号泣して喜んでくれた妹

今日の話は正直書くのを迷ったのですが、私にとってキッチリ向き合わなきゃいけない事だし忘れちゃいけないことなので、書いておくことにしました。

ひとりよがりな話で、気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんがご了承ください。

相変わらずの長文です




私には４つ下の妹がいます。
（私は早生まれなので、学年では5つ違い。妹が小1の時私は小6でした）


先日、今回の妊娠を妹にメールで報告しました。

電話で話すのはなんだか恥ずかしくて

小一時間後、妹から携帯に電話が入りました。

着信表示から妹だとはわかっているものの、出てみるとワァワァ泣いていて、何をしゃべってるのやら、さっぱりわからない
その時点で、私も貰い泣きしてウルウル

少し落ち着いた妹が、「よかった～、よかったね～、お姉ちゃんホンマによかったね。私もすっごく嬉しいわ。○○（←妹の旦那サン）も喜んでるよ。お義兄さん（ひげぴよの事）もめっちゃ喜んでるやろ？長い間がんばってきてホンマによかったね。お父さんもお母さんも喜んでるやろうね。とにかく無理しないで、大事に大事にしてね」と言ってくれました。

しゃくりあげながらしゃべるので、これだけを聞き取るのにずいぶん時間がかかって（笑）、途中から可笑しくて仕方なくなった。

もしかしたら、今まで話した人達の中で一番喜んでくれたのは妹かもしれません。




実は私、恥ずかしながら妹の妊娠を心から喜ぶことはできませんでした

妹に子供が出来たのは、彼女が結婚して１０ヶ月ほど経った頃。

その時すでに私は結婚５年目。

病院通いを始めても一向に結果が出ずに悶々と悩んでいた頃でした。

同じ時期に結婚した友人からは、二人目妊娠の報告が届く頃で、私より後に結婚した子からも妊娠報告が相次いでいました。

おめでたい事だし嬉しく思う気持ちもちゃんとある一方で、「どうして私には赤ちゃんがきてくれないの？何がいけないの？」と自分を責める日々。

気持ちはあせるばかり
このままではいつか妹にも追い抜かれる日がくるかもしれない・・・
それは恐怖にも似た感情でした


妹のオメデタ報告を聞いたのは実家で、本人から直接聞きました。

その言葉を聞いた瞬間、嬉しいと思うよりも先に「あぁ、ついに…」と思ってしまった

そして、長いこと私を苦しめたその言葉。

「赤ちゃんができたみたいやねん。笑えるやろ？お姉ちゃん達みたいに、もっと旅行したり遊びに行ったりとか、いろいろゆっくりしたかったのにな～」


「おめでとう、よかったね」と言いながら、血の気が引くのが自分でもわかりました。

精一杯笑顔を作って、普通に話をするのが精一杯

幸い、両親はじめ妹も妹の旦那サンも、喜びに有頂天な感じで、私の様子には気付かないようでした。


自宅に戻ってから、ドロドロした感情がぐるぐる渦巻いて、吐き気がしました。

「笑えるやろ？」という言葉に対して、激しい怒りを感じていました。

何が笑えるの？何が可笑しいの？どんなにスゴイ事かわからないの？

私達夫婦が子供好きなのを知っていて、どうしてそんな事が言えるの？
何も悩まずに遊び暮らしてると思ってるの？

そして同時に、

実の妹にこんな感情を抱くなんて、最低だ。

こんなだから、私は母親になる資格がないんだ。
私は自分の気持ちを許せなくて、自分のことがイヤでたまらなくなった


一緒に赤ちゃんグッズを見たり、いろんな話をしたりしたかったはずなのに、卑屈になっていた私は、自分からはなかなか声をかけられずにいました。

そのうちに、妹のお腹はどんどん大きくなっていきました。

でも無理して作り笑いをして会うことは、妹にもお腹の赤ちゃんにも申し訳ないような気がして、自分の気持ちが普通に戻るのを待つことにしました。


しばらくすると気持ちもだいぶ落ち着いて、今度は妹の事が心配で心配でたまらなくなってきました

初めてのことで不安だろうし、同時に嬉しくもあるだろうに、妹は妊娠の経過も、その様子も、私には特に連絡してきませんでした。


気持ちが落ち着いてきて初めて、その事に思い当たったのでした。


聞けば答えるけれど、それ以上のことは話さないようにしてるんだ。

きっと私の気持ちを考えて、そっとしておいてくれてるんだ。

私よりもずっとやさしい子だもんね・・・・・当然の行動だ。

なんで今まで気付かなかったんだろう


妹の言葉も、

「きっと照れくさかったんだな」
「あの子なりに精一杯喜びを押し殺して、軽く話すように気を遣ったのかもしれない」
「結婚と同時に家を買う事になりローンが大変だと言ってたから、１年も経たないうちに仕事を休まなきゃならなくなる不安とかもあったのかもしれない」

素直にそう思えるようになっていました

そして、そう思うことができるようになった自分を、嬉しく感じました


今回、妹が号泣して喜んでくれたことで、彼女の今までの想いが一気に伝わってきて、「この子と姉妹で本当によかった・・・」と実感。

今後も様々な事で意見がぶつかったり、誤解を招いたりすることがあるだろうけど、妹が‘とてもやさしくて姉思いの子だ’ということを、決して忘れないようにしたいと改めて感じたのでした。



♪今日の一枚
　　　水槽のタナゴがきれいな色になってきました。
　　　繁殖期なのです


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