DayDreamNote by星玉

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情動と灯り

2017年09月21日 | 詩etc.帳

そのこともあのことも

あなたのことも

あなたとわたしのことも



うれしかった


とてもうれしかった




そして


こわかった


とてもこわかった





生きて、出会って、別れて




関わりの中で


意気地と覚悟の足りなさを


思い知った



かなしみ、おそれていることを

見せてはいけない、とは


誰から教わったことなのだろう




たかがこんなこと
こんなことこんなこと、と



いいきかせては



小さくほのかな


灯りを立てた





消えていく

灯りを立てながら



言葉をさがし


情を求め







行き場のない言葉は

飛び、落ちる





届かない情動は


(墓場などなくても)


葬らなければならない





日々の流れに


むせびつつ



生きる感情とは


なんて



愚かで


中途半端なのだろう





遙かな彼方が迫るまで



慕わしさの灯りを求めることを


旅と呼ぶのか



それが


手元であれ

遥か先であれ



美しく光れば


何よりだ






















カラカラ

2017年09月13日 | 詩etc.帳
こういう

カラッとした日には


湿った思い出


など


乾かすとよいです。



ドライメモリー。








ああ⁉︎


あーー




しまった。


ドライレーズン

ドライプルーン

ドライトマト

さかなの干物


などなど……



乾かすと

ますます


味や栄養が濃厚になるのだった。




濃厚メモリー。







カラカラに


乾いていくことで


何か大事な成分が加わるのか失われるのか。



何か特別なスパイスが加わるのか失われるのか。






乾燥は敵ではないと思いたい。




遠くへ

2017年09月12日 | 詩etc.帳

何をやってるんだろうなあ。



遠くへ行きたい。


遠く?


何を言ってる。


ここは

遠くではないか。



遥かな


ここは

遥かなる場所。






遠かった。


しびれるほど


遠かった。





それぞれの、抱く遥か。


他人には到底理解できないのよ。




良い夜を。















雲を見ていた

2017年09月11日 | 詩etc.帳
雨が降りました。

きょうは涼しいな。

暑いのニガテだからうれしいな。




子供のころ

よく、空、雲をながめてた。



時々

雲のスキマとか

雲の周辺に

人みたいな影が

見えることがあった。




天使か



天井人か



鳥人か




なぞ。





錯覚
見間違い




などなどを


重ねて


ここまで生きてきました。





さっき撮った空。


生きていくのに

2017年09月09日 | 詩etc.帳
生きていくのに

ある程度の

強引さは

きっと

必要なのだな。





生きづらさは

今に始まったことではない。






全てを

嘆くな。


嘆きも苦しみも


ひと握りの

砂の重さもない。






苦しさに灯すあかりは


キズにしみるほど


あたたかい。





それを

見つけられれば、





作品と宇宙

2017年09月09日 | 詩etc.帳
曖昧?

答えを示すことは、想像や創造の広がりをせばめてしまうのではないか、

などと、しばしば思ってしまう。

それは、ある意味、恐怖で




何もかも、あるいは、殆どの事柄や思いを詳らかにすることは

押し付けの善に等しくなり、親切であるかもしれないが、

美しくはない、と、個人的には思う。



作品世界は自分の宇宙の内に築かれるもので

それが外へ向かう時、何らかの表現になる。


言葉であれ、音楽であれ、絵であれ……


宇宙はひとつではなく。


送り手にも受け手にも無限の内なる宇宙があるのだ、


など、


抽象のチカラ


抽象とは


想像か、創造か、




想像のチカラ



などと、大層に


問うては



答えや確信のなさ、に


震えて



死ぬまで


未熟で


未完。


わからないことだらけ、な、




完成形のない、


人生