だめぴよ♪レンズ

おかげさまで、不妊治療を経て無事出産。
治療中にわかった事・気付いた事・出会えた人…私の大切な宝物です。

ありがとうございました

2010-07-08 | おわりに

突然ですが、このブログを今日で終わりにすることにしました。

このまま出産までを綴ろうかどうしようかしばらく考えていましたが、クリニックや不妊治療の検索からたどり着いてくださる方も多いようですし、記事も多くなってきて検索もしにくくなってきたと思うので、このあたりで一段落とさせていただくことにします。


長い間、だめぴよの長文ブログにお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました


結婚してもなかなか赤ちゃんが授からず、最初は「そのうちなんとかなるわ」と気楽に考えていました。
病院デビューしても一向に結果が出ず、一人で悩むように

わからないことばかりで不安だった時、たくさんのホームページやブログから本当に多くの知識と勇気をいただきました


そして、体外受精に進む決意をしたのをきっかけに、書き始めたこのブログ。


同じように、私の経験や感じた事が誰かの何かの役に立てば・・・

自分の進む道を見失わないように、その時感じた事を大切にしておきたい・・・


そう思って続けてきました。


ブログ村ランキングに参加させていただいたこともあり、多くの方にみていただけることとなりました

一方で、思いもしない上位になってしまい、不安やプレッシャーを感じた事もありました


出来る限り言葉を選び、なるべく正直に自分の想いを綴るように心がけてきたつもりですが、気付かないうちに、読んでくださった方にショックを与えたり不安を増大させたりしてしまったこともあったと思います。

至らなかった点、ここでお詫びさせてください


ありがたいことに、沢山の方が何度も温かいコメントやメッセージを寄せてくださいました


期待していたぶん、結果がでなくて更に落ち込んだ時・・・

嬉しい結果のはずなのに、不安で不安でたまらない時・・・


みなさん、私以上に、喜んだり悲しんだりしてくれた。

ご自分がつらい時にも、変わらず励まし続けてくださいました。

とても言葉では言い尽くせませんが、本当に嬉しく、ありがたかった・・・


ブログを通じての嬉しい出会いもたくさんありました

同じように悩み、つらい時もひたむきに前を向いてきた人達・・・。
きっと一生の友達でいられると思っています


ブログのサブタイトルに、

「治療にふみきったからこそ、わかった事・気付いた事・出会えた人…きっと私の大切な宝物になる!」

と書いてきましたが、本当にそのとおりになったと実感しています


本当に本当にありがとうございましたこのブログは、しばらくはそのままにしておくつもりですので、記事の新旧問わずにコメント、メッセージ等いただけると嬉しく思います



頑張っている皆さんが、どうか赤ちゃんを授かる事ができますように。

そして、もしそれが叶わなかったとしても、誰もがうらやむような素敵なご夫婦として、胸を張って素晴らしい人生を歩めますように。


心から祈ってやみません



♪今日の一枚
   今年の春に撮った、桜と桃(濃いピンク)とレンギョウ(黄色)の競演
   それぞれがそれぞれに美しくて・・・
   ‘自分らしさ’について考えたり、‘同じ時期に咲き揃う偶然’に感動したり
   した、忘れられない光景でした。



長い間、本当にありがとうございました♪
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号泣して喜んでくれた妹

2010-07-07 | 妊娠3ヶ月

今日の話は正直書くのを迷ったのですが、私にとってキッチリ向き合わなきゃいけない事だし忘れちゃいけないことなので、書いておくことにしました。

ひとりよがりな話で、気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんがご了承ください。

相変わらずの長文です




私には4つ下の妹がいます。
(私は早生まれなので、学年では5つ違い。妹が小1の時私は小6でした)


先日、今回の妊娠を妹にメールで報告しました。

電話で話すのはなんだか恥ずかしくて

小一時間後、妹から携帯に電話が入りました。

着信表示から妹だとはわかっているものの、出てみるとワァワァ泣いていて、何をしゃべってるのやら、さっぱりわからない
その時点で、私も貰い泣きしてウルウル

少し落ち着いた妹が、「よかった~、よかったね~、お姉ちゃんホンマによかったね。私もすっごく嬉しいわ。○○(←妹の旦那サン)も喜んでるよ。お義兄さん(ひげぴよの事)もめっちゃ喜んでるやろ?長い間がんばってきてホンマによかったね。お父さんもお母さんも喜んでるやろうね。とにかく無理しないで、大事に大事にしてね」と言ってくれました。

しゃくりあげながらしゃべるので、これだけを聞き取るのにずいぶん時間がかかって(笑)、途中から可笑しくて仕方なくなった。

もしかしたら、今まで話した人達の中で一番喜んでくれたのは妹かもしれません。




実は私、恥ずかしながら妹の妊娠を心から喜ぶことはできませんでした

妹に子供が出来たのは、彼女が結婚して10ヶ月ほど経った頃。

その時すでに私は結婚5年目。

病院通いを始めても一向に結果が出ずに悶々と悩んでいた頃でした。

同じ時期に結婚した友人からは、二人目妊娠の報告が届く頃で、私より後に結婚した子からも妊娠報告が相次いでいました。

おめでたい事だし嬉しく思う気持ちもちゃんとある一方で、「どうして私には赤ちゃんがきてくれないの?何がいけないの?」と自分を責める日々。

気持ちはあせるばかり
このままではいつか妹にも追い抜かれる日がくるかもしれない・・・
それは恐怖にも似た感情でした


妹のオメデタ報告を聞いたのは実家で、本人から直接聞きました。

その言葉を聞いた瞬間、嬉しいと思うよりも先に「あぁ、ついに…」と思ってしまった

そして、長いこと私を苦しめたその言葉。

「赤ちゃんができたみたいやねん。笑えるやろ?お姉ちゃん達みたいに、もっと旅行したり遊びに行ったりとか、いろいろゆっくりしたかったのにな~」


「おめでとう、よかったね」と言いながら、血の気が引くのが自分でもわかりました。

精一杯笑顔を作って、普通に話をするのが精一杯

幸い、両親はじめ妹も妹の旦那サンも、喜びに有頂天な感じで、私の様子には気付かないようでした。


自宅に戻ってから、ドロドロした感情がぐるぐる渦巻いて、吐き気がしました。

「笑えるやろ?」という言葉に対して、激しい怒りを感じていました。

何が笑えるの?何が可笑しいの?どんなにスゴイ事かわからないの?

私達夫婦が子供好きなのを知っていて、どうしてそんな事が言えるの?
何も悩まずに遊び暮らしてると思ってるの?

そして同時に、

実の妹にこんな感情を抱くなんて、最低だ。

こんなだから、私は母親になる資格がないんだ。
私は自分の気持ちを許せなくて、自分のことがイヤでたまらなくなった


一緒に赤ちゃんグッズを見たり、いろんな話をしたりしたかったはずなのに、卑屈になっていた私は、自分からはなかなか声をかけられずにいました。

そのうちに、妹のお腹はどんどん大きくなっていきました。

でも無理して作り笑いをして会うことは、妹にもお腹の赤ちゃんにも申し訳ないような気がして、自分の気持ちが普通に戻るのを待つことにしました。


しばらくすると気持ちもだいぶ落ち着いて、今度は妹の事が心配で心配でたまらなくなってきました

初めてのことで不安だろうし、同時に嬉しくもあるだろうに、妹は妊娠の経過も、その様子も、私には特に連絡してきませんでした。


気持ちが落ち着いてきて初めて、その事に思い当たったのでした。


聞けば答えるけれど、それ以上のことは話さないようにしてるんだ。

きっと私の気持ちを考えて、そっとしておいてくれてるんだ。

私よりもずっとやさしい子だもんね・・・・・当然の行動だ。

なんで今まで気付かなかったんだろう


妹の言葉も、

「きっと照れくさかったんだな」
「あの子なりに精一杯喜びを押し殺して、軽く話すように気を遣ったのかもしれない」
「結婚と同時に家を買う事になりローンが大変だと言ってたから、1年も経たないうちに仕事を休まなきゃならなくなる不安とかもあったのかもしれない」

素直にそう思えるようになっていました

そして、そう思うことができるようになった自分を、嬉しく感じました


今回、妹が号泣して喜んでくれたことで、彼女の今までの想いが一気に伝わってきて、「この子と姉妹で本当によかった・・・」と実感。

今後も様々な事で意見がぶつかったり、誤解を招いたりすることがあるだろうけど、妹が‘とてもやさしくて姉思いの子だ’ということを、決して忘れないようにしたいと改めて感じたのでした。



♪今日の一枚
   水槽のタナゴがきれいな色になってきました。
   繁殖期なのです


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判定後~卒業までの費用

2010-07-06 | 妊娠3ヶ月

今回は、ホルモン補充周期での凍結胚移植だったので、判定日以降も通院が多かったです。

覚書として、費用を書いておきます。



5/24  … 注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)    ¥1,428.- <保険外>

5/27  … 注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)    ¥1,428.- <保険外>

5/30  … 診察&エコー&採血             ¥15,729.- <保険外>
        注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)
        お薬(エストラーナ20枚)        
          〃 (デュファストン6錠/日×11日分)
          〃  (ユベラN6錠/日×11日分)
         〃  (プロゲステロン膣坐薬2回/日×11日分)
         〃 (小児用バファリン1錠/日×11日分)

6/2   … 注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)    ¥5,628.- <保険外>
        【不妊治療助成金申請の為の書類作成費2,100.-×2含む】

6/5  … 注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)    ¥1,428.- <保険外>

6/8  … 診察&エコー&採血             ¥12,495.- <保険外>
           お薬(プロゲステロン膣坐薬1回/日×8日分)
            〃 (デュファストン 6錠/日×8日分)
            〃 (ユベラN 6錠/日×8日分)
            〃  (エストラーナ 7枚)
            〃 (小児用バファリン1錠/日×8日分)

6/12 … 注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)    ¥1,428.- <保険外>

6/16 … 診察&エコー&採血              ¥360.-
        注射2本(プロゲデポー&プロゲホルモン)  ¥10,132.- <保険外>
        お薬 (デュファストン 6錠/日×8日分)
          〃 (ユベラN 6錠/日×8日分)
          〃  (エストラーナ 4枚)
          〃 (小児用バファリン1錠/日×8日分)


6/24 … 診察&エコー&採血             ¥1,110.-
       注射1本(プロゲデポー)             ¥6,363.- <保険外>
         ※おそらく紹介状作成費を含んでいると思われる


判定後~卒業までの合計 ¥57,529.- 


現クリニック初診(IVFを決心後)からクリニック卒業までの累計額
      ¥1,322,151.- 


(※昨年の陽性反応以降~流産までの費用は除く)


通院が多いと、交通費がかさむのもイタイところ

私の場合は、往復で約1,000円。

でも、数日置きの注射と一週間ごとのホルモン値チェックなしには、きっとここまでこれなかっただろうと思います。




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凍結胚について聞いてみた

2010-07-05 | 治療で悩んだ時

前回の凍結保存料についての記事に、たくさんのコメントをありがとうございました

皆さんのご意見、同じように悩んでいる事実、・・・・・とても参考になったし、たくさんの勇気をもらいました。


「だめぴよの気持ちを尊重する」と言ってくれてはいるものの、ひげぴよが心から納得してはいない事です。

私の気持ちを優先させてしまっていいのか悩みましたが、やっぱり今の私には廃棄の決断は出来ません。

今の想いを大切にしたいし、お金の事を抜きにすれば100%迷いのない気持ちでもあります。
(お金の事を持ち出してしまうと、つい、「ほとんどひげぴよが頑張ってるお金」「産まれて来る子どもへのお金」…と、付随してくる様々な感情が出てきてしまいます

当面は、保存を続けてもらう事にしました。

最終的にどんな結論を出すにしろ、その時に胸を張っていられるように、必要な時にその都度、夫婦でよく相談し、大切に考えていきたいと思います。


デリケートな問題にコメントを寄せてくださった皆さん、それぞれの想いの押し付けではなく、ご自分の想いを正直に綴ってくださって…

最後には私達夫婦が一番納得できる方法を…と応援してくださっているお気持ち、本当に嬉しかったです。

ありがとうございました



クリニック卒業の時に、先生に尋ねた質問。

二つ目は、この「凍結胚」についてでした。

残りの凍結胚の状況(いわゆるグレード的なもの。通っていたクリニックではハッキリとしたグレードは基本的には教えてくれません。もちろん、つっこんで聞けば教えてくれます) を知りたいと言うと、

「今回お腹に戻した卵とそれほど違いはありませんね。同じ6日目胚盤胞です。
 いわゆるグレード的なものも、あまり大差ないようですね」というお答えでした。

「必ず妊娠できるかどうかはわからない、というのは重々承知してますが、凍結胚が今回のお腹の子と同じような卵の状態であったということは、妊娠の可能性としては‘低くない’と考えてよろしいでしょうか?
その・・・、‘凍結保存の価値がある’と判断できるか、という事を夫婦で相談しなきゃいけないと考えてまして・・・」と話しました。

院長先生は、「そうですね。悩まれるお気持ちはわかります。ご承知の通り、こちらとしては‘絶対大丈夫’とは申し上げられないんですね…。でも、今お腹にいる赤ちゃんのことを考えると、残りの卵も悪くはないと思いますよ」と言ってくれました。

「凍結胚の問題はとてもデリケートで難しいです。お金もかかることですし、どうするのが正解というのはありません。
ただ、ご存知だと思いますが、一般的には35歳を過ぎると卵巣機能の衰えは少し加速度がついてきます。もちろん、40代でも良い卵が採れて出産できる人はいらっしゃいますので一概には言えませんが…。
今のお腹の子を無事に出産できたとして、授乳の間はホルモンバランスもなかなか整わないし生理が始まるのも少し先になるでしょう。移植できる状態へとカラダが整うのには、個人差もありますがおそらく出産後1年から2年は必要でしょう。
そういう意味で、36歳の時の卵があるというのは、医師の見解としては‘大きなアドバンテージ’と考えられますね。ただ、何度も言いますが、絶対妊娠できる卵とは言えませんし、30代後半から40代でも良い卵が摂れる事はありますけど…。
・・・さっきの質問同様、これも答えになってないかな」と苦笑いの院長先生でした。

先生のお気持ちはとても伝わってきたし、難しい問題であるにもかかわらず真剣に答えてくださって、とてもありがたかったです。

「なんとも言えない」という一言で片付けられてもおかしくない話のはずなのに…。
本当に感謝です

その後、注射をしてくださった看護師さんは「難しい問題だけど、一生懸命考えてるんだね。えらいよ。皆さんこの治療にはお金が沢山かかってるから、‘保存しない’という選択をする人も確かに多い。でも、あとで後悔してる人も少なくないよ。納得いくまでご主人とよく相談できるといいね」と言ってくださいました。

嬉しい言葉でした


私がもし今、20代とか30代の前半だったら、ひげぴよの言うように‘リスタート’も選択肢に入れたかもしれません。

でも、今の年齢を考えると、やはり凍結胚があることはありがたいと思う気持ちが強いです。

ひげぴよには、先生のおっしゃった‘年齢と卵巣機能’のことも話しましたが、「それはそれ、と考えてる」と言ってるので、やはり男女では‘受精卵’というものへの気持ちが違うのかな…。



実は、昨年妊娠した時は「凍結卵がない」という状態に不安を感じた事もありました。

私自身は、一人目もいないうちから二人目を望んでいたので…
(結婚当初の希望である3人は無理でも、2人はギリギリ頑張れるって思って


でも今回、私たち夫婦間での意見相違を認識し、「凍結胚がない」事の悩み、「凍結胚がある」がゆえの悩み・・・、いろんな事をたくさん考えました。


IVF以外の妊娠では、有り得ない悩み。

IVFに進む事を決意するまでにも、何度も考えた「命とは何か」という問題。

「命」という事について何度も真剣に向き合う機会が訪れるのは、この治療があったからこそ授かる事ができた私には、宿題みたいなものなのかもしれません。


「保存しない」という決断をされたご夫婦も、「保存する」と決めたご夫婦と同じように、たくさんたくさん考え悩まれたことでしょう。

同じような悩みを持つ人が、それぞれ納得できる答えを見つけ出せますように


 
 ♪今日の一枚
    最近雨続きで、なかなか写真が撮れません
    二週間ほど前に撮った赤いナデシコ。
    繊細な花びらがお気に入りです。



 毎度の長文、スミマセン
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