pride and vainglory -澪標のpostmortem(ブリッジ用語です)-

初歩の文書分析と論理学モドキ(メモ)

お詫びと読書案内

2020-10-15 10:57:39 | 雑談
 数回後にアップロードする予定の「旅日記Ⅱ ❸」をアップロードしていました。pekori

 ひょんなことから、マルクス関連の本を二冊購入してしまいました。ジョン・ロールズ「政治哲学史講義Ⅱ(岩波現代文庫)」と斎藤幸平さんの「人新世の資本論(集英社新書)」です。

 マルクスが登場する著作を購入するのはカール・レーヴィットの大著「ヘーゲルからニーチェへ(上下)(岩波文庫)」以来です。その内「マルクスの射程とマルクス論の射程」と言ったタイトルで読書案内を書く予定ですが、かなり時間が掛かりそうです。

 今回は上記斎藤さんの著作を読んでいる内にふと思い起こして書庫から引っ張り出した廣松渉さんの晩年の著作「マルクスと歴史の現実(平凡社ライブラリー)」の紹介です。

 「世界の共同主観的存在構造 (岩波文庫)」と「今こそマルクスを読み返す (講談社現代新書) 」を除くとほとんど絶版状態である廣松さんの著作ですが、御多分に洩れずこの本も絶版ですが、これまた御多分に洩れず、格安で手に入るようです。
 
 ソビエトロシアの崩壊と、「歴史の終わり」と言ったヘーゲル右派的終末論の流行に正面から向き合った、廣松さんのジャーナリスト・革命イデオローグと資質が良くも悪くも剥き出しに露呈した作品で「マルクスの射程とマルクス論の射程」はこの本と「ヘーゲルからニーチェへ(上下)(岩波文庫)」を表裏にしたものになりそうです。
 詳しい紹介はその時に譲る事として、ホブズボームの言葉をもじっていえば「進歩と拡大の短い21世紀」が終わった現在、極めて時代遅れであるが故に一種遅れの先頭(但し別レーン)に立つこととなった、この本を読んでみる価値は大きいと考えます。
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