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Hヘンテナを設計

2012年08月26日 06時40分28秒 | Hヘンテナ

フィールドデーで5ele八木を山頂で使用した。しかし、山岳移動でブーム長4.5mはいかにも長すぎた。

樹林帯の中にある山頂では、設置場所に困るし、そもそも、それを設置できる山が限られる。

その為に、作ったOWA 3eleだけど非力なアンテナでは本末転倒だと考えるようになった。

そこで、新たなアンテナ構想を考えた。

つまり、

  • ショートブーム
  • 高利得アンテナ
  • マッチングが簡単

こんなアンテナがあれば誰でもそれを使っている。それに挑戦するプロジェクトだ。

世に知られているのはF9FTだ。これを越えるアンテナを設計する。

今回構想の主役は、「Hヘンテナ」だ。動作原理等はFCZ研究所のHPが詳しい。

2ele八木のラジエータとリフレクターを接続して給電しているような形状だ。マッチングは、ヘンテナ特有の給電部のスライドで行う。

下記がMMANAで設計途中の「Hヘンテナ」。イメージは、分かって貰えたかな?

試作では全長3.3mであり、F9FTよりショートブーム、その上、4eleとエレメントも一本少ない。

これで、SIM通りの性能ならば期待できる。

性能の比較をMMANA上で行ってみた。

赤がF9FT、黒はHヘンテナだ。Gaは、リアルGNDの7mで計算だ。

4eleHヘンテナとF9FTとを比較すると、今回の設計は

Ga(ゲイン)  0.59上回る

ショートブームハイゲインが実現できそう。

F/B比      10db劣る

F/Bは、むしろ大きくないように設計した。

Elev.      同じ(ちなみに同じ高さならば、ループ系アンテナも変わらない

ちなみに帯域幅は、SWR2以下が1MHz程度となった。移動運用ならば、目的に応じて設定変更できるので問題ない。

あとは、ものを製作して確かめてみる予定。

すでに、アルミパイプも入手してあるので、作るのは、そんなに時間はかからない。

2m用のHヘンテナの設計も始めたが、こちらもかなり良い結果が得られそうだ。

実物を作って性能が確認できたら、また、データをここに上げておくつもりだ。

覚書:

  • ディレクターは、エレメント長の変化にシビア
  • 4エレで11dbiくらいまで利得が上げられたが、帯域が異常に狭くなる。
  • 高利得設計だとZの暴れも大きくなる。
  • 上手く設計すると設計周波数以下で非常に広帯域となる。

 


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