事の始まりは、Martine Robbeeets et allの「Triangulation supports agricultural spread of the Transeurasian languages」を少し腰を入れて読みなおそうと思ったことにあります。読み出し始めた途端に幾つかの疑問が沸き上がりました。まず最初は
長年の論争相手とでも言うべきSasha Vovinが存命だったらなんとコメントしたか。「the OXford Guide to Transeuraisan Language」へのコメント「Sorry for the brief reply. It is nonsense as always. Transeurasian languages is not a valid language family and in addition it is a misnomer as all TE languages originated in Asia.」と同工異曲のコメントだったろうとは思いますが、委曲を尽くした罵倒を聞いてみたくはありましたが、かなわぬ夢。
その早い晩年「万葉集」の全注釈と英訳に注力していたVovinのモノグラフから今日は3編紹介
➀日本語系統論の現在:これからどこへ:日文研「日本語系統論の現在」収録
②萬葉集と風土記に見られる不思議なことばと上代日本列島におけるアイヌ語の分布:日文研フォーラム
③萬葉集5・904のアザリ「未詳」の意味と語源について:国立国語研究所デポジトリー
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