットにしていたのに対して、まだまだ小さい目立たないニキビ(面ぽうやコメドと呼ばれる、毛穴の詰まり)にも作用して、
ニキビが出来にくい肌にしていく」お薬です。


こういった作用があるお薬なので、ほぼ必ず、使い始めに副作用がでます。

私は処方する時に、
「使い始めは、カサカサしたり、ヒリヒリしたり、ポロポロ剥けたりします。でも、そういうお薬なのでびっくりしないで続けて使って下さい。副作用がツライ時は相談に来て下さい。」と必ず説明します。

このひとことがとっても大事だと思うのですが・・・
残念ながら、他のクリニックなどで何の説明もなく処方されて、
「使ったら皮膚がカサカサになって、私には合わないと思ってすぐやめました」という患者さまの多いこと・・・

何も知らずに皮膚が剥け始めたらビックリしますが、ちゃんと作用をわかって付き合っていけば、ちゃんと効果が出るお薬です。ニキビに悩む患者さまが一人でも少なくなってくれますように・・・。そして処方するドクターも、患者さまの気持ちになって、ひとこと説明を添えてくれますように・・・望んでいます。


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