DayDreamNote by星玉

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#100.彼方

2018年05月25日 | 星玉帳-Blue Letters-
【彼方】


船は星の海を往く。



甲板に立ち手紙を風に乗せると



紙片はしばらく海面を舞い、波にのまれた。



見つめる星がひとつふたつ海に流れた。



楽士の旅人が降る星に合わせ、弦を弾く。



流星の彼方をのぞむのはそれぞれの歌があるからだと


星夜の旅人は奏でる。



歌言葉をたずさえ彼方に向かおう。



星の瞬きが永遠になるよう。









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