DayDreamNote by星玉

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Saudade-preludeとして-

2019年04月21日 | 創作帳
 Saudade

   -preludeとして-




もしも

   わたしが





 銀河を流れ飛ぶ

      蛍になり





    透き通る水に映る

            金色の草影を食み



乾いた夜に甘い風の吹く

      星を感じるのならば






  あなたと



              笑い合い

    泣き合い



 行き合い



          渡り合い






 蜜のように過ごした時代は



  幾たびも

          ここに




 吹くだろう















  あなたをたずねる



    蛍になった わたしは






世界中の

     一秒間にも満たない瞬きと



宇宙の星の



   億光年の息づかいと



百万回を継ぐ



   人の世と



    それらすべてを集めても



 足りないくらい





            届かないくらい







     深く遠く果てしない



  森の中に



                 身を尽くし





掘られた

                井戸の中で






    この

     一瞬だけ



   眩く眩く

           時を放ち






 永遠に



        なれるだろう













  ……四月の雨と秋の蛍に……

      Mよりお伝えください………








   「抱き合って


             眠れます




     ように」



























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