[劇作・脚本・演出]三谷幸喜 [出演]小日向文世 / 段田安則 / 白井晃 / 石田ゆり子 / シルビア・グラブ / 新妻聖子 / 今井朋彦 / 小林隆 / 平岳大 / 吉田羊 / 小林勝也 / 風間杜夫
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舞台は1940年代のドイツ、ベルリン。ヒトラー内閣がプロパガンダの為に作った宣伝省の初代大臣パウル・ゲッベルス。彼はすべての芸術とメディアを監視検閲する権利を与えられていた。ある日ゲッベルスは映画関係者たちを呼んでホーム・パーティーを開く。パーティーにやってきた映画人たちの前でゲッベルスは彼らを招いた本当の理由を発表する。彼は最高のスタッフとキャストを使い、自分の理想の映画を作ろうと考えていたのだ。全ドイツ国民が誇れる映画、「国民の映画」を。ナチス高官たちと映画人たち、彼らが一堂に会したその夜、虚飾と陰謀に満ちた、狂乱の一夜が始まろうとしていた・・・・。
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何の前情報も入れずに観に行きました・・・三谷さんのお芝居、いっぱい笑おうと思って・・・
たしかに、あちこちにクスッと笑える笑いの小ネタはちりばめてありましたが、コメディじゃなかttんですね観てびっくり。
でも、とっても深い・・・いいお芝居でした。
ゲッべルズ役の小日向文世さん・・・本当にこの人、素晴らしい映画を愛し、ヒトラーを敬愛し、ユダヤ人を排除しようとする・・・宣伝大臣を、時に無邪気に時に淡々と・・・そして時にとても恐ろしく・・・みせてくれました
段田安則さん、白井晃さん、小林隆さん・・・男性陣が際立って良かった舞台でしたが、シルビア・グラブさん、新妻聖子さんも素晴らしかったです。このお二人が出ていてミュージカルじゃないなんてもったいないと思っていたら、1シーンだけ歌ってくれました
でも・・・一番、印象的だったのは、石田ゆりこさん演じるゲッべルズの妻が、ラストシーンで退場しながら呟く一言・・・・ぞっとしました