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十字路ですれ違った君へ

2019年04月21日 | 創作帳
十字路ですれ違った君へ





あの日


君と僕が

 

   十字路ですれ違ったとき


すれ違いざま 

    とても美しい音が 聞こえた気が したんだ




透き通った硝子の かけらが

  優しくやわらかく 



 そして一瞬 

     強く触れ合うような音 




僕は その音を 

    何とか僕なりに 表してみたいと 思った


そして 頭を抱えた




何て事を   考えてしまったんだろう


「あの音」を もう一度 

    奏でたい  だなんて




僕の 出来ることといえば 

   せいぜい つたない言葉 を紡ぎ


この白い紙の上に記すこと くらいなのに






ねえ、君


   万にひとつの 可能性


君がこの物語を 

     手に取ることが あるだろうか


だとしたら 



 お願いだよ




かすかにでも 遠くにでも 

      何かしら あの音 が 聞こえたなら


この 不完全な 物語の 

すきまを 


君の好きな色のかけら で 

        埋めてく れないかな




だけど もしも 
 君に 好きな色も 埋める かけらも ないというなら




粉々に 砕いてください       

     



          君の手で




僕は どちらでも かまわないんだ






 君が 

          この物語を 見つけてくれるなら………
……………………………………













…… Mより君に 伝言を預かりました………























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