![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/9c/fe8da1dd9135c32554bacf62cabb77c8.jpg)
<GKダイナミックス「機械仕掛けのイヴ」>
◆有機的なデザインはこれから増えるのか?
276:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第76発 デザインワーク
こんにちは!
「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。
木全の自己紹介
★「工業デザイナー応援ブログ」★
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第2版)好評発売中
「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
人気blogランキングへ
■造形の構成原理
最近、黄金比に絡む話やシンメトリーの話を取りとめもなくしていますが、それは、私が思いついたままに書いているだけで、このようなデザインの基本は学問的には、しっかりと体系化されています。
以前、拙ブログでも造形の構成原理という話を書いたのですが、これは筑波大学の三井秀樹教授がまとめられたものです。この表は造形要素の普遍的な分類と考えていいと思います。
造形の構成原理の表によれば、下に並べたような黄金比など、線や面などの分割に係わる原理は「造形の秩序」-「コントラスト」-「プロポーション」-「ディビジョン(分割)」に含まれています。
黄金比
黄金分割
黄金長方形の作図
黄金長方形にしておけば大丈夫
営業で使える黄金比
三分割法
フィボナッチ数
標準数
白銀比
白銀長方形の作図
正方形と整数分割
以下のシンメトリーの原理は、造形の構成原理の表では「造形の秩序」-「コントラスト」-「シンメトリー」に含まれています。
左右対称(鏡映)
回転対称
平行移動
自己相似性
自己相似性
アシンメトリー(左右非対称)
■造形の6要素
こんな感じで、造形の秩序に係わる話は、けっこうしてきたのですが、造形の元来の要素である「造形の6要素」、すなわち、「形・色・素材・質感・運動・光」については、あまり書いてきませんでした。
形の基本は丸・三角・四角
立体の基本
動的な形と静的な形
重い色と軽い色
色には意味がある
というわけで、しばらくの間、「形・色・素材・質感・運動・光」の話をしてみようと思います。でも、行き当たりばったりでまた取り留めなくなってしまうかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。
なにか、質問がありましたら、いつでもコメントください。ブログ上でのコメントへの回答は無料で行っております(笑)。
■有機的なデザインはこれから増えるのか?
以前、形の基本は「丸・三角・四角」の三種類であり、立体の基本は 「立方体・直方体・円柱・球・三角柱・円錐」
の六種類であることを説明し、最近ではCADの進歩によって有機的な立体の製品も増えてきていますが、まだ基本形体が主流だと書きました。
では、これからはどうでしょう?
益々CADは発展していくでしょうから、有機的な形がどんどん増えていくのでしょうか?
私はそんなことはないだろうと考えています。
というのも、前にも説明したように人間は「シンプル」で「わかりやすい」丸・三角・四角が大好きだからです。
有機的な形体であっても、人の体や身近な動植物のようなものであれば、親しみもあり違和感なく受け入れることができますが、そこから離れ、頭の中だけで想像したような曲面を多用した擬似有機的な形体は、そんなに増えていかないだろうと考えています。
曲面を多用した有機的な形体は、それだけで「わかりにくい」という印象を与えてしまうことが多いからです。
同じ理由で、自動車やバイクのように趣味性の強い製品では有機的な形が好まれています。というのも、趣味性の高い世界では、一般の人にとっての「わかりにくさ」が、反対に「わかる人にはわかる」という快感に繋がっていくからです。
工業デザインの中でも、自動車とバイクは特殊な進化をしています。とても趣味性が高く、従って自動車やバイクだけでしか見られない有機的な形が求められています。
しかし、これは自動車とバイクのような趣味性の高い製品にだけに見られる特殊な事情ですので、今後すべての製品がこのようなデザインになるということはないでしょう。
★「工業デザイナー応援ブログ」★
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中
「売れる商品デザインの法則」 好評発売中!
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
人気blogランキングへ
◆有機的なデザインはこれから増えるのか?
276:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第76発 デザインワーク
こんにちは!
「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。
木全の自己紹介
★「工業デザイナー応援ブログ」★
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第2版)好評発売中
「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
人気blogランキングへ
■造形の構成原理
最近、黄金比に絡む話やシンメトリーの話を取りとめもなくしていますが、それは、私が思いついたままに書いているだけで、このようなデザインの基本は学問的には、しっかりと体系化されています。
以前、拙ブログでも造形の構成原理という話を書いたのですが、これは筑波大学の三井秀樹教授がまとめられたものです。この表は造形要素の普遍的な分類と考えていいと思います。
造形の構成原理の表によれば、下に並べたような黄金比など、線や面などの分割に係わる原理は「造形の秩序」-「コントラスト」-「プロポーション」-「ディビジョン(分割)」に含まれています。
黄金比
黄金分割
黄金長方形の作図
黄金長方形にしておけば大丈夫
営業で使える黄金比
三分割法
フィボナッチ数
標準数
白銀比
白銀長方形の作図
正方形と整数分割
以下のシンメトリーの原理は、造形の構成原理の表では「造形の秩序」-「コントラスト」-「シンメトリー」に含まれています。
左右対称(鏡映)
回転対称
平行移動
自己相似性
自己相似性
アシンメトリー(左右非対称)
■造形の6要素
こんな感じで、造形の秩序に係わる話は、けっこうしてきたのですが、造形の元来の要素である「造形の6要素」、すなわち、「形・色・素材・質感・運動・光」については、あまり書いてきませんでした。
形の基本は丸・三角・四角
立体の基本
動的な形と静的な形
重い色と軽い色
色には意味がある
というわけで、しばらくの間、「形・色・素材・質感・運動・光」の話をしてみようと思います。でも、行き当たりばったりでまた取り留めなくなってしまうかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。
なにか、質問がありましたら、いつでもコメントください。ブログ上でのコメントへの回答は無料で行っております(笑)。
■有機的なデザインはこれから増えるのか?
以前、形の基本は「丸・三角・四角」の三種類であり、立体の基本は 「立方体・直方体・円柱・球・三角柱・円錐」
の六種類であることを説明し、最近ではCADの進歩によって有機的な立体の製品も増えてきていますが、まだ基本形体が主流だと書きました。
では、これからはどうでしょう?
益々CADは発展していくでしょうから、有機的な形がどんどん増えていくのでしょうか?
私はそんなことはないだろうと考えています。
というのも、前にも説明したように人間は「シンプル」で「わかりやすい」丸・三角・四角が大好きだからです。
有機的な形体であっても、人の体や身近な動植物のようなものであれば、親しみもあり違和感なく受け入れることができますが、そこから離れ、頭の中だけで想像したような曲面を多用した擬似有機的な形体は、そんなに増えていかないだろうと考えています。
曲面を多用した有機的な形体は、それだけで「わかりにくい」という印象を与えてしまうことが多いからです。
同じ理由で、自動車やバイクのように趣味性の強い製品では有機的な形が好まれています。というのも、趣味性の高い世界では、一般の人にとっての「わかりにくさ」が、反対に「わかる人にはわかる」という快感に繋がっていくからです。
工業デザインの中でも、自動車とバイクは特殊な進化をしています。とても趣味性が高く、従って自動車やバイクだけでしか見られない有機的な形が求められています。
しかし、これは自動車とバイクのような趣味性の高い製品にだけに見られる特殊な事情ですので、今後すべての製品がこのようなデザインになるということはないでしょう。
★「工業デザイナー応援ブログ」★
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中
「売れる商品デザインの法則」 好評発売中!
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
人気blogランキングへ