ハムフェアで配布予定だった「コーリニアアンテナ製作マニュアル」が完成しました。
このコーリニアは、ノンラジアルコーリニアです。ラジアルも最上段の調整ヒゲもありません。
調整部分はスタブのみです。
このマニュアルはメンバーが製作した様々なコーリニアアンテナの数値データを分析した結果に基
づいて作りました。
各メンバー、メーカの異なる3D2V系の同軸で製作したために一見、同軸の短縮率がバラバラに見えましたが、
数値を書き出してみると、ある規則性をみつけたのです。(FB系等では数値が全く異なります)
使用する同軸の短縮率(と呼ぶのが正しいのか?)は、製作するコーリニアの段数(1/2λエレメントの数です)に支配されていたのです。
考えてみれば当然かもしれません。重要なポイントは下記の2点です。
- 短縮率は4段までは0.688、6段までは0.68、8段では0.675程度である。
- 位相整合部の長さは一定(0.675)に固定する。
→位相整合部の長さを1%動かすと周波数が1%動く
つまり、周波数が高いからと言って、短縮率1%を大きくして位相整合部もそれに合わせると、予想以上に周波数が動いてしまうのです。
(エレメントの長さ変化 x 位相整合部の長さ変化とダブルで効き、何を調整しているか分からなくなる)
6段を製作する場合は、6段を下に見ていきエレメントは黄色のセル234mmとする。
位相整合部は0.675の116mmを使う。
これで6段のコーリニアを製作し、スタブ調整すると430-440MHzのどこかにSWR1.2以下が現れる。(431-435MHzのはず)
435MHzがSWR1.2で430MHz付近がSWR2になってしまったら、最上段の位相整合部を
1mm長くしてスタブ調整するとSWRの最低点が低い周波数へ動く。
短くするとSWRの最低点が高い周波数へ動く。
8段コーリニアの場合の本表の使い方も入れておきます。
周波数が思い通りにならないコーリニアを持っている方は、自分で製作されたアンテナの数字と見比べて頂くと調整方針が見えてくると思います。
他のバンドへの応用も可能です。
本マニュアルは10ページありますので、このブログで全てを紹介できません。
マニュアルが必要な方は、私のコールサイン@jarl.comへ「コーリニアアンテナ製作マニュアル希望」と書いて連絡下さい。PDF版を送付させて頂きます。
フェアでのアイボール並びに来場、ありがとうございます。また、同軸の接続部強化の話は大変参考になりました。
コーリニアに詳しいメンバーは、40段の方ね!とすぐに分かりました。
新たに57段に挑戦されるとのこと、また100mWで交信できるのを楽しみにしています。
これからもコーリニアの情報交換をお願いします。
同軸ケーブルの短縮率は固有と思うので、多段時のそれぞれの段=エレメント?で共振する波長が変わるのかな?
いずれにしてもおもしろいと思いました。
同軸のコーリニアは、エレメント間を半田付けします。エレメント間を近づけ過ぎるとショートするので隙間を0には出来ません。
段数が多くなるとその隙間の蓄積で周波数が下がると考えています。
結果的にエレメントまたは位相整合部を短く調整しなければいけない。
と勝手に解釈しています
今年のハムフェアで、同軸コリニアアンテナの説明を0エリアの局長さんからしていただき、マニュアルをいただいたものです。
6m用の7段を作ってみました。
まだ、作りたてでまともな運用はしておりませんが、マニュアルのおかげでスムーズに製作できました。
まずは、御礼まで。
blogも拝見させて頂きました。6mの7段とはすごいですね。18mポールも。
6mでの使用のノウハウがないので・・水平偏波で使う?垂直偏波で使う等・・実験してみて下さい。
Eスポでは偏波面が乱れ垂直でも問題ないかも。
当研究会メンバーも来年の6&Downコンテストで6mのコリニアを投入しようと考えています。
7段あればメーカー製のGPは相手になりませんね。本日のblogにコリニアのサマリーを書きました。目を通してみて下さい。
これからも情報交換を宜しくお願いします。