ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東急大井町線途中下車(14) 大井町駅 その1

2015年09月13日 10時54分46秒 | まち歩き

 2011年8月6日、「東急大井町線途中下車」シリーズを二子玉川駅から始めました。それから4年1か月以上が経過し、ようやく完結となります。最後の駅は同線の起点ですので、「途中下車」という言葉を用いるのはおかしいのですが、シリーズ名を変える訳にもいきません。

 大井町線は、営業上で大井町(OM01)~溝の口(OM16)、全16駅ですが、溝の口は(正式には)田園都市線の駅であり、既に「東急田園都市線途中下車」で取り上げました。また、大岡山駅(OM08)については「東急目黒線途中下車」で取り上げています。そのため、この両駅を除いた14駅の周辺を歩き回った訳です。

 

 前回の下神明駅から電車に乗ることも考えましたが、大井町駅を取り上げるためには高架下を欠かすことはできませんので、歩きました。都道420号を東に進めば、すぐに品川区役所前交差点に着きます。

 よくクイズのネタにもなりますが、目黒駅が目黒区になく、品川区にあるのは有名です。同じような話はいくつかあるもので、品川駅も品川区になく、港区にあります。こちらのほうはヒントがあります。京浜急行で品川の次の駅、北品川が、名称とは逆に品川よりも南にあるのです。

 従って、JR東海道本線で、品川区にある駅は大井町と西大井だけということになります。但し、大井町に停車するのは京浜東北線のみであり、中距離電車(湘南電車)は通過します(そもそもホームがありません)。

品川区の中心というだけあって、高層建築物も多くなってきました。道路の左側が大井一丁目、右側の手前が二葉一丁目、その奥が大井二丁目です。

 大井町線の高架線のすぐそばに,品川区役所があります。品川区広町が所在地で、この裏にJR東日本の東京総合車両センターが拡がっています。また、劇団四季の劇場もあります(大井町線のホームからよく見えます)。

 特別区の区役所には超高層建築物とまでは言えなくとも、かなり高い建物であるところが多いのですが(例、練馬区役所、文京区役所)、品川区役所は違うようです。いつ建てられたのかはわかりませんが、築年数はそれなりのものでしょう。

 品川区役所前交差点から、大井町線の高架下の商店街が始まるのですが、シャッターが閉まっています。1927年の開業時から高架線であったためか、それとも別の理由によるものか、建物としてもかなり古いものであることがわかります。歩道部分のみにアーケードがかけられています(こちらのほうが、東京でよく見かけるタイプです)。

解体工事でした。全てではないようですが、かなりの部分に及んでいます。詳しい理由などは書かれていないのですが、老朽化でしょうか。

 工事中ですが、歩道のアーケード部分には、かつて営業していた店の案内板がそのまま掲げられています。店の名前しか書かれていないものもあれば、何屋であったかがわかるものもあります。数が多いので、一つ一つの区画は小さかったはずです。

 この通りを歩くのは何年ぶり、いや何十年ぶりというところでした。そのため、以前に通った時のことをよく思い出せません。ただ、以前はもっと柄の悪い通りであったような記憶が残っています。中学生時代に何度か来たことがあるのです。

 駅に近づいてきました。この辺りでは解体工事が行われておらず、様々な店舗が並んでいます。飲食店が多いようです。歩道の幅もそれなりにあるので、歩きやすく、夕方以降の飲み歩きにはよいかもしれません。勿論、飲み過ぎに注意、ということで。

 都道420号線の両側に多くの店が並んでいます。午前中、正午前であるため、人通りはまだそれほど多くないのですが、時間帯によっては通勤や通学のために多くなるのではないかと思われます。ただ、私はこの辺りに来ることがあまりないため、事情はよくわかりません。

 イトーヨーカドー大井町店です。駅はすぐそばである、ということになります。品川区ではここと戸越店(最寄り駅は戸越公園)のみですが、京浜東北線では隣駅となる大森にもあります。

 関東地方ではおなじみのスーパーマーケットですが、東京の城南地区では少なく、港区、渋谷区、目黒区、世田谷区には店舗がなく、大田区でも大森だけです。また、首都圏の方々には意外に思われることも多いのですが、四国と九州には店舗がありません。私が大分大学に勤務していた頃には、大分市ではセブンイレブンも少なかったと記憶しています。イオン系を別とすれば、スーパーマーケットにはそれぞれの地方の色合いが出てくるものなのでしょう。そのイオン系も、最近でこそ京浜地区などでまいばすけっとが増えていますが、ジャスコとなると非常に少なかったのでした。

 街の性格なのか、大井町駅の周辺ではパチンコ屋と飲み屋が目に付きます。大井町線の各駅周辺を比べてみても、とくにパチンコ屋についてはダントツに多いのです(次に多いのが溝の口、自由が丘でしょう)。同線で駅前にパチンコ屋がないという所は、下神明、北千束、大岡山(何年か前まではあったそうです)、緑が丘、九品仏、尾山台です。また、大井町線のB各停(青各停)が乗り入れる二子新地と高津にもありません(どちらも、1980年代まではあったのですが)。

 地形のためか、イトーヨーカドー大井町店の近くから坂道になり、少し登りました。アトレも見え、駅前に着いたことになります。横断歩道の向こう側、木々が生えている場所の辺りでまた少しばかり坂を下ります。JR東海道本線の駅は地上にありますが、この付近だけを見れば堀割構造にも見えます。

 撮影日(2015年8月28日)は、北千束駅、荏原町駅、中延駅、戸越公園駅、下神明駅、ついでに池上線の荏原中延駅の周辺を歩いており、荏原町駅→中延駅→荏原中延駅、および戸越公園駅→下神明駅→大井町駅の移動も徒歩でした。1万歩は超えたでしょう。そろそろ昼食をとりたくなってきました。

 東急大井町線の起点、大井町駅です。JR東海道本線(京浜東北線のみ停車)、東京臨海高速鉄道りんかい線との乗換駅となっています。上の写真は東急が管理する駅舎、と言ってよいでしょう。かつては大井町線と東海道本線との連絡改札口もありましたが、現在は別々になっています。また、りんかい線は地下の結構深い場所を通っており、大井町線および東海道本線との乗り換えには多少の時間がかかります。

 東海道本線は、言うまでもなく、19世紀の後半、明治時代に開通していますが、その時には大井町駅がなく、同駅の開業は20世紀に入ってしばらく経ってからのことでした。


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