数日前,名張の毒葡萄酒事件を扱った「約束」という映画を見ました.
心に大きなものが残る,重い映画でした.
http://www.yakusoku-nabari.jp/
狭い町の町会館の宴席で起こった殺人事件,5人の女性が死にます.皆が犯人として考え,本人の自白もあり一人の男が殺人犯として逮捕されます.ところが検察が強要したとして自白を翻し,津地裁で無罪を勝ち取ります.父親の勾留,取り調べの間子どもが迫害されていると脅し,子どもを道具に使って自白に導いたのです.ところが,検察の上告で名古屋高裁で判決がひっくり返り死刑.無罪から死刑です.
被告が上告し,最高裁で被告の上告は棄却,死刑が確定.何と50年も刑務所です.途中で弁護団が生まれ,調べ直すと出るわ出るわで証拠が自白以外総てひっくり返ります.しかし,証拠がひっくり返っても無視,再審は殆ど棄却です.一度証拠が不完全であるとして再審が認められ,死刑はストップとなりますが,その判決を出した裁判長は判決と同時に辞任します.辞表を懐にした再審判決です.その後その再審は棄却され,棄却した裁判長はすぐ出世していきます.
すごい映画でした.ちょっとこれ以上の言葉が出ません.
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