以前に、シジュウカラの雛(ヒナ)がした糞を親鳥が巣箱から外に持ち出す様子を見てもらいました。
(→ こちら)
今日は、同じようにコサメビタキの親が雛のした糞を巣外に運び出す様子、と言うよりも、雛がした、いやいや、雛がしようとしている糞を親鳥が銜(くわ)え取る様子を見て頂きましょう。
親が雛に餌をやると、大体餌をもらった雛は、体の向きを反対にして、尻を親鳥の方に向けて尻を振り出して糞をする合図を親鳥にします。 親鳥は雛の肛門(→ 総排出腔)から糞が出始めると嘴(くちばし)で銜えて糞を引き出して、そのまま巣外に運び出します。 糞の白い部分が固形の尿で、黒い部分が人間の大便に当ります。
前にも言いましたが、雛の糞は薄いゴム風船の中に入ったような形で体外に排出されます。 親鳥が銜えても糞のゴム風船は裂けないので、巣外に銜えて運び出せます。 うまく出来ています。
雛の方も、巣から地上に向かって糞をして落とすことは滅多にしません。 産まれた時から親鳥に排糞してもらうことを知っています。 だから、巣の下に白い糞の跡ができ、その上方に巣があって雛がいることを外敵(人間も含む)に知られるとこは 先ずあり得ません。
では、見てください。





親鳥が銜えている糞の上側の白い部分が固形の尿で、下側の黒い部分が本当の糞です。(↓)



(画像をクリックすれば大きくなりますので、お試し下さい)
<追記> コサメビタキ(8)は(→ こちら)です。