いちご畑よ永遠に(旧アメーバブログ)

アメーバブログ「いちご畑よ永遠に(旧ヤフーブログ)」は2023年7月に全件削除されましたが一部復活

岩手県二戸市 二戸市埋蔵文化財センター①縄文土器 土偶 クマ型土製品

2023年10月25日 08時53分22秒 | 岩手県

二戸市埋蔵文化財センター。岩手県二戸市福岡八幡下。

2023年6月6日(火)。

岩手県八幡平市にある岩手山北麓の名水百選「金沢清水」を見学後、北東方向へ進み、岩手県二戸市の埋蔵文化財センターに15時過ぎに着いた。主要な展示は国史跡・九戸城跡縄文遺跡である。

雨滝(あまたき)遺跡。

縄文後期~晩期・奈良期の遺跡。二戸市金田一字舌崎(当時は二戸郡金田一村)に所在。馬淵川東岸の段丘上に位置する。遺跡の存在は昔から知られており,大正15年に奥羽資料調査部(東北帝国大学)の手で調査されている。本格的な調査は,昭和28年以降3度にわたり,明治大学考古学研究室の手によって行われた。時期は縄文後期末~晩期前半にかけてであるが,後期の資料は少ない。

遺物は土器のほかに,土偶・岩偶・人面付岩版・土版・亀ノ子形土製品などが,装飾品として勾玉・滑車形耳飾・ボタン状石製品・土玉などが,骨角器として針・根ばさみ・箆・鯨骨製斧などが出土している。

石器には,石鏃・石槍・石匙・石錐・石皿・独鈷石などがある。自然遺物としては,トチ・クルミ・クリ・ナラ類の果皮が1か所にまとまって廃棄された形で発見されている。

土器は縄文晩期,いわゆる亀ケ岡土器といわれるあらゆる種類を含んでおり,数量も豊富である。小型の精製土器には丹彩されているものが多い。遺構の有無は確認されていない。

調査者の1人,芹沢長介は大洞B・B‐C式が一緒に出土することに着目,同一時期の所産になるものとして,新たに雨滝式土器を提唱した。

縄文時代晩期は、亀ヶ岡式土器の盛行した時代である。山内清男は、出土土器の出土層による対比、整理分類、並びに鉢形土器の口頸部と胴部文様等の形式学的方法を背景とした編年的研究を岩手県大船渡市赤崎町の大洞貝塚を中心に行い、出土地点の名を冠して、古い形式から大洞B式→大洞BC式→大洞C1式→大洞C2式→大洞A式→大洞A’式なる6形式を設定した。

芹澤長介は、岩手県二戸市舌崎にある雨滝遺跡の成果を基に、大洞BとBC式は同一層内から発見されるという事実をとらえ、この両形式土器に雨滝式という名を与えて、第Ⅰ期(雨滝期)→第Ⅱ期(大洞C1期)→第Ⅲ期(大洞C2期)→第Ⅳ期(大洞A期)→第Ⅴ期(大洞A’期・砂沢期)の変遷を発表した。しかし、多くの研究者は山内清男による6形式分類を用いている。

秋田県仙北市 新玉川温泉 岩手県八幡平市 松川地熱発電所 金沢清水