だめぴよ♪レンズ

おかげさまで、不妊治療を経て無事出産。
治療中にわかった事・気付いた事・出会えた人…私の大切な宝物です。

不妊治療と不整脈が教えてくれたこと

2010-05-28 | ココロの充電記録


結婚直後から赤ちゃんが欲しいと思い続け、治療ももうずいぶん長く続けてきました。

その間、「不妊は病気ではない」という事からきているらしい、健康保険適用外の治療費の高さに驚くやら呆れるやら…

普通の人が一銭もお金をかけずにできる「妊娠」、世間的にも当たり前のこととして認識されている「妊娠」が、すんなりとはできない事

この事は、「病気ではない」と総括されてしまうにはあまりにも理不尽なような気がしていました

でも昨年、初めて自分の身に起きた「不整脈」という症状は、「現時点で病気持ちではない」という健康なカラダがいかに大切かを改めて気づかせてくれました。

治療で病院に通っているけど、病気を治すために通っているのではないから、「不妊は病気ではない」と言われてしまうんだなぁ、と妙に納得した自分がいました。


おかげさまで、不整脈の症状は2ヶ月前にほぼなくなり、現在は服薬しなくて大丈夫になりました

私におきた不整脈は、期外収縮というもので、変な感じの動悸がするものです。

詳しく調べると、自律神経のバランスが崩れて、心臓に送られる電気信号に乱れが出ていたのです。それによって心臓の拍動が少し不規則になり、心臓内の血液が逆流したりしてました

「なんか変」とは思いつつも、自分ではまったく気づいていませんでした

たまたま、毎年1回受けている主婦検診の時に心電図でひっかかり、精密検査を受けに行って初めて、これが不整脈の症状だとわかりました。



毎日なんやかんやと忙しくしていると、なかなか自分の体調について目を向けることができません。

特につらい症状がなければ、気にもとめないんじゃないかな?

でも、赤ちゃん待ちをしていると、知らないうちに頑張りすぎていることがたくさんあると思います。


体温の変化や、卵巣や子宮のカンジ。
タイミングをとるのはいつなのか、採卵前の卵の育ち具合はどうなのか。
初期症状を感じるような気がしたり、まったくわからなかったり。


そういう事には日々敏感で、気にかけているのではないでしょうか?


でも、赤ちゃん待ちを頑張ってる「自分のからだそのもの」の状態、ちゃんと気にしていますか?


意識して、「自分のからだの声を聴いてみる」時間を持って欲しいと思います。


私の場合は不整脈がそうでしたが、不眠だったり、ひどい頭痛だったり、慢性的な胃痛だったり、軽い鬱病だったり…、いろんな症状がある日突然起こることがあるそうです。

鍼灸の先生もおっしゃってましたが、「ココロとカラダがお互いの状態をよくわかっていてバランスがとれているから、当たり前のカラダの機能がちゃんと正常に働いている」そうです。

このバランスが崩れると、連鎖反応的にいろんな部分に狂いが出やすいから、自律神経のバランスっていうのはとても大切なんですね。


以前読んだ本に、こんな文章がありました。

痛みもだるさも、からだから自分に向けて発せられた大事なサインなのです。
サインを素直にキャッチして、「どうしたいの。どうすれば楽になるの?」と向き合ってあげると、からだはそれだけでも、とっても喜びます。
不安や混乱でざわざわしていたからだがおとなしくなって、そのうちなんらかのかたちで応えてくれるようになりますよ。
自然に眠くなったり、温かいものが欲しくなったり、何か食べたいものが浮かんできたりして、からだは、今何を必要としているのかをちゃんとあなたに教えてくれるようになります。
でも、からだがサインを出しているのに、「いやいや、たいしたことはない、まだまだ頑張れるはず」とサインをうち消してしまうと、からだは、わかってもらおうとして、もっと強いサインを出すようになります。
それでも、痛みを感じないようにして、サインをうち消し続けると、とうとう動けなくなってしまうような重い症状になってしまいいます。
でもそれも、からだからの「休んで。自分を大切にしてね。自分らしさを取り戻すには、もっと時間が必要よ」という、けなげなサインだったりするのです。
せっかく、誰にでも備わっているからだの自然なシステムですから、このサインと仲良しになって、からだが何を求めているのかを知ってみましょう。

おの さなえ:著 「産むからだ すこやかに」より


昨年の経験を無駄にしないように、これからも、からだの声・からだのサインに耳を澄ませていきたいと思います。





陽性反応後も「体外受精」のカテゴリに一週間もいさせていただきましたが、今日の記事をもって、カテゴリ変更をいたします。

不快な思いをされていた方、スミマセンでした

今まで沢山の人に励ましてもらったり教えてもらったりして、助けていただきました。
本当に本当にありがとうございました

また以前のように戻ってきちゃうかもしれませんが、今回の結果を心から感謝し、今度こその決意をもって体外受精のカテゴリを卒業させていただきます。

引き続きお付き合いいただける方がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。



♪今日の一枚
   皆さんの「サクラサク・・・」を心よりお祈りしています。


いつも応援ありがとうございました♪
これからもどうぞよろしくお願いします。
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宿命と運命

2010-05-20 | ココロの充電記録

長いあいだ赤ちゃん待ちを続けていますが、時々ふと考える事があります。


先日、ブロ友ハンナちゃんの記事を読んでいて、彼女の気持ちがよくわかりました。

「あぁ、私と同じような事を考えながら頑張っている人がいるんだなぁ」って、ココロがほっこりした


我が子を授かる為に、自分のできることは一生懸命頑張ってるけど、報われるとは限らない。

この「事実」を、「ダメでもまた頑張ろうと挑戦する気持ち」と同じように、同じくらいの価値観で、自分の人生の一部として大切にしていきたい。

そんな感じでしょうか。


こういう、「気の持ち方」は人それぞれの価値観があって、どれが正解というのは無いと思っています。

同じ人間でも、その時の状況や気分によって、変わることもあると思うし。




私の好きな言葉のひとつに、

「宿命は変えられないけれど、運命は変えられる」という言葉があります。



「こんなに子どもが欲しいのに、どうして私は妊娠できないの?」
「どうして、たいして欲しいと思っていない人でもすんなり妊娠できるの?」
「何をどう頑張ったら、赤ちゃんが授かるの?」

と、情けなくて悲しくてたまらない時期が、私にもありました

悩みぬいた末に、ついに高度医療に踏み切っても、簡単ではない現実・・・
その現実に打ちのめされ、ショックを受けたり、泣いたり
沢山の人に励まされて、また立ち上がったりしながらジタバタ・・・



ようやく最近、「簡単には妊娠できない」というのは、私の宿命なんだと思えるようになってきました。

残念だけど、宿命は、変えられない。

生まれる時代を選べないように、親を変える事ができないように、自分の身長を変える事ができないように・・・。

ネガティブな意味ではなく、「仕方のない」こと。


諦めの気持ちとはちょっと違います。

自分の個性(こんな個性、ホントはいらないけどね)として「受け入れた」という感じかな・・・。



でも、運命は変えられる

「子どもができにくい」という宿命は受け入れたうえで、今日を含む未来をどうとらえていくかは、私の「気の持ち方」次第。



子どもが授からなかったとしても・・・

何気ない毎日や愛する家族を大切にできる
とりあえず今は健康だし、好きな事に挑戦できる
子どもがいないからこそ、気付ける事もあるかも探してみようかな
子どもがいる人にもいない人にも、ステキだなって思われる夫婦でいよう

原因は私にあるのに、旦那サマひげぴよが「子どもがいなくても十分幸せだし、子ども以外の楽しみも二人で沢山見つけていく自信がある!」と言ってくれる事に感謝

明日、事故で死んじゃったりするかもしれないけど、今の自分に後悔はない


「運命を変えるための燃料」のような気持ちが、こんなにも沢山

こんなふうに考えられるようになった事を、とっても嬉しく思います。


「この世界は可能性に満ちている」ことを、忘れないでいたい


忘れずにいれば・・・

落ち込んだり凹んだりした時に、「運命を変えるチャンスはいくらでも転がっている」と、時間はかかることがあるかもしれないけど、ちゃんと気付けるような気がする


「不妊治療」という経験は、せずに済むならそのほうがいいとは思うけど、「治療ができるだけでもありがたい」という事も、忘れないようにしたいと思っています。



極端な話ですが、

戦争中など、子どもを抱く事はおろか、恋も結婚もできないまま亡くなった人がどれほどいたか・・・

日々の自分の健康すら叶わず、つらい思いを抱えながら懸命に病と闘っている人がどれほどいるか・・・

当たり前のように思い描いていた未来が、突然の理不尽な出来事によって奪われてしまった人がどれほどいるか・・・


災害や事故や病気、理不尽な事件・・・


赤ちゃんを授かるという夢が叶ったとしても、この先、思い通りにいかないことはいくらでもあるはず。


そんな時、

ジタバタしながらも「宿命を受け入れ」て、またジタバタしながら「運命を変える」努力を続けていきたいな


・・・何を言っているのかわからなくなってきた

不快に思われた方がいらっしゃったらゴメンナサイ

しかも、いつもの事ながら更にめちゃくちゃ長くなった・・・

けど、推敲するのもシンドイので、今日は(も、かなご勘弁ください。


陽性も、陰性も、流産も経験した今、改めて自分の気持ちの整理をしたくなったらしい、今日のだめぴよです



さて、そんなこんなで明日はもう判定日。

お腹の中では、もう決着がついているはず。

「宿命と運命」に真摯に向き合う決意を新たにしつつ、ひたむきに祈る・・・


  
 ♪今日の一枚
    雨上がりのしずくって、たまに奇跡的なカタチを
    してることがありますね・・・

毎度の長文、本当にゴメンナサイ。
いつも応援ありがとうございます♪ 
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今は医療費に大金がかかってるけど…

2010-03-01 | ココロの充電記録

先日、治療にかかったお金について書きました。

わざわざ細かい金額を書くのには理由があります


ひとつは、単純に自分の覚書きとして。

ふたつめは、会計で支払う時には金銭感覚が多少マヒしてきているので、自分への戒めのために。

みっつめは、誰かの何かの参考になれば…という気持ちからです。

でも、現実(金額)を直視するのはやっぱりツライ


一生懸命働いてくれて、自分には原因がないのにイヤミのひとつも言わない旦那サマひげぴよに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになります

彼は、治療にかかるお金に負い目を感じている私に対して、「それは違う。俺たちの人生はそれだけじゃない。目には見えないことを大事にせなアカン」って、繰り返し言ってくれます。(→この時も

この言葉に随分救われてきました

そして、以前新聞の投書欄に載っていた言葉にも、ちょっと救われました

かな~り自分勝手な解釈をしてるので恥ずかしいんですが、私にとってはプラスだったので、忘れないように書いておこうと思います。


それは、子育ての悩みについて投書した30代のお母さんに対しての、60代の女性からのアドバイスでした。

最初に投書したお母さんの悩みと言うのは、

「自分の子供は気が強く、聞きわけがなくて困っている。
先輩ママにアドバイスをもらったり育児書を読んだりして試行錯誤を重ね、子供に対して何度も語りかけ、感情的にならずに言って聞かせるようにしている。それなのに、外出するとお菓子やおもちゃをねだって大声で泣きわめき、手が付けられない。
きちんと言うことを聞いているよその子を見ると、子供のことも自分のことも情けなくて、どうしていいかわからない」

というような内容だったと思います。
(二週間以上前に載ったものなので、うろ覚えです

この悩みに対しての回答に、目からウロコでした

「子育てって本当に大変で、‘なにもかもが思い通りにいかないのが子育て’と言ってもいいくらい。あなたの子育ては、今本当に大変だと思う。でも、自己主張が強すぎるのは、大人でももてあますくらいの自我が育ってきている証拠かもしれない。子供の長い人生を考えたら、今はマイナスに見えるその事がいい事に繋がる可能性もあるんです。例えば、自分の道は自分できちんと見つける逞しい大人になるかもしれない。今は大人しくいい子に見えるほかの家の子供は、もしかしたら自我がおさえつけられていて、家庭内暴力に走ったりすることになるかもしれない。私が子育てを終えて感じている事は、‘長い子育て期間をトータルで見れば、大変な思いと嬉しい思いはバランスがとれている’ということです。今はつらくても、あなたにできる精一杯で子供に向きあっていれば、きっといつか他のお母さんに羨ましがられるような子供さんに育っていくはずです。とても親思いのやさしい子になるかもしれない、優秀な成績の学生さんになるかもしれない、プロのスタープレイヤー選手になるかもしれない。あきらめないで、投げ出さないで、頑張ってください」

こんな投書でした。

私は、この言葉を読んだ時、なぜか、自分の悩みに都合よく置き換えて、感動しちゃいました


ウン十万、あるいはこれからウン百万単位のお金をかけないと妊娠できない自分のカラダを、情けないってずっと思っていた。

でも、先の事はわからない。


今は医療費にこんなに大金をつぎこんでいるけど・・・・・

「生まれてくる子供は、ほとんど医者要らずの元気な子供になるかもしれない」

「私達夫婦も老年期になっても、病院通いをしなくてもよい元気なカラダかもしれない」

「大きな病気や怪我で手術したり入院したりするようなことがない一生かもしれない」


つまり、一生にかかるすべての医療費を考えたら、
私にとっては「今が一番かかる時なだけかもしれない。

そう考えたら、少し楽になれたのでした単純

実際には、父方ガン家系・母方脳内出血家系で、両祖母も母も骨折経験者なので、そうは行かないんでしょうけど…すでに今も不整脈持ちになっちゃったしね

でも、「今は他の人よりもたっくさん医療費かかってるけど、この先は医者要らずになってやる」と思ったら、今までとは違うベクトルで、頑張る気力がわいてくるのでした。

自分の治療やカラダづくりだけじゃなく、旦那サマの健康管理も頑張らなくちゃ



 
 ♪今日の一枚
    欲しかったスティックミキサーを買っちゃった。
    昨年秋ごろに発売になったティファールのものです。
    妹から「バーミックス(知ってる人は知っているハズ)、便利やでぇ」
    と言われてたけど、た、高い…
    来年はコレで離乳食作りをするのが目標だっ

ただいま凍結胚移植待ち中。
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自分という人間の存在意義

2010-01-30 | ココロの充電記録

昨日、エアロビクスとピラティスに誘ってくれたYさんと、レッスンの帰りにとりとめのないおしゃべりをしました。

一見どうでもいいことをあーだこーだ話すのが結構楽しくて、立ち話なのにあっという間に時間がたってしまう


その中で、死生観というか、「自分がこの世に存在していることについての考え方」がとても似ていたので、ちょっと感動しました。


Yさんは小学校時代(だったかな?うろ覚え)に受けた化学の授業で、元素記号とか、原子とは何か、とかを習ったときに、突然、

自分という人間は、結局のところ‘原子のツブツブ’が寄り集まって人間の形となり、機能している。
原子は、すべてのものを構成するモノの一番小さな単位だから、分解されれば空気にも水にも他の動物やモノにもなりうる。
今は、「自分という人間の形のイレモノ」になってるけど、すべてのものの一部でもあるんだ…と感じたそうです。


突拍子もないお話でゴメンナサイ


私も、「自分は大自然の一部。今は人間だけど、死んでしまったら、この地球のあらゆるものに還っていく。そしてまた、‘何か’として構成されてゆくんだ…。だから、自分の存在は、目に見えない大きな流れの中に含まれているんだ」と感じていました。

変な宗教みたいですが(汗)、なんとな~く子供の頃からそんな風に思っていて。


だから、似たような考え方を持っている人に出会えたことで、自分が漠然と感じていたことが、「わけのわからない話」ではないんだ~と嬉しくなっちゃいました。



私は、子どもが授からないことで、「自分は先祖から脈々と続いてきた血を、絶やす存在になってしまうのか…」と思ったりして、人間として、女性として、存在意義がないような気分になったことがあります。



でも、そうじゃない。



私は、「大きな大きな自然の中に組み込まれている一原子」で、存在しているだけで、この大きな循環の中の一部なんだ。

ちっぽけな存在だけど、「自分が存在している」ということは、いろんな現象や運命に少なからずかかわっている。

私は、「存在している」というだけで、存在意義があるんだ。


そんなことに思い至って、ずいぶん肩の力が抜けたような気がしています



忘れないうちに書き留めておこうと思って書いたけど、ちょっとまだ自分でも整理しきれていないなぁ(笑)

混乱させたり、不快な思いをさせてしまった方がいらっしゃったら、ご勘弁くださいませ


  
  ♪今日の一枚
     久しぶりに、我が家に今咲いてるお花をパチリ
     スノードロップです。
     小さいけど、清楚な、大好きな花です。

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夫にとっての治療仲間が・・・

2009-12-04 | ココロの充電記録

 

11月始めの、ひげぴよの草野球チームのバーベキューの際、そのチームのメンバーの一人に、新米パパさんが来ていて・・・。

久しぶりに会って話をする事ができました。

赤ちゃんの写真も見せてもらいました。めっちゃカワイかった


まだ20代のこの若いご夫婦と、私達夫婦には、思わぬ共通点が・・・


彼らも体外受精と流産とを経験していました


そして、それを乗り越えた末、まさかの自然妊娠での出産だったそうです・・・。





先月始めに「9月に無事出産」という知らせを聞いたので、プレゼントをすることに。

私一人でなら、友人や妹への出産祝い選びの経験があるけど、ひげぴよと二人で赤ちゃんグッズを見に行くのは初めて。

ひげぴよは39歳にして赤ちゃんグッズコーナーは初めてだったらしく、オモチャひとつでもいちいちウラの説明書きを見て使い方の確認をしたり、何に使うのかわからないモノを前に、眉間にシワを寄せて真剣な顔をしていたりで、見ていてかなり面白かった

結局、スタイとボールを選び、かわいくラッピングしてもらって、ひげぴよに持たせ、野球の試合の時に渡してもらいました。

そしたらそのパパさんから、「実は・・・不妊治療をしていて。いろいろあったけど、何とか出産までこぎつけたんです」と告白されたそうで。

「失礼かもしれないけど、ひげぴよさん夫婦ももしかしたら治療とかされてるんじゃないですか?」と尋ねられたひげぴよ。

「なんでわかったんや?」とビックリしたらしい。そりゃそうだわね。

そのパパさんが言うには、「二人とも大の子ども好きみたいだし、夫婦仲もいいから、きっと‘いらない’じゃなくて、‘できない’んじゃないのかな・・・?」と思ったそうです。

確かに、誰かが子どもを連れて試合に来ると、私達二人はよくちょっかい出しては遊んであげてたからなぁ


「話すかどうか迷ったけど、気持ちが嬉しかったからウチの状況もひととおり話したんやけど・・・」と不安そうに報告するひげぴよ。

勝手に話してしまい、私が嫌がるかもしれないと思ったみたい


「私は全然平気治療のことは、他人に気安く話す気はないけど、隠す必要もないと思ってる。同じような経験をしてる人には尚更、真摯に向き合ったり寄り添ったりしたいと思うから、話してくれてよかった。もし私が逆の立場だったら・・・同じ聞くにしても後から聞いたら、なんとなく寂しく感じたかもしれないし・・・」と言いました。


私としても、聞きもしないのにそんな大切な話をしてくれた(=極めてプライベートな話をしても大丈夫と信頼してもらえたような気がした)のは嬉しかった。

それに、ひげぴよにとって‘同じ思いを知っている男友達’と出会えたのは、本当に良かったと心から思いました。

私には、母親やブロ友さんや職場のSさんとか・・・、つらい思いに寄り添って話を聞いてくれる存在がいる。

でも、ひげぴよにとって、治療の話をできるのは私だけのはずだから・・・。

男の人は、女の人ほど「悩みを打ち明けたり、聞いたりする場」は必要ないのかもしれないけど、‘男の人にしかわからないつらさ’も絶対あると思っていたので、私にとっても、そのパパさんの告白はすごくありがたいものでした。

男同士だから、女同士みたいに詳しい状況や悩みを話したりする事はないとしても、その存在はお互いにきっと力強い支えになるはず・・・そうだといいな、と思います。


その翌日に奥さまから、早速スタイをつけた赤ちゃんの写メが、御礼の言葉と共にひげぴよの携帯に届きました。

私の携帯に転送してもらい、何度も読み返しました。

うっかり携帯を壊したりなくしたりした時に後悔しそうなので、ここに記しておく事にします。

「昨日はステキなお祝いを頂き、ありがとうございました。スタイも手あそびボールもとても嬉しいです。大切に使わせていただきます。
昨夜、主人から不妊治療をされてると少し聞きました。私たちもしていましたので、治療の辛さはお察しします。私たち夫婦は体外受精を二回チャレンジして二回目で妊娠でき、その後流産しました。痛い注射や金銭面や、祈るような気持ちで判定日まで過ごす時間や・・・治療は辛いことだらけですが、同じように治療を続けてきた友人から「神様は乗り越えられる人にしか試練を与えないんだよ」と言われ、私はその言葉で随分心が軽くなりました。治療をやめて諦めた頃にこの子を妊娠し、人生は何がおきるかわからないと感じています。どうかお身体にはお気をつけて、お過ごし下さい。お祝いを本当にありがとうございました。」


「実は出産自体もすんなりとはいかなくて促進剤を使えなかったり、やっと使えるようになっても効かなかったりで結構大変だったんです。それでも頑張ってくれたから、子供ってスゴイもんです」とパパさん。

「・・・でも、過保護にはしないつもりです」と付け加えた一言が印象的でした。

今は慣れない子育てでてんてこまいらしいけど、落ち着いたら赤ちゃんと奥サマにも会いたいなぁ(実は奥さまと会ったことはないのです
どうか苦労の末授かり生まれてきた赤ちゃんが、すくすくと育ちますように・・・


   
   ♪今日の一枚
      先月、栂池自然園で撮った一枚。
      同じ道を歩いても、ひとりひとり心に残る風景は違う。
      授かるための治療も、歩いていく道の先には、それぞれの景色が
      待っているんですね。。。ステキな景色でありますように・・・
 

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辛い時こそ、想像力を枯らさないで

2009-08-28 | ココロの充電記録

毎日あたたかいメッセージをくださるブロ友の皆さん、本当にありがとう

お腹の痛みはほとんどなくなり、出血も減ってきました。


気持ちも少しずつ落ち着いてきたように思います。


実は、お向かいに住んでるご家族が、3人目のお子さんが生まれたばかりで、クーラーをつけずに過ごせるようになったここ数日は、窓を開けているせいでその泣き声がよく聞こえるんです。

つい一週間前は、「私ももう少しで自分の子供の泣く声が聞けるんだ」と思っていただけに、流産の宣告を受けた直後は、赤ちゃんの泣き声を聞くとさすがにちょっと落ち込んでしまいました


今の家に引っ越してきて5年。

その間にあれよあれよというまに3人も授かって、毎日賑やかに暮らしているお向かいさんを見ると、この差は一体なんなんだろう・・・と思ってしまうときもあります。

でも、誰が悪いわけでもない。



不意に、「辛い時こそ、想像力を枯らさないで」という言葉を思い出しました

昨年亡くなった、アメリカの絵本作家、ターシャ・テューダーさんの言葉です。


久しぶりに、ターシャの本をひっぱりだしてきて、ゆっくり読み返してみました。

お庭のお花の写真もとっても綺麗で、お気に入りの一冊。

当たり前のことながら、必ずしも今の私の状況にあてはまるシチュエーションで書かれているわけではない。
でも、書かれている言葉の中から「今、欲しいな」と思えるものを拾い集めてみると、ステキな言葉がたくさん集まりました。


若い人には、挫折や失敗、思い通りにいかないことがあっても、自信をなくしたり、悲観したりしないでと言いたいわ。
世の中は動いているんですもの。あきらめてしまったらそれまでよ。
それより、世の中にある良いこと、楽しいことをつかむ努力をしてほしいわ。
昔から言うでしょう?何もしなければ、何も生まれないって。


最初から恵まれすぎているより、足りないくらいのほうが、人生からより多くの喜びを引き出せる、ということもあります。


がっかりしてあきらめてしまうという選択もあるけれど、それから学び、
未来を信じて希望を持ち続け、前を向いて歩んでいくという選択もあるのよ。



生きていれば、落ち込むこともあります。
状況を好転できると思ったら、ぜひ努力すべきです。
でも、変えられないなら、それを受け入れて歩み続けるしかありません。
何があっても「生きていることを楽しもう」という気持ちを忘れないで。

ターシャ・テューダーの言葉 特別編
「生きていることを楽しんで」より



根が単純にできている私は、こういう言葉でどんどん元気になれちゃいます

ブロ友さん達からの温かい言葉も、私にたくさんの癒しと救いをくれます

本当に本当にありがとうございます


  
♪今日の一枚
   昨日、新しいお魚が仲間入りしました。
   ちょっと賑やかになったかな


元気になってきたぞぉ♪
応援ありがとうございます。
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生きたお金の使い方

2009-05-08 | ココロの充電記録

GWにおでかけをして、ココロの洗濯をしてきただめぴよですが、当初は「今回の連休はどこも行く気分じゃない… 
うちにはそんなお金の余裕ないもん」とおでかけに後ろ向きでした。

なぜなら、初IVFがうまくいかなかっただけでなく、かかったお金にとてもショックを受けていたからです

今、通っているクリニックは明瞭会計ですし、良心的な制度もいろいろあります。

でも、今までのAIH(人工授精)までの費用と比べると、わかっていたこととはいえ相当な衝撃でした。

うまくいかなかったガックリモードの時に届いた請求書の金額は、別の意味で目を覚まさせてくれました


今まで生きてきて、一度にこんな金額を病院に払ったことがあっただろうか。
しかも、その代償は何もない。残念な虚しい気持ちと、カラダの痛みが残っただけ
今回払った金額のお金があれば、去年行った九州旅行にもう一回行けてしまう。
旅行なら、ふたりともに楽しい思い出が、もれなくついてくるのに。
ずっと欲しいと思ってるカメラのレンズを買ってもお釣りがくるし、ひげぴよの欲しがってる野球のバットもパソコンの部品も、新しいカメラも買えたはず。

子育てにお金がかかって大変だと聞いているのに、子供を作るのにこんなにお金がかかって、しかも今回はうまくいかなかったから、全額無駄になってしまって
「人生におけるどんな経験もムダではないきっと何かを授けてくれる」をモットーに生きてるつもりの私ですが、精神論や理想論ではどうにもならず…


うまくいかなかった体外受精の費用は、結果的にどうみても我が家にとって何の代償も得られないお金だったんだ…


支払いをしてから、そんなふうに考えてしまっていました。

少ないお小遣いをやりくりして、時には1回250円のバッティングセンター代も我慢したりしているひげぴよに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした

だから、今よりもっともっとムダを減らしてお金を貯めなくちゃ。
とにかくお金を使わないにこしたことはない。
旅行なんて、無事に赤ちゃんが授かるまではおあずけだよっという気分になっていました。


ひげぴよは、そんな私を見て「生きたお金の使い方」についての自分の考え方を話してくれました。

私が今後またテンパってしまった時のために書いておこうと思います。


  お金というものは、無いより有るほうがもちろん良い。
  必要額ギリギリよりも、少し余裕があれば心のゆとりも生まれるから、
  ただ有るだけより多めに有るほうがもちろん良い。
  でも、ただ貯めればいいというものでもない。

  一番大切なのは「生きたお金の使い方」で、それを間違えないようにするには、
  3つ大事なことがある。

   …衝動的に使わず、よく考えてメリットとデメリットを比較検討する。
   …「目には見えないもの」 をしっかり見極めなくてはならない。
   …バランスをよく考える。

ふむふむ…なるほど、それで?


  今回のIVF失敗は確かに残念やったけど、わかった事もたくさんあった。
  「AIHから一歩前進した事」に関しては、後悔してないやろ?

うん…それはまったくナイな


  だから今回のお金は、熟慮を重ねた上で使ったお金であり、衝動的な無駄
  遣いではない。

うん、まぁそうだわね

  次に、今回使ったお金に関して、だめぴよは自分を責めている。
  その事は結果的に、使ったお金から発生した「目に見えないもの」に形を
  変えて、プレッシャーやマイナス思考となり、だめぴよに悪影響を及ぼす
  ようになるはずや。
  事実、おでかけ好きのだめぴよが、本来の自分ではなくなってきている。
  ひきこもりのケチケチ人間になってきてるで。

お金の使い方を悩むことが、負のパワーを生み出すの
なんかスゴイ展開になってきたな…

  逆に、俺たちが今まで楽しみのために使ってきたお金には、金額以上の価値
  があると思うんやけど、どうや?
それはそうだ楽しいと心から思えることでリフレッシュできるし、毎日の生活を
本当に幸せでありがたいと実感できるし、お金で買えない経験をたくさんできた

  子供が授からないために受ける治療は、しんどいことも多いけど、こないだも
  話したように、これもひっくるめて俺たちの人生や。
  治療のために、今まで普通にしてきた事を我慢したりやめたりしてしまうと、
  治療だけが俺たちの人生になってしまう
  バランスを見誤ってはいけないんじゃないか?
  治療がうまくいかないと、人生がうまくいかないような気になってしまい、
  だんだん何が大事なのかがよくわからなくなってくる。
  「目には見えない大事なもの」を見失ってはいけないと思う。
あ~なんか、ひげぴよの言おうとしていることが、少しずつわかってきたぞ

  だからこういう時こそ、いつもどおりに出かけて、かけたお金の価値以上の
  体験をしてリフレッシュすることを、やめないほうがいいと思うんや。
  もともと高級宿を泊まり歩く旅行なんかしてないやろ?
  年に数回の事なんやし、いつもどおりに計画たててみよう。
  きっと、「目には見えない」いいパワーが付加価値としてついてくるで。
  いつも、出かけて帰ってきたら「また次の休みのお出かけまで、仕事がんばろー」
  って思えるやろ。俺もやけど
  “仕事と遊び”、“日常と非日常”、“経験済と未経験”、こういうメリハリがある
  からこそ人生のバランスがとれるんや

最後はちょっとエラそうなひげぴよ。
でも言ってることは、すっごくよくわかりました。


バッティングセンター代をケチっていたひげぴよは「これ以上は、衝動買いに近い使い方だな。今日はもうじゅうぶん打ったから、ここまでにしておこう」って我慢してたんだね。
「ただのドケチな男と違うわ」とひげぴよ。

毎日一生懸命働いて、不妊治療のお金についても一言も文句を言ったことのない旦那サマ。
ひげぴよ自身のリフレッシュや気持ちの切り替えについて、私はなんにも考えていなかったなー
ほんと、ごめんね。そしてありがとう

ひげぴよの言ったとおり、連休のお出かけはささやかな旅行でしたがすばらしい景色を満喫できて、私の中にいいパワーを生み出し、満たしてくれました。
すっかり充電完了

おかげでまた、なにげない一日を大事にしながら、進んでいけます。
そしていつか、この高額な治療費が目に見える形として実を結びますように…


長文おつきあい、ありがとうございました♪

応援よろしくお願いします。

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ココロのおでかけ

2009-04-22 | ココロの充電記録

こんなカテゴリーを作ってましたが、正直どんな話を
書こうか悩むトコロ。
もう35年も、笑ったり泣いたりしながら一緒に過ごしてきたこのBody&Soul
大事にしてるようでいて、特に気にかけてもいないようでもあり・・・。

何かとストレスの多い世の中ですから、ちゃんとケアしてあげたいな
ということで、知識として習った事、自分が気がついた事や感じた事などを
いろいろ書いてみたいと思います。

ただし、ど素人のだめぴよの考察ですから、鵜呑みになさいませんように



今日はまず「ココロのおでかけ」という事について。


だめぴよは1年前から、エアロビクスとピラティスを始めました。

先生は49歳。生徒も40代が一番多くて、私はナント一番若いのです
しかーし当然(?)の事ながら、周りは全員ママさん。
最初は「子供さんいくつ~?」「えっ!いないの?!」「新婚サンなん~?」
なんて、次々にほぼ全員に聞かれてクタクタでした。

でも、皆さんほんっとにいい人達ばかりなんです。
全然イヤな感じじゃなくて、変に気を遣ったりなどせずに、ごく普通に接して
くれるんです。
だから、子供さんの話題から趣味のハナシまで話題もいろいろ豊富、
楽しい話もいっぱいできて知り合いも沢山増えて、大満足です

・・・すみません話がそれましたね。


週1回のエアロビクスは、ステップというか振り付けがダンスっぽくて
すっごく難しいのです。いわゆる昔ながらの(?)エアロビクスステップ
ではなく、今流行りつつあるらしい「ZUMBA(ズンバ)」のような感じ。

もうとにかく全神経を集中して、先生の動きについていくのに必死
終わった後は汗だくでヨレヨレですが、なんともいえない爽快感です。

もちろん運動をする事によって代謝や血流がよくなるし、多少は脂肪燃焼
なんかもしてるんでしょうから、いい事には違いない。

それに加えて最近実感するのは、このレッスンの間はとにかく無我夢中で
まったく何にも考えていないという事。

いわゆる「頭からっぽ」の状態になれる事です


これは今の私にとって、とても必要な時間です。


なぜなら・・・そう!

気がつくとふと考えている「治療のこと」「こどものこと」「自分の身体のこと」。

意識しないようにと思っていても、まったく別の事を考えたりしていても、
テレビで「少子化対策…」などと聞こえてくると、“何か”感じてしまうこと、
ありませんか?

私はもともとあまり気にしない性格なのですが、それでも徐々に“何か”を
感じる事が増えてきていました。

当たり前の事が当たり前にいかない自分。
世間では当たり前のニュースや出来事が、自分達には遠い世界のようで


考えないように、気にしないようにと思っても、自分の意思とは関係なく
ココロのピンポン(玄関チャイムの意味です)を押されてしまう


考えないように、と努力するのは、居留守を使うのに似てるような気が
するなぁ・・・
だからね、居留守じゃなくて「留守」にしちゃえばいいんじゃないかなって
それが、私にとっては“頭をからっぽにする事”つまり「ココロのおでかけ」です。

ココロをお出かけさせちゃうことで、居留守の後ろめたさを感じないで
済むし、突然の訪問者にココロがざわめく思いもしなくて済む。

そして、そのことによって更に「バランスが取れる」ようになるんじゃないかと
思うのです。

「考えないように」といつも何気なく思っているよりも、「今日は1時間の“頭からっぽ
時間”を過ごせたから、1時間分くらいは“悩んでも仕方ない事”を考えたっていい」
と思えるようになりました。

それは私にとって「考えないように」と思うよりも、ずっとラクになれる方法でした。


このことに気づいてからは、DVDでドラマを見たり、映画館に行ったり、
庭いじりをしたり、とにかく“頭からっぽ”になれる事を探すのに忙しくなり、
更にくだらないことを考える時間が減っていきました。

なんか支離滅裂になってきた・・・

自分的には大発見の気分でしたが、書いてみるとそんな大ゲサな話でも
ないな

単純なだめぴよにのっかって、いっちょやってみようかと思われる方、
ぜひお試しあれ


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