久慈琥珀博物館。岩手県久慈市小久慈町。
2023年6月7日(水)。
琥珀製品は、洋の東西を問わず、今から1万年以上前の遺跡から出土している。近年、北海道千歳市の「柏台1遺跡」から約2万年前の世界最古級の琥珀製小玉が発見されて話題になった。
ヨーロッパには、紀元前3千年頃からバルト海沿岸地方と地中海諸国との間で発達した世界的に有名な琥珀交易の路“アンバー・ルート”があった。
日本では、現在の奈良盆地周辺に多く残る古墳から琥珀製の勾玉・棗玉・小玉などが多く出土している。近年、この多くが久慈産琥珀を用いていることが解明され、古墳時代に久慈地方産の琥珀を大和政権下に運んだ日本の“アンバー・ルート”の考古学的な解明が待たれている。
久慈琥珀博物館見学後、南の丘陵地帯を通り抜けて岩泉町の龍泉洞へ向かった。