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<ミキサーMACKIE1642>
◆平行移動 (シンメトリーその3)
269:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第69発 デザインワーク
こんにちは!
「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第2版)好評発売中
「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
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【宣伝1】デザインセミナーへのお誘い
一昨年、昨年に引き続き、財団法人東京都中小企業振興公社城南支社で行われる中小企業向けデザインセミナーの講師をつとめさせていただくことになりました。
無料セミナー「売れるデザイン製品、売れないアイデア商品」
~市場との対話から生み出される工業デザインの手法とその事例~
●日 時 平成20年6月6日(金) 18:00~20:45
●会 場 東京都城南地域中小企業振興センター 2階東京都研修室
工業デザインにご興味の中小企業の方がいらっしゃいましたら、是非、セミナーにご参加ください。また、「売れる製品開発道場」にご興味のおありの方には、必見のセミナーになっております。
「売れる製品開発道場」の詳細は、リンク先をごらんください。
【宣伝2】日経アソシエに記事が出ます
日経アソシエの6月3日発売号に「その気にさせる説得術―右脳で説得―中身で勝負する前に外見で差をつけろ」という特集の「デザインで説得する」という項目で、顔写真入の記事が載っています。
企画書などに関して最低限の体裁の整え方について、デザイン面からどうすればいいかと言うことについて解説しています。
よろしければ、ご覧ください。
■シンメトリーの種類
このところ黄金分割や黄金長方形や白銀長方形の話をしてきました。
こんな感じです。
黄金比
黄金分割
黄金長方形の作図
黄金長方形にしておけば大丈夫
営業で使える黄金比
三分割法
フィボナッチ数
標準数
白銀比
白銀長方形の作図
正方形と整数分割
これらの分割や縦横比は、一つの形のプロポーションを決めるものです。プロポーションは製品外観の全体的な形、もしくは部品一つ一つのデザインには適応できますが、多くの部品で構成される製品をデザインする場合には、それらの部品や構成要素をどのようにレイアウトするかという問題には対応できません。
そのような場合に、シンメトリー(対称性)が役に立ちます。
一般的にシンメトリーというと「左右対称」のことだと認識されていますが、H・ヴァイルはその著書「シンメトリー」の中で広義のシンメトリーを以下の4つだとしています。今月は、それらについて説明していこうと思います。
●シンメトリーの種類
左右対称(鏡映)
回転対称
平行移動
自己相似性
シンメトリーな構成やレイアウトは、安定感・正面性・精度感・権威性などを演出することができます。シンメトリーは、製品デザインやロゴマークのデザインにとって、なくてはならないデザインの法則です。
■平行移動
平行移動のシンメトリーは、要素を平行移動させることでできます。
自然界では、同じ方向に進む魚や鳥の群れなどでしか見られませんが、人工物では、頻繁に見られます。階段・和風引戸の格子・線路の枕木・旅客機の窓・高層建築の窓や外観・床や壁面のタイル張りなど。一般的な製品でも、同じ形の操作ボタンがいくつか並んでいるのが平行移動で、パソコンのキーボードやピアノの鍵盤などは平行移動です。
特に、同じ形が同じ間隔で7回以上の繰り返すと、人は連続性を感じるようです。(5回以上でも感じると言われています。)テキスタイルの繰り返しパターンなどは、その典型的な使い方でで、そのように無限に繰り返されるパターンに人は不思議と心惹かれます。
キーボードも平行移動だと書きましたが、普通の操作部のキーレイアウトで5回以上の平行移動が使われることは、めったにありません。テキスタイルの場合は、無限に繰り返す平行移動は見て楽しむだけでいいのですが、操作する場合は、同じキーが5個以上並んでいると、覚えにくく誤操作を誘うため避けたほうがいいでしょう。そういう意味で、キーボードは特殊な例です。
平行移動は見て楽しむもののようです。
パソコンのキーボードはもはや必需品ですが、上の写真のような、ボタンが並ぶ音楽編集用ミキサーの平行移動で並んだキーは、見ている分には凄そうですが、素人にはどう使っていいか皆目見当がつきません。
パソコンのキーボードも初めて見る人には同じように見えることでしょう。パソコンのキーボードを使いこなすというのは、音楽編集用ミキサーと同じくらい凄いことなのです。そう考えれば、キーボードの打ち間違いをするのは、当たり前で、とても人間的なことなのだ、とも言えます。
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◆平行移動 (シンメトリーその3)
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■シンメトリーの種類
このところ黄金分割や黄金長方形や白銀長方形の話をしてきました。
こんな感じです。
黄金比
黄金分割
黄金長方形の作図
黄金長方形にしておけば大丈夫
営業で使える黄金比
三分割法
フィボナッチ数
標準数
白銀比
白銀長方形の作図
正方形と整数分割
これらの分割や縦横比は、一つの形のプロポーションを決めるものです。プロポーションは製品外観の全体的な形、もしくは部品一つ一つのデザインには適応できますが、多くの部品で構成される製品をデザインする場合には、それらの部品や構成要素をどのようにレイアウトするかという問題には対応できません。
そのような場合に、シンメトリー(対称性)が役に立ちます。
一般的にシンメトリーというと「左右対称」のことだと認識されていますが、H・ヴァイルはその著書「シンメトリー」の中で広義のシンメトリーを以下の4つだとしています。今月は、それらについて説明していこうと思います。
●シンメトリーの種類
左右対称(鏡映)
回転対称
平行移動
自己相似性
シンメトリーな構成やレイアウトは、安定感・正面性・精度感・権威性などを演出することができます。シンメトリーは、製品デザインやロゴマークのデザインにとって、なくてはならないデザインの法則です。
■平行移動
平行移動のシンメトリーは、要素を平行移動させることでできます。
自然界では、同じ方向に進む魚や鳥の群れなどでしか見られませんが、人工物では、頻繁に見られます。階段・和風引戸の格子・線路の枕木・旅客機の窓・高層建築の窓や外観・床や壁面のタイル張りなど。一般的な製品でも、同じ形の操作ボタンがいくつか並んでいるのが平行移動で、パソコンのキーボードやピアノの鍵盤などは平行移動です。
特に、同じ形が同じ間隔で7回以上の繰り返すと、人は連続性を感じるようです。(5回以上でも感じると言われています。)テキスタイルの繰り返しパターンなどは、その典型的な使い方でで、そのように無限に繰り返されるパターンに人は不思議と心惹かれます。
キーボードも平行移動だと書きましたが、普通の操作部のキーレイアウトで5回以上の平行移動が使われることは、めったにありません。テキスタイルの場合は、無限に繰り返す平行移動は見て楽しむだけでいいのですが、操作する場合は、同じキーが5個以上並んでいると、覚えにくく誤操作を誘うため避けたほうがいいでしょう。そういう意味で、キーボードは特殊な例です。
平行移動は見て楽しむもののようです。
パソコンのキーボードはもはや必需品ですが、上の写真のような、ボタンが並ぶ音楽編集用ミキサーの平行移動で並んだキーは、見ている分には凄そうですが、素人にはどう使っていいか皆目見当がつきません。
パソコンのキーボードも初めて見る人には同じように見えることでしょう。パソコンのキーボードを使いこなすというのは、音楽編集用ミキサーと同じくらい凄いことなのです。そう考えれば、キーボードの打ち間違いをするのは、当たり前で、とても人間的なことなのだ、とも言えます。
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