だめぴよ♪レンズ

おかげさまで、不妊治療を経て無事出産。
治療中にわかった事・気付いた事・出会えた人…私の大切な宝物です。

ラパロをうけずにIVFへ

2009-07-12 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)


前の病院シリーズ、いよいよ最終回(笑)

**************************************************************************

執刀医の先生の話がひととおり終わり、その場で「じゃ、オペ希望だったらここにハンコ押して持ってきて」と言われて、同意書を渡されたのには驚きました。
(先生がメモしていた用紙は、手術同意書だったのです)

他にも「輸血及び血漿分画製剤使用同意書」をもらい、「ここにハンコね~」と先生。

内容を読むと、難しい専門用語がいろいろ書いてあり、‘副作用’や‘留意点’の欄を見ると、ちょっとコワくなるような事がいろいろ


手術はしないでおこうと思ったけど、一応「今申し込んだらオペはいつごろになるんですか?」と聞いてみた。

先生は「今は3月末やから・・・早くて6月、ま、7月くらいか8月かな」

・・・そんなにつまってるんだ・・・。スゴイなぁ。


約40分間、こちらの度重なる質問にも嫌な顔ひとつせず、根気よくメリットとデメリットをわかりやすく説明してくださった執刀医の先生には、感謝の気持ちでいっぱいでした。

(でも、この時間と内容で1万円はやっぱりイタかったなぁ~


丁寧にお礼を言って退席。


いつも診察をうける3Fに行くと、土曜日だったこともあり、待合室の椅子に座りきれない人が沢山いるくらい混んでいました。
(私はいつも朝一番で行くので、こんなに混んでるのを初めて見ました)


初めて病院について来たひげぴよは、「こんなに沢山の人が来てはるんやな・・・」とビックリした様子でした。


「私ね、やっぱり手術はやめる。今から、前に話した江坂の病院に行ってみる。」

「そうやな。あのリスク説明はビビったわでも、デメリットもちゃんと言ってくれて、いい先生やったな。それと、途中で来たのがいつも診てもらってる先生か?あれはないやろ~」とひげぴよ。

「うん。私もアレで転院の決心がついた。悪い先生じゃないし、熱心やけど、私はアレを笑ってすませられるほど人間できてないわこれからもストレスを感じると思うから、ここは卒業する。」

ひげぴよ激しくうなづく

そして、「・・・腹腔鏡手術は、IVFに進んでも結果が出なくて、‘やっぱり癒着が原因じゃないか’とか‘どうしてもお腹の中を見てスッキリしたい’、と思ったら、それからやってみてもいいんじゃないかと思うよ」と言ってくれました。

これにはビックリあんなに嫌がっていたのに・・・感情論じゃなくて、彼は彼なりに、どうするのがベストか、いろいろ考えてくれたんだな・・・と、ちょっと嬉しくなりました。

座るところもないし、草野球の試合を控えていたひげぴよには、先に帰ってもらう事に。


しばらくすると、担当の看護師さんに呼ばれました。

「どうでしたか~?決心つきました?」と聞かれたので、「正直、ラパロを受けて自然妊娠を待っている時間はないんじゃないかなぁと気になってるんです。結婚して6年半だし、もう35歳になるし。」と答えました。

「ん~、でもだめぴよさんは、まだ若いから大丈夫だと思いますよ」と看護師さん。

「でも、ほとんどの本には35歳をすぎると確立が下がっていくと書いてあるし・・・。今35だから、待ってたらすぐに年とるし・・・」と言うと、「大丈夫、大丈夫ウチのクリニックでは若い方ですよ」と言われました。

初診の時、先生に「年齢が上がるにつれて、どんどん妊娠しにくくなるんや。今まで何してたんや」と怒られたことを思い出しました。

矛盾してるなぁ…やっぱりここでは何かがかみ合わない

「帰ってから主人ともよく相談します」と答えて、丁寧にお礼を言い、会計を待つ。


すると、婦長さん(?)というかベテランの看護師さんが走り寄ってきて、「だめぴよさん、ごめんなさいね~説明会に顔出せなくて。今日は患者さん多くて、バタバタ忙しくて。悪かったわね~」と謝られました。
本来なら看護師さんが付いてくれるはずだったのかぁ

謝られなかったら、「誰も来ないものなんだ」と思って、今さら腹もたたなかっただろうけど、なんかナイガシロにされたようで、悲しかったです。

こっちは1ヶ月半も前から予約してて、今日の説明に1万円も払ってるんだぞ~


この病院はそこそこ有名で、開業以来ずっと不妊治療専門で頑張っているクリニックです。
家から一番近かったからという単純な理由でココを選びましたが、私の親の世代にも「○○さんに通って、授かった」という人が少なくなくて、地元では信頼のおける病院です。福井県や加古川(兵庫県)から通っているという人もいました。

妊娠という嬉しい結果での卒業はできなかったけど、いろいろとお世話になり、感謝はしています。

でも、以前読んだ「体外受精レッスン」という本に書いてあったように、「常勤の医師が2名以上いる」というのは重要な項目のような気がします。

どう考えてもこれだけの患者さんを一人の医師で診るのには限界があるように思えました。

どうか、先生が決断して医師を増やして、今よりきめ細かい診察をしてくれますように・・・。


ちょうど生理3日目だったこの日、私は会計を済ませたその足で、江坂にある、今お世話になっているクリニックに向かったのでした



これで、「現病院に転院する前」のお話はおしまい。

・・・今まで悩んだり落ち込んだりしながら治療を続けてきて、「えいやっ!」とIVFに進むまでのひととおりを振り返ることができました。
自己満足だけど、スッキリしました

もう振り返り作業はやめて、前を向いていきたいです。

今まで読んでくださった皆さん、愚痴のような話にお付き合いいただいて
本当にありがとうございました




♪今日の一枚
   二週間前に出席した結婚式でいただいたお花たち
  


長文を読んでいただき、ほんとにありがとうございました♪
にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ
にほんブログ村


腹腔鏡検査のリスク説明(前のクリニックでのお話)

2009-07-11 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)

今日も前の病院でのお話。

長々と続けてきましたが、次くらいで終われそう。

前の病院の文句を書いているようで、気が引けますが、今までの経緯を振り返ることを続けてきて、自分の中で気持ちの整理がしっかりついてきているので、最後まで書こうと思います。


**********************************************************************

腹腔鏡検査の執刀医の先生は、提携先の病院の先生ではなく、別の大学病院に所属しておられるベテランの先生でした。
以前読んだ本にもお名前が載っていた方だったのでビックリ。


看護師さんに案内されて、2Fに行くと、既に先生がいらっしゃいました。

名刺をいただき、ひげぴよと挨拶をして着席。

シーン・・・

クリニックの先生や担当の看護師さんも一緒かと思っていたけど誰も現れず、執刀医の先生も何も聞いていないようなので、今までの経緯を自分で説明しました。


内心、「クリニックから何も聞いてないわけ1万円も取っておいて、どういう事よ」と怒りながらも、「こんなもんなのかな。コレが普通なんだろうか・・・この先生に罪はないもんなぁ」と思ったり。


先生は私の話を聞きながら、ご自分のメモにいろいろ記入。

診断名のところに「原発性不妊症」「原因不明不妊症」と書いているのが見える


と、そこへクリニックの先生が手術着を着て忙しそうに歩いて行きながら、「先生からよく話聞いとくんやで。ボクはなんにも話してないねん。先生によく説明しといたってな。」と話しかけてきて、そのまま通り過ぎていきました。
(隣が採卵などの手術室だったようです)

「は~い」と返事をして会釈しながら、この瞬間、転院を決意しただめぴよでした

思わず隣にいるひげぴよを見ましたが、唖然とした顔をしていたなぁ


先生が忙しいのはよくわかるけど、一人で患者をさばききれないなら、もう一人か二人、医師を雇うべきだと思う



執刀医の先生は穏やかな方で、こちらの質問にもひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。


原因不明のいわゆる機能性不妊の場合、腹腔鏡検査をして初めて原因が見つかることがある。だから意味のある検査だ、との事。


この先生がおっしゃるには、
子宮内膜症・・・50%、腹腔内の臓器癒着・・・25%、原因発見できず・・・25%、
だそうです。


やっぱり見てみても何も無い場合もあるんだ・・・
(ネット上の体験談でも何件か見かけました)


何もなくても腹腔内を生理食塩水で洗浄する。このことにより妊娠しやすくなるという報告がある。腹腔内に妊娠を阻害する物質が存在している事がある。
(この事は本にも出ていたし、今通っているクリニックに相談した時も、メリットとしてあげられる事だと言われました)


それなら、何も見つからなくても検査を受けるメリットはあるなぁ



手術説明のパンフレットには「術後1週間で、リゾートでバカンスを過ごす」という絵と説明が出ているが(笑)、こんなわけにはいかない。退院後もしばらくは痛みが残る人もいるし、開腹はしていないとはいえ、約1ヶ月は無理は禁物。安静に過ごさなくてはならない事をよく覚えておいてほしい、との事。


癒着があったとして、剥離しても再癒着の可能性はゼロとはいえない。
開腹手術よりは圧倒的に確率が低いが、メスを入れることには変わりないので、今回のオペにより今まで無かった癒着が生まれる可能性もゼロではない。


癒着剥離で無事自然妊娠できれば、うまくいけば二人目のときも効果が続いていると思っていた(再癒着はないと考えていた)ので、この事はショックでした


術後1年以内に妊娠しなければ、原因は他にあると考えて、体外受精に進むべき。


今すぐ申し込んでも、おそらく手術まで2~3ヶ月待ち。その後更に1年間。
すでに35歳になる私に、そんなに長いあいだ自然妊娠を待つ時間的余裕は本当にあるんだろうか・・・?
ネットで検索した体験談のなかにも、「ラパロを受けたけど結局IVFに進んだ」という方が結構多くいらっしゃいました。


リスクについては、技術を持った医師が実施するラパロはほぼ安全といってよい。

だが、オペに100%はないので、リスクは当然ある。


合併症として、腹壁からの出血や皮下出血、傷からの感染などの比較的軽度の合併症は約7%くらい。

また、子宮・卵管・卵巣は場所的に膀胱や大腸などと近いので、腸管損傷・膀胱損傷・尿管損傷・血管損傷などのリスクが考えられる。
血管損傷で大量の輸血が必要になることもある。
腹腔内にガスを入れてふくらませてスペースを確保し、その中で器具を動かすので、腹腔内での器具脱落などもたまにある。

いずれも可能性としては1%くらい。


このように万が一の事が起こった場合は、すぐに開腹手術に切替えて最善を尽くすので、心配はいらない。
未熟な医師は開腹手術に切り替える事をためらうが、経験を積んだ医師は何を優先すべきかよくわかっているので、命にかかわるような事はまずないと言える。


1%のリスク・・・。

100人のうち1人、の確立。

私にはこの確立は、低いとは思えませんでした。


万が一を考えたらキリがないけれど・・・、

現時点では、内膜症ものう腫も筋腫も見つかっていない。

約1年半前に大腸がんの検査でひっかかって(※検便で潜血が出たのです。一時的な痔みたいなものだったんでしょう、との事)、CTスキャンを撮影したことがあるのですが、そこでも癒着等は指摘されなかった。

この状態で、「スッキリするためにお腹の中を見てみよう」ということで腹腔鏡手術を受けたとして、1%に当ってしまって、極端な話だけど、‘腸管損傷で開腹手術に切り替えて、命に別状はないけど人工肛門’なんてことになったら、やっぱり私は後悔するような気がする


ひげぴよが言うように、現時点では何も問題なく生活できているのだから・・・。


今、例えば内膜症やのう腫が見つかっていれば、それを取り除いたり詳しく検査するために手術を受けるのは、大事だし必要な決断です。

でも、クリニックの先生が言うように「スッキリして、納得してIVFに進むため」という理由では、あまりに高いリスクのように感じました。
今回は、自分の心のおもむくままに、オペはやめておこう


ぐるぐる悩み続けていたけれど、リスクの話を聞きながら、目の前でキリが晴れるかのように、気持ちはスッキリしていました



   
♪今日の一枚
   二週間前の友人の結婚式の引き出物に入っていたお菓子。
   「アップル鯛」と書いてあり、リンゴたっぷりの美味しいパイでした
   でも、切り分ける時、なんかカワイソウで結構ツラかった(笑)

   


ようやく次回でおしまいにします。
連日の長文で申し訳ありません。 
にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ
にほんブログ村


旦那サマ、腹腔鏡検査に反対宣言!

2009-07-09 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)


前の病院シリーズ(笑)のつづきです。。。。。

悩みぬいた今年の2月頃の一ヶ月の記録を綴ったヒトリゴト。

お忙しいかたは、スルーしてくださいね。


****************************************************************


腹腔鏡手術(ラパロ)を提案されてから、執刀医の先生の説明を受けるまでに
1ヶ月半近くの時間がありました。

この期間は、今まで治療を続けてきた中でも、いちばん悩んだ日々だったかな…

IVFに進んだ今となっては、小さな悩みとすら思えますが、当時は深刻そのもの。



病院に対して不信感を持つようになっていた私は、とにかく「知識」を持たなくては
自分のカラダは守れない、と強く思っていました。


「腹腔鏡検査」「ラパロ 不妊」「原因不明不妊」「子宮内膜症」などのキーワードで
必死にネット検索し、体験談の載っているホームページやブログをいくつも読み、
本もたくさん買いました。


周囲に婦人科の腹腔鏡手術を受けた人もいなかったので、ネット上の体験談は
とても参考になりました。


私の気持ちは日によってころころ変わり、「ラパロをしてスッキリしよう!」と思ったり
「体験談を読むとやっぱりコワイ。そこまでする必要があるんだろうか」と思ったり。

仕事をしている時以外は、寝ても覚めてもそのコトを悩んでいる状態


そして、旦那サマひげぴよは、ラパロには乗り気ではありませんでした。


「盲腸と同じくらいのリスクならいいけど、そうじゃないならする必要ない」
と言うのです。

「盲腸と同じって・・・・・全身麻酔なんだし、そんなワケないじゃん
 オペにリスクは つきものなんだから、仕方ないよ。 そんなこと言ってたら何にも
 できないよ」とあきれる私

それでも「普通に生活していて何の問題も無いのに、体にメスを入れる事の
必要性を感じられない。」と、かたくなに反対


「逆の立場だったら、だめぴよは俺にオペしてほしいか?心から賛成できるか?
  俺は万が一の時に絶対後悔すると思うから、納得できない」とひげぴよ。


う~ん。。。気持ちはわからんでもないけど、前に進みたい気分の私には、
いまいちピンときません


女って、逆境に強いというか「やるっきゃない」と決心できるような時が
ありますよね。腹をくくるというか、覚悟を決めるというか・・・


でも男の人って、案外繊細みたいで・・・・・


こんな事も言われました


「どうしてもそれしか方法がなくて、それによって大きなメリットがあるなら納得できる
 けど、健康なカラダに傷作ってまでやる意味があるのか、俺には今わからん。
 
 だめぴよは、自分が我慢して頑張ればいい。やるしかない♪って思ってるやろ。
(ハイ、思ってました)
 
 でも、俺の立場も考えて欲しい。何も協力できず、見守る事しかできへん。
 自分がやるんやったら、どんなに楽やろうとすら感じる。
 
 そういう気持ちになったこと、あるか?そのへんのこともよく考えて欲しい。」

・・・ぶっちゃけ、そういう気持ちになったこと、ありませんでしたハイ


考えようによっては、「自分が心理的にしんどいから、避けたい」という自己チュー
的発言だ、とも取れるのかもしれません。


でも、私はそうは感じませんでした。


彼は彼で、私とは別の苦しみを背負ってるんだな・・・

その事を実感できました。



今、私たちが頑張っている不妊治療というのは、もちろん夫婦二人で協力して
取り組むべきものなんだろうけど、女性の側に負担が大きくなるのはやむを得ない。

実際、何度も病院に行き薬を飲み注射を受けるのは、圧倒的に女性の方が回数
が多い。


それは仕方のないこと。


ただ、頭ではわかっていても「男の人にはわかってもらえない部分」があるのを
実感したことは、何度かありました。


でも、男の人には逆に「自分が同じようにカラダの負担を感じる事ができない
ゆえのつらさ」があったんですね・・・。


「“それでもどうしてもやりたい”という強い気持ちがあるなら、その時はもちろん従うし、応援するけど。ただ、言っておきたかったから。」

そう話をしめくくったひげぴよは、あまり見たことの無いフクザツな顔をしていました。


私は彼の気持ちも頭の片隅において、「自分はどうしたいか」というココロの声に
耳を傾ける事にしました。

でも、答えはなかなか出ません


考えすぎて、「自分はどうしたいか」がさっぱりわからなくなっていました



・・・つづく。



♪今日の一枚
   ひげぴよがこんなものを買ってきました
   さて、お味は
  


連日の長文、読んでいただいてありがとうございます♪

 にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ
にほんブログ村


腹腔鏡検査をすすめられる(前のクリニックでのお話)

2009-07-07 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)



昨日の続きです。。。前の病院でのことです。

連日の長文、スミマセン



******************************************************

前の病院でのIVF説明会(今年の2月半ば)で、先生が私に提案したのは、
「腹腔鏡検査(ラパロ)をする」でした



先生のお話では・・・

 ・ 結婚して6年半、避妊期間ゼロにもかかわらず一度も妊娠経験がなく、初期
  流産らしきものも経験していない事を考えると、おそらく精子と卵子が出会え
  ていない→ ピックアップ障害が原因だと思われる。


・ ピックアップ障害は、卵管采の異常や腹腔内の様々な癒着のせいで起こっている
 と考えられるが、今の医療では「腹腔鏡検査(以下ラパロ)」でないと診断確定は
 難しい。 

 
・ ラパロの際に癒着などが見つかれば、同時に手術をして剥がす事ができる。


・ カメラで直接お腹の中を見れるので、一般的な検査では見つけられない異常も
 見つける事ができる。 
 実際、初期の子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣のう腫などが見つかる事が多い。


・ ラパロの際に腹腔内を洗浄する事ができる。これにより妊娠率が上がるという
 報告がある。


・ ラパロ後に自然妊娠する例も多数報告されている。
  先生としても、可能であるならIVFより自然妊娠の方が、金銭的にも肉体的にも
 望ましいと思っている。


・ ラパロを受けて、それでも原因が見つからなければ、「IVFに進むしかない」と
 気持ちの整理をつけやすいのではないか。



説明は、ざっとこんな感じでした。



腹腔鏡検査(ラパロ)・・・不妊症について書かれたいくつかの本の中に載って
いましたが、自分がそれを勧められるとは思っていなかったので、ビックリしました



先生がおっしゃるには、私の子宮は後屈がひどく、内診の時に子宮があまり動か
ないような感じなので、直腸などと癒着しているのではないか、というのです。


子宮や卵管は、お腹の中である程度自由に動けるようになっているので、
動きが悪いという事は、何か妨げになっているものがあるのかもしれない。

排卵が近づくと、卵管采がニューと動いて卵巣にひっつき、卵を吸い込みに行く
のだが、それができていないのかもしれない。

いずれにしても、想像で物を言っていても始まらないので、実際にどうなっているか
を確かめた方がよい。よって、ラパロが最善だと思う、という事でした。


「他にな~、原因思いつかへんのや。絶対なんかあると思うわ。先生の勘やけど。
 お腹の中、見てみよ!自分もスッキリするやろ?なんで妊娠しないんだろうって
 もう何年も悩んできたやろ?手術の傷も、スグにほとんどわからんようになるし、
 大丈夫 やで。やってみよ!」と乗り気の先生。


このクリニックではラパロはできないので、提携の病院を紹介してくれるとの事。


・手術には先生も立ち会うので、心配いらない。
 (クリニックは水曜休診なのですが、それは提携病院での手術立会いの為
   だったのです)

・全身麻酔が必要だが、開腹手術よりも身体への負担は少ない。

・入院は火曜日(手術前日)~長くて1週間。
  たいていは日曜日か月曜日くらいには退院できる。



「・・・というわけで、ご主人ともよく相談して、ラパロをご希望でしたら、説明会
 予約してください」と看護師さん。


「説明会」・・・イヤな予感 「あの~・・・有料でしょうか?」


「ハイ、1万円です執刀医の先生から詳しいお話をしていただきます」

いちまんえん~高いっっ

まさか、IVF説明会みたいに、二人で出たら倍額・・・?


「いえいえ(笑)、こちらは何人出てもらっても1万円です。執刀医の先生は、出来る限り ご主人と二人で説明を聞いてほしいとおっしゃってますので、なるべくご主人様といらしてくださいね。説明会は土曜日の午後からです」


仕方がないので、とりあえず予約しましたが、既に予約がいっぱい詰まっていて、
結局、3月の最終週に。

1ヶ月半も先になりました長いな・・・



アメリカなどでは不妊検査の一環として、当たり前に行われているというラパロ。
でも、全身麻酔だし、入院も必要な、れっきとした「手術」です


不安は当然ありましたが、先生の説明を聞いた直後は、

「原因を知ってスッキリしたい!」「自然妊娠が可能かもしれない」という気持ちが
強く、勢いで執刀医説明会を申し込んだのでした。


・・・つづく。



今日の一枚♪
  昨日のお花、どんどん色づいてきました。つづきはまた明日

 

最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ
にほんブログ村


IVF説明会と会計ミス(前のクリニックでのお話)

2009-07-06 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)



今週は久々に、またまた前の病院でのお話を書きます



結婚直後から解禁。自己流タイミング(2年以上)から、産婦人科の不妊相談でタイミング法を数ヶ月。

その後地元の不妊専門病院でほぼすべての不妊検査を実施。潜在性高プロラクチン血症が発覚。

セキソビット服用によるタイミング法を数ヶ月するも、陽性反応かすりもせず。

AIHにステップアップし、4回実施するも結果出ず。いよいよIVFを視野に入れ始めたのが今年2月。

ここまで6年半もかかってしまいました。のんびりすぎましたね、ホント

数ヶ月前のこととはいえ、記憶が薄れつつあるので、今のうちに自分自身の備忘録として書き残して
おこうと思います。


**************************************************


今年の2月半ばに、現在通っているクリニックの前に通っていた不妊専門病院で、
IVFの個別説明会を受けました。


当日は、私を入れて3人。


まず、30分くらいのビデオを見ました。

体外受精の仕組みや、実施の様子、顕微授精の方法などがビデオで説明されました。


その後、担当になるという看護師さんとご対面。

今までも割とよく当っていた看護師さん、相談もしやすく指示も的確で、個人的に
かなり気に入っていた方だったので、ホッ


隣の人との間にはついたてが置かれ、話が筒抜けにならないようにされていました。



予約をした時にもらった「質問用紙」に、ひげぴよと相談していろいろ記入して提出。

看護師さんと、それを見ながら、ひとつひとつについて相談しました。



先生は、今日の説明会参加者3人が並ぶ机の周りをウロウロ・・・

それぞれの看護師さんの説明の様子を聞きながら、必要な時に自分から話に
加わってきたり。

看護師さんが詳しい説明を求めて声をかけると、椅子に腰を下ろしてじっくり
話したり。



説明自体は丁寧だし、こちらの質問にもちゃんと答えてくれましたが、この説明会
のスタイルは、私にはちょっとショックでしたもっと先生と一対一で、じっくり腰を
据えてお話できると思っていたので。

だって一人5千円ですよー?(しつこい

期待していた資料も、コピー用紙に普通に印刷した10ページ程度のモノ


一般的なIVF-ETの仕組みと方法、卵巣刺激方法、リスクについて、等の説明と、
スケジュール表が書かれたものでした。


先生からは、私の現状に対する見立てと、今後の治療方針の提案を
していただきました。
  →「腹腔鏡検査」を薦められました。詳しくは明日書きます



その後、看護師さんから一般的なIVFのスケジュールについてのお話。

卵巣刺激の方法は、基本的にショート法。

他には、ロング法やアンタゴニスト法を実施しているとの事で、それぞれの
メリットとデメリットについて説明がありました。


私は以前、タイミング法でクロミッドを服用したときに、反応が良すぎて大変だった
事があります。


なので、クロミッドよりも強く卵巣自体に働きかける注射(hMGなど)を打つことに
より、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になるリスクが、人よりも高いのではと心配
でした。

その事を伝えて、“OHSSのリスクが低く、卵巣への負担を軽減できる”と書かれて
いた「アンタゴニスト法」を希望したい、と言いました。


でも「うちでは、1回目はショート法でさせてもらってます」の一点張り。


・どうして、ショート法を薦めているのか

・クロミッドとhMG注射は、作用の仕方がどう違うのか

・なぜアンタゴニスト法ではダメなのか


こうした説明はなく、質問もしましたがイマイチ納得いく答えは得られませんでした。



「OHSSにならないように、何度も診察して経過を確認します。危険な状態になら
 ないように、細心の注意をしますから、大丈夫です」と看護師さん。

「OHSSがなー、一番コワいんや。予測がつかへんしな。でも、ちゃんと毎日の
 ようにチェックするから安心して。無理そうやったら、途中でやめるから平気や。」
と先生。


「平気」、「大丈夫」と繰り返されるたびに、なぜか私はどんどん不安になって
いきました



費用については、「注射1本○円、エコー1回○円」等それぞれの細かい金額と、
結果的に採卵から移植までの合計額がいくらぐらいになるか、等。

看護師さんの説明する金額を書き留めるように言われ、資料にせっせと記入。

最初から金額も印刷しておいてくれればいいのに・・・


その後、採卵のやり方や、受精卵の写真を見ながらのグレード説明などを
聞いて、おしまい。


正直、「一人で来てヨカッタ・・・」と思ってしまいました。


この程度の説明で一人5千円というのは、私には納得できませんでした


定価があるわけではないし、健康保険の効かない自由診療である以上、
金額については仕方がありません。病院が悪いというわけでは、もちろん
ありません。


ただ、「やっぱり不妊治療って、お金かかるようにできてるんだな・・・」と改めて
実感したのでした



そうそう、お会計の件

帰り際に受付で確認したら、午前中にしたAIHの費用がまったく計上されて
いませんでした

午前中に支払ったのは、IVF説明会の分の料金だったのです。


受付の皆さんに、「よくおっしゃってくれましたほんとにごめんなさいねっ
と何度も何度も丁寧に謝られました。


「いいえー、これからもお世話になると思いますので・・・」と半笑いで答えた私
でしたが、実は激しく動揺していました。
なぜなら、今回のAIHは2万3千円もしたからです

「5千円アップ」と聞いていた精子洗浄濃縮は「1万円アップ」の間違いとの事

私に「5千円」だと伝えた看護師さんも、わざわざ奥から出てきて頭を下げてくれ
ましたが、なんだか余計に悲しくなりました。



病院側のミスで5千円台で済んでいたものを、わざわざ自ら申告して、更に
2万3千円もとられるなんて・・・

一日で3万以上の出費


でも、言わなかったら言わなかったで「バチがあたるに違いない」と悩み苦しむ
A型小心者。


かかるお金の事は納得しているし、正当な金額なので仕方がないけれど・・・。


ただでさえ、初めてで手探り状態不安でいっぱいなのに、
なんでこんな思いをしなくちゃいけないの・・・


今までに感じた小さな不安、午前中の注射の事、こちらの不安を解消する努力も
せずにショート法のみを薦める事、会計の間違い・・・・


先生も看護師さんも一生懸命だし、応援してくださるし、1年半も通ってお世話に
なっているので、悪く思いたくないし信じて頑張りたい。

でも、ここでは安心してお任せできないかも・・・



認めたくなかったけど、これが正直な気持ちでした。



「やっぱりあの時、病院を変えればよかった」と後から後悔したくはない。

転院したとしても、「やっぱりこの病院が良かった」と思うかもしれない。
その時はその時で、また戻ればいいんだ。


この日から他の病院について、真剣に調べ始めたのでした。


・・・つづく。


  

今日の一枚♪
  まだ蕾のお花。咲き進むとどうなるか・・・明日のお楽しみ

 


長文を読んでいただきまして、ありがとうございます♪

にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ
にほんブログ村


4度目のAIHでのショックな事

2009-05-28 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)


昨日の続きです


今の病院に転院する前のクリニックでのお話。



今年の2月13日。

体外受精説明会の日は、奇しくも4回目のAIH実施と同じ日でした。

朝イチでAIH、午後1時過ぎからIVF個別説明会、という予定。


一緒に説明会に行くと言ってくれてたひげぴよは、どうしても抜けられない仕事が
入ってしまい、結局私一人で行く事に。


一人5千円かかる、今回の説明会。
たかが5千円かもしれませんが、一人で行く事になってむしろホッとしたのでした



4回目になるAIHは、初めて“精子洗浄濃縮”を行う事にしていました。

今までの3回は“状態に問題なし”ということで洗浄はしていなかったのですが、
「一度してみましょう♪費用も5千円アップ程度だし」と提案されたのです。


このクリニックでは、精子洗浄は必須ではなかった事が、ちょっと気になっていた
ので、お願いすることに。

「今回は選りすぐりの精子クン達に頑張ってもらえる」と嬉しかった・・・。



卵胞の状態も内膜もバッチリで4回目のAIHを実施。


AIH後、「しかし、なんでうまくいかんのやろうな~?」と先生。

「今日IVFの説明会申し込んでるんやな?先生も一生懸命理由を考えてるん
 やけど、 確信が持てないんや・・・。 でも、そういう人はキミだけじゃないで?
 IVFを決心して、準備してる間に妊娠する人もいっぱいいるんや。考え込んだら
 あかんで。」

先生は、私の膝をポンと叩きながら、励ましてくれました。



AIHを済ませて、看護師さんの説明を受ける。

「だめぴよさん、今回ご主人の精子、今までで一番いいですよ!期待できますね!」
と看護師さん。

「いえ、今回は洗浄していただいたから・・・」と答えると、

「いえいえ。洗浄前のデータの事です。すっごく優秀で洗浄の必要なかったくらい」と。

うーん。。。。5千円かけた洗浄、意味が無かったワケ?


だったら、「今回は洗浄はしても、あまり変わりませんからナシにしましょう」とか、
ならないの?

むしろ、今までの3回のうちで、「一度洗浄してみたら」という提案があってしかるべき
じゃなかったの・・・???


なんか釈然としない・・・



看護師さんは、ニコニコしながら「それじゃ、高温期3日目になったら、来院して
くだいね。お注射しますから」

えっまた、注射の話?注射って何・・・?


私が不思議そうな顔をしていると、「あら?今まで注射してなかった?」
と聞かれました。


私「してません・・・。何の注射ですか?」

看護師さんは、カルテをパラパラ・・・。

「着床を助けるための、ホルモン補充の注射なんです。今まで、なんでしてない
 んだろう?何か説明を受けた?」

私「いえ。何も・・・。」


このとき初めて、前回のAIHの時に「今日は注射はできませんよ」と言われた事の
意味がわかったのでした。


注射による着床の手助けが出来なかった事を初めて知って、「今までのAIHは
なんだったんだろう・・・」と悲しくなりました。

注射をしてたら、もしかしたらうまくいってたかもしれない・・・
なんだか、ガックリ・・・


きちんと説明を受けていれば、質問はできる。


「何を、何のためにするのか」とか、「なぜするのか」「他に方法はないのか」とか。

前と違う事をする時は「なぜ変えるのか」、「何が変わるのか」「メリットどデメリットは」
と聞く事もできます。

でも、知らされていない事は、知りようがないし、聞きようがない




病院にとっては、「言い忘れてた」「知ってると思ってた」なのかもしれませんが、
それは許されない事だと思うのです。


人間のする事だから、ミスは起こる。


でも、それを最小限に防ぐ事は病院の義務のはず。


カルテがありながら、この程度の単純な伝達が行われていないのは、問題なの
ではないか?



注射を打たれながら、そんな事をぐるぐる考えていました。



会計で呼ばれると、5千円台の金額。


あれ?おかしいな。AIHはいつも1万3千円くらいはかかるのに・・・。

午後から説明会に出るから、そのとき一緒に請求されるんだろうか?


さっきの注射の話にショックをうけ、あまり頭の働いていなかっただめぴよ。

午後から聞くことにしようと思い、ひとまず病院を後にしました。



・・・つづく。



♪今日の一枚・・・ペチュニア‘ドレスアップ・ライム’
 



頑張っている仲間に勇気づけられています♪
  ↓
にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ 
にほんブログ村


IVF説明会のお値段

2009-05-27 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)
IVFに挑戦する前の病院でのことを、またしばらく続けます・・・



今年の1月にした3回目のAIHも、嬉しい結果にはならず


リセットして病院に行くと、当然のように次のAIHの予定が組まれましたが、
私自身は、「AIHでは無理なんだろうな・・・」と思い始めていました。

一般的にAIHの妊娠率は4%前後で、4回目までに成功する人が圧倒的に
多い、と本で読んでいたからです。



そこで、看護師さんに質問。


私…もう4回目なんですけど、やっぱりAIHでは難しいんですかね・・・?」

看護師さん…そうだね~。3回目くらいまでに結果が出る人が多いね。
          でも、10回目で成功する人もいるし・・・。

         AIHでもうまくいかない場合は、他の原因が隠れていることも
         あるから、何回かやってみてダメで、体外受精の時に原因が
         わかる人もいるよ。例えば受精障害とか。
        
         AIH成功率とかの統計は、“受精障害とか着床障害とかが原因で
         妊娠しない人”がAIHを繰り返すことになって、“AIHで妊娠できる人”
         はそんなに何回もAIHは繰り返さないから、結果的に5回目以降の
         妊娠率はぐっと下がるんだよね。

         だめぴよさんの場合は、今までに特にこれといった原因がわからない
         から、もしAIHでうまくいったら「多分、今までは子宮や卵管に精子が
         到達できてなかったんだろうな」って、結果的に原因を断定できる。

         逆に、毎回排卵の状態も精子の状態もすごくいいのに、3回も失敗
           してるということは「何か他の原因があるのかもしれない」と、結果的
          に断定できるかもしれない。

         一度、体外受精の説明会を聞いてみてもいいかもしれないね。

         体外は、AIHみたいにいきなり「次周期から!」とかはチャレンジ
         できなくて、いろいろと準備が必要だから。



やっぱり・・・体外かぁ
ついにそこまで行くのか・・・



「費用のこともあるし、ご主人とよく相談して、ご希望でしたら説明会の予約を
 してください。」と言われる。


帰宅して、ひげぴよに相談。


「正直、体外受精の仕組みや流れはよく知らないし、一度説明を聞いてみよう。
 納得いかなければやめたらいいし。仕事は何とか段取りつけて、オレも一緒
に行くわ」と言ってくれました


翌日、予約の為に電話をすると、「体外受精の説明会予約は、電話ではできません
ので、来院してください。」だって

そういうことは先に言ってよねー


仕方ないので、さらに次の日、パート先に遅刻の許可をもらい説明会予約の為
だけに病院へ


この説明会、なんと有料でした

一人5千円夫婦で行くと1万円だそうです。


「まずビデオを30分程度観ていただいて、体外受精の仕組みや流れについて
 勉強してもらいます。その後、個別の状況に応じて、先生も交えて説明させて
 いただきます。」
(心の声)いや、先生と話をするのは当たり前では?!5千円もとるんだし


「資料もお渡ししますし、費用についても説明させていただきます」

(心の声)いや、だから当たり前でしょ?5千円もとるんだし


「予約制で、1時間前後お話する時間をとりますので、ゆっくり相談していただけ
 ます」
(心の声)当たり前やー5千円もとるんやからー


ごねても仕方がないので、予約をいれましたが、2人だと1万円という事に
どうにも納得がいかないだめぴよでした。


帰宅してから、「高くない高いよねいくら保険外の自由診療やからって
とひげぴよに愚痴る。


「同じ話を、二人が聞いたら倍額ってのはヘンな話やな。説明するスタッフや先生が
 増えるのならまだわかるけど・・・。すごい資料をくれるんかな?でも、一家族に
 すごい資料が2つもあっても、いらんよな・・・」とひげぴよも呆れ顔。


無料で説明会を行っている病院もあるのに・・・


自由診療というものの恐ろしさを感じ始めた、だめぴよ夫婦でした


・・・続く。


頑張ってる仲間がたくさんいます♪
  ↓
 にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ にほんブログ村 マタニティーブログ 不妊(赤ちゃん待ち)へ
にほんブログ村 

病院に対する不安が・・・

2009-05-15 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)

過去の治療ふりかえり記録。


もうしばらく続きます・・・

去年の秋から今年の春の初めにかけての話。


なんとなく、治療が“足踏み状態”のように感じつつあったころです。




一回目のAIH失敗について、先生の一言。
「まぁ、初めてやから。緊張のせいか、いつもより排卵も早かったしな。
 次はどんなことをされるかわかってるから、初回よりはリラックスできるやろ」


二回目の一言。
「状態はよかったんやけどなぁ。ま、前回とは逆に排卵がいつもより遅めやったし、
 ストレスたまってたんかな?次がんばろっ!」



そして3回目のAIH。

準備をしてくれてた看護師さんが、カルテを見ながら「だめぴよさん。え~と・・・
3回目ですね」

私「あの~、状態は悪くないって言われてるんですけど結果がでないのは、
  やっぱり頸管粘液が少ないからですか?」と質問。


自分で考えた原因は、これくらいしか思いつかなかった


看護師さん「う~ん。その問題をクリアする為のAIHのはずなんだけどね~
        先生に聞いてみましょうね♪」


そこへ先生到着。


看護師さんが、私の質問を代わりに聞いてくれました。


先生「わかった。ほんじゃ、見てみよか・・・。うん!状態すごくいいよ。
    粘液もたくさん出てる。これだけあったら、自分でもわかるやろ?」


えっこれでオッケーなの

自分では良いと思ってたんだけど、「粘液が少ないからAIHしかない」って言った
のは、先生なんですけど~?


「あの、前に粘液の状態が良くないから、AIHしかないって言われたんですが」


先生カルテをパラパラ・・・。

「あぁ、この時はクロミッド飲んでたやろ?だから粘液が減るんや。副作用や。」

ゲッまたクロミッドが悪さを・・・。私とは相当相性がわるいのね


でも・・・。


ギモン1クロミッドの副作用のせいで頸管粘液が少なくなってるって事は、
       病院側で気づくはずじゃないの?
       AIHしか方法が無いって断言したのは、どういう判断



うーん・・・釈然としないまま、帰宅。


ひげぴよに説明すると、「だめぴよとしては不本意だろうけど、確率が高くなるのは
間違いないわけだから、やっぱりAIHをする方が結果的にはいいんじゃないの。」

そうだね~そう思わなくちゃ経過よりも結果だよね
あまり気にしないことに。



この一週間後くらいに、潜在性高プロの薬(カバサール)が無くなったので、
病院へ。



この日の看護師さん「だめぴよさん、お注射は高温期3日目に来てもらわないと!
今日ではもう注射はできませんよ~?(ややあきれ顔)」


「は今日はお薬もらいに来たんですが・・・?」


看護師さん「あら、そうなの!じゃお薬2回分出しておきますね。次に生理が
        来たら、また5日目までに来てセキソビットもらってくださいね~♪」


ギモン2今まで採血以外で注射なんかしたことないのに。
       何のハナシをしてるのかな。
       誰かのカルテと間違ってるんじゃないのかなぁ


このギモンは、後日、4回目のAIHのときに解けることになります



この病院では、先生は一人。

内診とエコーは、もちろん先生が行います。


その後は、並み居る看護師さん達が応対してくれます。


毎回同じ人というわけではありませんが、通院時間がだいたい同じだと、結果的に
だいたいよく当る看護師さんが2~3人となってきて、顔なじみになっていきます


看護師さんとは、基礎体温表やエコーチェックから現在の状態を確認したり、
検査結果の数値についての確認、次回の通院日などを相談したりします。


エコーチェックをした時は、超音波写真をもらえます。

そのフィルムに、卵胞の大きさと内膜の厚さが書いてあります。


基礎体温は病院専用のものに毎日書き込み、通院のたびに提出。

お薬だけもらいに行く時も提出します。


検査をしたときなどは、この基礎体温表に、看護師さんが数値などを書いて
くれます。


基本的には、先生と直接話すのはエコーチェックをしてもらいながら話すくらいしか
できません。


でも、看護師さんと相談している時に不安材料が出ると、看護師さん自らが
「ちょっと先生に確認してみますね」とすぐに聞きにいってくれますし、こちらが
質問をした時も同様に対応してくれるので、特別不満は感じていませんでした。


むしろ、たくさんの経験豊富な看護師さんそれぞれから色んな意見が聞けるし、
女性同士なので相談しやすいこともあったりして、メリットもあると感じていました。


でも、AIHに進んでからは、ギモン1&2のように、先生も含め看護師さん同士の
連絡伝達の様子になんとなく不安を感じる事が出てきていました。


タイミング法からAIHにステップアップして、妊娠できる確率は上がっているはず
なのに、うまくいかない。

原因もはっきりしない。


妊娠から、どんどん遠ざかっているような気になってきたのでした・・・。



・・・続く。



今日の一枚♪
友達が引越し祝いにくれた鉢植えのミニバラ。
扱いにも慣れてきて、ようやくキレイな花を咲かせられるようになりました。




よかったら、応援よろしくお願いします♪

にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ にほんブログ村 写真ブログ 初心者カメラマンへ
にほんブログ村


AIHの記録と潜在性高プロ再検査

2009-05-14 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)

過去の治療を振り返ってます。
おとといの続き

数ヶ月前のことなのに、IVFに進んだ現在では、AIHをした事がずいぶん昔のような
気がします。

それほど、ここ数ヶ月は私にとって激動の日々だったのかな…。

転院もしましたし。



AIH(人工授精)は結局、4回実施しました。
すべて残念な結果となりました


1回目…平成20年10月21日(周期12日目)
      ・左卵巣に23ミリの卵胞を確認。内膜は12ミリ。
      ・前日のE2値は454

2回目…平成20年12月17日(周期17日目)
      ・左卵巣に22ミリの卵胞を確認。内膜は10ミリ。
      ・前日のE2値測定せず。

3回目…平成21年1月17日(周期14日目)
      ・左卵巣に24ミリの卵胞を確認。内膜12.5ミリ。
      ・前日のE2値は280.

4回目…平成21年2月13日(周期14日目)
      ・右卵巣に22ミリの卵胞を確認。内膜12.6ミリ。
      ・前日E2値測定せず。


※いずれの周期も、生理5日目よりセキソビット1日4錠を5日間服用。
※4回目のみ、AIHから3日後にHCG5000単位を注射。


この当時通っていたIクリニックでは、下記のような流れでした。

(私の周期は27~30日くらい。平均28日)

  ・周期12日目くらいからエコーによる卵胞チェック。

  ・まずまずの大きさになっていたら、先生から2日後くらいにAIHの予約をとるよう
   に言われる。

  ・予約前日の夕方か夜に排卵検査薬でLHサージのチェック。

  ・予約当日の朝にも、排卵検査薬でLHサージのチェック。

   ※排卵検査薬の表示が、前日 (+)  (+)  (-)
                     当日 (-)  (+)  (+)
                        A    B    C

                
このABCいずれかの結果なら予定通りAIH実施。
                もし上記の結果でなければ、当日朝予約キャンセル
                の電話を入れて、再度エコーによる卵胞チェックを受ける

  ・当日までに病院でプラスチックケース(滅菌済らしい)を購入し(¥100)、この
   容器に当日朝採取した旦那サマの分身クンを入れて、人肌に暖めた状態で
   受付に提出。
  ・精子の状態を確認し、顕微鏡で見せてもらえる。
   この時、もし状態がかんばしくなく「洗浄濃縮が必要」と言われたら、予約時間
   から30~40分待つことに。
   (事前に洗浄濃縮が必要と言われている場合は、予約時間より30~40分前
    に来院しておく)

  ・精子の入った注射針のようなものに付いている名前と、自分のカルテを持って
   名前の確認後、内診台にて先生がAIH実施。
   終了後は膣ガーゼを入れられ、20分ほど安静に。
   ※私がAIHをした頃は秋~冬だったので、看護師さんが、温度や湿度などに
    気をつかって、毛布をかけてくれたり加湿器をつけてくれたりしました。
    嬉しかったな♪

  ・膣ガーゼは3~4時間後に除去するように言われる。

  ・当日の朝晩と翌日の朝晩に抗生物質(L-ケフレックス)を服用。


こんな感じでした。



AIH自体は一瞬で済みますし、痛みもほとんどありませんでした。


一度目はかなり期待大でしたが、あっさりリセット


次の周期は旅行の予定があり、タイミングで


これもあっさりリセット


次のAIHまでに、以前やった「潜在性高プロラクチン血症」を調べる“TRH負荷
テスト”を再度実施。

週1回服用しているカバサールの効果を見るためです。


結果、平常時の数値が下がりすぎていることが判明


  前回(平成20年5月)  正常時 6.9     負荷後 101.6(↑)

  今回(平成20年12月)  正常時 0.86(↓) 負荷後 9.2


薬が効きすぎているとの事で、週1回1錠→週1回 1/2錠に減らすことに。

しかし、この数値の差。薬ってコワイというか、スゴイですよね


1度目のAIH失敗は、このせいもあったのかなっなんて、良いように考えて、
2度目にチャレンジ

しかしまたもや、かすりもせずにリセット

だんだん「AIHでも無理かもしれない…」と考えるようになっていきました。


このころ、病院でのやり取りにちょっとした疑問を感じるようになり、
自分でも本を買ったりして、積極的に勉強するようになりました。


…続く。


今日の一枚♪

日曜に行ったグラウンドにて。
子供の頃、よく首飾りを作ったり、四つ葉のクローバーを探したりしたなぁ


応援よろしくお願いします♪

にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ にほんブログ村 マタニティーブログ 不妊(赤ちゃん待ち)へ
にほんブログ村


AIHへの決心と子宮内膜組織検査

2009-05-12 | タイミング~AIH(現病院に転院する前)
今日はひさびさに、「体外受精に進むまで」の記録のつづきを書こうと思います。

私自身の気持ちの整理ということで、とりとめもなく続けてますので、お忙しい方はスルーしてください



「頸管粘液ナシ」の為、人工授精(AIH)しか方法がない、という診断を受けて、その内容をひげぴよに報告しましたが、彼がどう感じるかが気になっていました。

AIHは、「“ノンセックス”で子供を授かる」という事になり、タイミング法とは明らかに一線を画すことになります


私は、自分自身が不妊治療に足を踏み入れるまでは、「子供を授かる」という事にどの程度「医療の力」が踏み込んでいいのかは、難しい問題だと考えていました。

でも、治療を続けるうちに、「子供を授かる、という希望をかなえるためには、できることは何でも挑戦したい」と思うようになりました。

結果的に、大好きなひげぴよとの子供を授かる事には変わりないので、私自身はほとんど抵抗はありませんでしたが、ひげぴよはどう感じるのか…

いわゆる「神の領域」だと感じる部分は、人それぞれ(例え夫婦や親子であっても)違って当たり前だと思っていたので、「そこまでしなきゃいけないなら、治療は諦めて、万が一にでも自然に授かる事を祈りたい」と言われたら、彼の意見を尊重したいと考えていました。

「本当は不本意だけど、“だめぴよが希望しているから”してもいい」という理由では、したくなかったのです。

だから、どきどきしながら彼の感想を待ちました。


ひげぴよは、「自分はほとんど病院に行くこともなく何もしないままで、申し訳ない気がする。だめぴよに、心身ともに更に負担をかける事になるかもしれないけど、子供を授かることに一歩でも近づくなら、挑戦してほしいと思う。」と言いました。

何度も念押しして考えを聞いたけど、答えは変わりませんでした。

逆に、「もし心や身体がしんどくなったら、治療はいつでも休んだりやめたりしていいから、無理をしないように。それと、“自然じゃない”とかいう事を考えすぎないように。それはそれ、これはこれ、と俺は思ってるで。」と言ってくれました
ホッとして、決意も新たにAIHに挑戦することにしました



病院からは、AIH実施の前に「子宮内膜組織検査」を受けるように言われました。

・子宮内膜組織検査…子宮内膜の準備状態の良否を判定し、炎症の有無などを調べる。
              基礎体温での高温相の中間期(着床期)に実施する。
              ※私の場合、28日周期の21日目(排卵から7日後)に実施しました。
              この検査によって妊娠を妨げることはないとの事。


子宮内膜の一部を剥離するものなので、結構痛かったですが、剥離自体は一瞬でその後は生理痛の重い状態が2~3時間続く感じでした。
当日は入浴不可。膣にガーゼを入れられ、4~5時間後に除去。
出血も少しで、すぐ止まりました。


検査結果は、問題なく良好との事で、翌周期にAIHを実施する事になりました。

・・・続く。


今日の一枚♪
毎年うちにやってくる何種類かのビオラのうちのひとつ。


応援宜しくお願いします。

にほんブログ村 マタニティーブログ 体外受精へ にほんブログ村 マタニティーブログ 不妊(赤ちゃん待ち)へ
にほんブログ村